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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



アジアカップ2007・決勝戦
イラク 1対0 サウジアラビア
(2007/7/29 NHK-BS1)

アジアカップ2007の決勝戦は、イラクが主将マハムードの得点を守りきり、1対0でサウジアラビアをくだし、初優勝に輝いた。

中東勢同士の決勝戦は、中盤で激しい、荒々しい攻防が繰り広げられた、見ごたえのある試合となった。サウジアラビアが、堅守のイラクをどう崩すかに注目したが、イラクが攻撃でも、守備でも攻め続けた展開となった。

だから、冒頭、「マハムードの得点を守りきり」と書いたのは、むしろ「マハムードの得点後も攻めきり」が真実といえる。実際に、後半27分の先制後も、イラクは引くことなく、追加点を狙い続けた。むしろサウジアラビアのほうが、根負けしてしまった。

この試合には、今大会4位となった日本代表のサッカーに足りなかったものがあふれていた。イラクやサウジアラビアのようなサッカーのまねをしろという意味ではない。彼らのサッカーの根底にあった、一人ひとりのプレーヤーの攻める気持ち、戦う気持ちである。

もちろん、日本の選手もそれなりのモチベーションをもって大会に臨んでいたことだろう。しかし、「蹴りたくなかった」と考えながら、PK戦に挑んだ選手がいたのも、日本である。

厳しい環境での戦いだったからこそ、最後に、気持ちの強さの差が表れた大会だった。3位決定戦で日本に勝った韓国や優勝したイラクのプレーヤーの表情は、日本選手のそれとは違うように見えた。

それは、サッカーの代表選手が背負っているものの重さのちがいなのだと思う。日本の場合、有権者の2人に1人しか国政選挙に参加しない国らしいといえば、それまでなのだが……。

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