Q:悶絶クラブは
どのように選べば良いのでしょうか?
☞ A:悶絶クラブには
✴ヘッドの重さ
✴シャフトの柔らかさ
という圧倒的に市販のクラブスペックと違いのある部分が
ございます。
どの位違うか…というと
市販の5番アイアンですと
(シャフトの柔らかさ・硬さを表すのは
固有振動数の数値を使って表記します)
ヘッドの重さ 240g ➡300g
シャフトの柔らかさ 290cpm ➡140cpm
こんな感じです。
この数値の差が基本になります。
*ちなみに アイアンの番手間の重さの増量は
#5→6 で8g前後です。
240g→300gの違いは 5番アイアンの長さに
ちょっと重いサンドウエッヂの重量が
備わったと考えるといいかも…です。
シャフトの硬さは通常
S(エス)シャフトと R(アール)シャフトの
硬さの違いは 10~20cpm です。
290cpm→140cpmの違いは
SR→R→A→L(レディース)→LL→LLL→LLLL(3)→LLLL(4)→
LLLLL(5)→LLLLLLL(6)→LLLLLLL(7)→LLLLLLLL(8)
位と考えてよいかと思います。
この違いの中にも幾つかスペックが存在し
簡単な区分けをすると
✴ヘッド重量
市販スペック 240g
① 275g
② 300g
✴シャフトの柔らかさ
市販スペック 290cpm
① 200cpm
② 165cpm
③ 140cpm
こんな感じの組み合わせになります。
弊社のクラブが 「悶絶」 と呼ばれるゆえんに
この「ヘッドの重さとシャフト柔らかさ」があるのですが、
多くのゴルファーは
クラブは左右にぶらんぶらん振って使うものだと
思っています。
ブランブラン使ってボールを打つと
ゴルフクラブの製品ロフト以上に
ロフトを寝かして、ボールの底面をこすって打つ
グリップとヘッドを別々(別々な機会)に動かす
そんな打ち方を覚えていますから
一般のメーカーもそれに応じて
ストロングロフトにし、
ヘッドを軽くし、
シャフトを硬くし、
ヘッドを返しやすくし、
量産型のクラブの造り手のコスト意識にも通じるので
その道をまい進してきました。
![スナップショット 1 (2013-06-09 15-03)](https://livedoor.blogimg.jp/hbs/imgs/9/a/9a832ac7-s.png)
![スナップショット 6 (2013-06-09 15-04)](https://livedoor.blogimg.jp/hbs/imgs/a/d/adc717b3-s.png)
そのぶらんぶらんクラブを揺さぶったまま
ヘッドの重い・シャフトの柔らかい(悶絶)クラブを
使用すると、その動きはさらに増幅され
より ロフトを寝かして(フェースを開いて)
よりボールの底面をこすって打つような形になり
悶絶してしまう訳です。
しかし ゴルフスイングの基本は回転運動・軸運動です。
ゴルフクラブ自体が動くものではなく
ゴルフクラブを持った打ち手が向きを変えることによって
ボールを打つ為のもので
本来のゴルフクラブの各役割は
ヘッドの重さは直接的にボールに…打撃力として働き、
シャフトの柔らかさは
クラブの重さが
より打ち手のつなぎの部分であるグリップを動かし
体の回転に助力・追従させるためのものです。
それを実感して頂けると
より少ない力で、より遠くへ、そしてより真っ直ぐ
ゴルファーの永遠のテーマである
遠くへと真っ直ぐと言う両立が可能になります。
で、そのためにどう選ぶか…というと
よく聞かれるポイントで
その人に合ったもの…と言う言葉がありますが、
その人に合った というのの
「いつ」に照準を合わせるかが重要です。
![HBS 001](https://livedoor.blogimg.jp/hbs/imgs/8/4/84dd06d1.jpg)
【ケース1】現在のその人に合った というのは
過去のもの を指します。
現在のゴルフスイングは過去のスイング遍歴やクラブ遍歴
それらの蓄積によって作られたものです。
当然 市販クラブをベースにしていますから
ヘッド重量も軽め ヘッド①とか
シャフトも弊社の中では硬め シャフト①とか
そこら辺を選ぶと
今までのスイングのまま、
ヘッドやシャフトの恩恵を受けられます。
お金と時間はかかってしまいますが
「よし! スイングを変えるぞ‼」 と
意気込まなくても、ステップバイステップで
①→②→③ とスイングは徐々に変わっていきます。
「慣れ」がスイング改造とも言えます。
![d4a3aa3c](https://livedoor.blogimg.jp/hbs/imgs/3/b/3b47c27e.jpg)
✴ヘッド重量
市販スペック 240g
① 275g ② 300g
✴シャフトの柔らかさ
市販スペック 290cpm
① 200cpm ② 165cpm ③ 140cpm
【ケース2】スイング改造に重きを置く
これは未来、悶絶クラブを使って未来に照準を合わせる
ということになります。
その場合は
ヘッド②
シャフト②か③
ということになりますが、
シャフト③はかなり強烈です。
多くのパターンですが
違和感は持っていても、市販のクラブを使って来た人が
シャフト③をいきなり打っても当たりません。
空振りもあり得ます。
ところがシャフト①、もしくは②を使った人が
シャフト③を打つと、特に違和感は感じず
ヘッド重量は同じなのに シャフト③の方が
ヘッドを感じられ、より楽に感じます。
市販クラブからステップを踏んで
あまり悶絶をしないでとなると シャフト② ➡ ③
という事になりますが、
悶絶は深くとも スイング改造を重視するのなら
一気に ヘッド② シャフト③ の組み合わせも
楽しいと思います。