<スポーツ雑感+ 2023/9/27>
いわゆる「五輪汚職事件」の大広・谷口義一被告の公判を傍聴した。証人として、受託収賄罪で起訴されている、組織委元理事・高橋治之被告が出廷した。証人ではあるが、「本命」が顔を出すということで、一般傍聴券21枚に対し約100人が列をつくった。
3年ぶりに間近で見た高橋被告は、マスクをつけ、首にコルセットを巻いていたが、特に変わった様子はなかった。ただ、安っぽい背広を着ていて、その背中がしわくちゃだったのが、彼らしくないなと思って見ていた。
開廷直後、高橋被告は、「刑事訴訟法146条(証言によって刑事訴追や有罪判決を受ける恐れがある場合は、証言を拒否できる)に基づいて、すべての証言を拒否します」と言い、検察側の質問にも、弁護側のわずかな質問にも、ほとんど何も答えなかった。
それでも、検察側が、確認をとるべく谷口被告との関係などに関する質問を繰り返す。すると、約1時間経過したころには、高橋被告は背もたれに体を預けたリラックスした姿勢になり、「まだ、質問があるの?」という、いわゆる「不規則発言」が飛び出す始末。
この日の公判では、証人である高橋被告の「大物ぶり」ばかりが印象に残った。12月14日に始まる高橋被告本人の公判は、どういう展開になるのか。
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