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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



J1 浦和 0対0 大分
2008/9/13 埼玉スタジアム2002

Jリーグ上位同士の対戦に、好ゲームを期待したが、それはかなわなかった。蒸し暑さのなか、スピード感がなく、間延びした、退屈な引き分け試合だった。

ナビスコカップで初の決勝進出を果たしている大分にとっては、とくに残念な引き分けだった。ホベルトとエジミウソンが中盤の底を支配し、攻守に安定感をもたせる。がっちりとした体格で、強さがあるウェズレイと森島の2トップは、しっかりとくさびの役目を果たしながら、自らもゴールへ向かう。これに、強烈な左足を持つ鈴木(慎)や売り出し中の金崎がからみ、とくに後半は優勢に試合を進めた。終盤、シュートをポストに当てるシーンもあり、アウェーとはいえ、悔やまれる引き分けだった。

浦和は、代表戦で活躍した田中(達)がケガのためか、出場せず。永井、高原、ポンテの前線のトライアングルは最後までかみ合わなかった。浦和の攻撃のなかで、唯一大分を脅かしたのは、左サイドから攻め上がってはシュートを放っていた相馬だけ。浦和にとっては、勝ち点1をとれただけでも、ありがたいと思える試合だった。

その浦和にとっては、連覇のかかるACLチャンピオンズリーグが始まる。早速、水曜日にはクウェートでの試合が待っている。この日の大分戦のような内容では、相当苦戦することはまちがいない。

また、この日の観客数は、3連休の初日の上位を狙う対戦にもかかわらず、浦和としては少しさびしい約4万5000人だった。

王者、浦和のふんばりどころがきている。



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