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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



FCソウル 0対1 水原
(2007/4/8 ソウルW杯スタジアム)

試合開始1時間前、FCソウルの友人が用意してくれたシーズンチケット(全試合用ではなく、1シーズン10試合観戦できるカード型のもの)をもって、スタンドに向かう。観客席はブロック指定であるが、実際にはほとんど自由席に近い。だから、ぼくらが使った、シーズン中に好きな試合を10試合みれるチケットの発行が可能なのだろう。チケットは非接触型ICカードで、ゲートの機械にかざして入場する。このあたりは、日本のスタジアムよりも進んでいるのではないか。

ぼくらの席は(スタンドへの入り口は)バックスタンドのややホーム寄りだったが、すでに1階席は満員状態だったため、2階席のアウェー側に近いところで見ることにした。2階席といっても、アジアで最大かつ最高級のサッカー専用スタジアムである。ピッチは近く、試合を見ることになんの不便もない。友人は「どの席からも死角がないのが自慢」と言っていた。

席に着くと、ちょうど大型スクリーンで、FCソウルの全選手の紹介ビデオが流れ始めた。映像のつくりもずいぶんとこなれてきていた。もっとも人気があったのは、一番最後に紹介された若きエース、パク・チュヨンだった。

ピッチでは両チームのウォーミングアップが始まっている。

続いて流されたのは、3週間前、3月21日におこなわれたカップ戦のダイジェスト。対戦相手は、この日と同じ水原だ。平日の夜に3万人以上を集めての試合は、水原が先制したものの、FCソウルが、パク・チュヨンのハットトリックなどで、4対1と逆転勝ちした。FCソウルにとって歴史に残る試合だった。

この映像のなかで、FCソウルのゴールが決まるたびに、場内がだんだんと騒がしくなる。FCソウルにとっては、歴史的なベストゲームだったが、一方の水原にとっては、屈辱的な敗戦である。水原の選手たちの闘志に火をつけてしまわないだろうか。

試合開始10分前。ウォーミングアップが終わり、スタメンの発表。水原はアウェーらしくさらりと終わる。FCソウルは、MC(司会者)がセンターサークルに立ち、スタメンの名前を叫び、サポーターをあおる。もともとスタジアムの放送の音量はかなり大きめだ。それに、韓国語の勢いある口調である。ぼくら日本人にとっては、ふだんJリーグのスタジアムと比べると、かなり騒がしく、盛り上がっているように感じる。

いつのまにか、スタンドが観客で一杯になっている。アジアで最大のサッカー専用スタジアム。大観衆の声と大音量の放送の音が、スタンドをぐるりと覆う屋根に反響し、増幅する。

エキサイティング・レベルが、一段と高くなって、いよいよ試合開始である。

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