先日のイランとの戦いを見て、そろそろ運も尽きたかと思っていたサッカー日本代表が、まさかオウンゴールで勝利するなんて。そのオウンゴールだって、完全にシュートになっていたのだから、ちょっとやらせにも思えるほどの幸運ぶりだった。守りきって、幸運がもたらす勝利をものにする、というスタイルが、すっかり定着したようだ。
ドイツワールドカップに向かって、確実に結果だけを出し続ける、今の日本代表。
思えば、2002年の秋、中田、小野、稲本、中村(俊輔)のいわゆる日本版黄金の4人を起用したジーコ監督率いる日本代表に期待したのは、トルシエのときとは違った、自由で創造性豊かなサッカーではなかったか。
それが、いつの間にか、我慢比べのようなサッカーになっている。「絶対に負けられない戦いがある」というフレーズをたくさん聞くようになるとともに、勝つことだけが目標になってしまったようだ。
劇的な試合が多い日本代表だが、その中身については、ぼくはとても不満である。
| Trackback ( )
|