【スイング再生工場】絶滅危惧種のゴルフクラブ造ります

重いヘッド&柔らかシャフトを通し、ゴルフを考え スイングを学べるクラブを追求! 誰よりも振らず誰よりも飛ばすをモットーに

「振り子」の錯覚

2019年11月28日 20時11分52秒 | ゴルフ
日本のゴルファーは諸外国のゴルファーに比べれば
良く言えば「勤勉」、悪く言えば「他力本願」であるので
画像や映像をお手本に スウィング造りをしてしまう事が多い。

まったく役に立たない訳ではないのだけれど
画像や映像は 2次元の世界の中にあるので
非常に単純な錯覚が起き易いと思う。

始めの一歩の ゴルフスウィングの観念のミス
のひとつに スウィング=円運動 というのがある。
それと 関係して クラブは振り子のように扱え!
という雑誌のレッスンなども少なくない

教える側が クラブを振り子のように…なんて口にしたら
正直 素人以下 だと思った方が良く
そんな人に習えば 生涯を通して
クラブ扱いも分らず クラブの違いも感じず
体を痛めるコトを覚悟しない限り 体力以外で
ボールを飛ばすことは難しくなるし
スコア にとって重要な パットやアプローチなどは
練習量 そして それを維持い続けることが絶対条件に
なってしまう

逆に言えば 振り子ではない と気付けば
上記に書いてあることも すべて逆になる訳だ

ゴルフスウィング、クラブ扱いは
立体、3次元に時間の経過が絡む
先日の記事で書いたように
実は 動きとしてのゴルフスウィングは
どう 動かすか よりも いつ 動かすか
の方が 重要になる訳で
こう動かしたい と言う目的があったとしても
いつ それを行うかによって 手段は異なってしまう
また 時間の経過について 体の向きや
右左の高さ関係も 断続的に変化するから
いつ 動かすのか と言う事は大変重要になる。

動きと時間の流れ
非常に 認識するのに厄介なモノ…
ま それを 2次元の時間の経過の存在しない
画像とか コマ送りのイメージ 把握しようとする事自体
非常に 無理がある

ゴルフクラブを扱う上で
時間の流動性というか 時間は止まらない
当たり前だけど 全ての時間は流れている
と言う感覚、意外な程 忘れ去られている

ゴルフクラブは 落ちる と言う動きを除いて
自分では一切動かない
撓ったシャフトが撓り戻る動きで
ボールを弾いて 打ったり 一切しない

その落ちる動きも クラブヘッドの構造上 放っておけば
アイアンで有れば キャビティ部分 バックフェース部分が
必ず 下を向くように 落ちてしまう

重さによって じりじりと下がっていく動きは
良いが 完全に自由落下に任せてしまうと
ソールがボールの方を「必ず」向いてしまう



話は 振り子の方に戻るけれど
アドレスを基準に 前傾姿勢 そして 体の向きの変更
この組み合わせが 外から見た時 振り子の錯覚を持たせる

ヘッドが振り子の ように動いて見える のは
前傾姿勢 と 体の向きの変更が絡んでいるからで
グリップエンドを支点に クラブが振り子になっているのでは
断じてないし それが理解出来ない限り
生涯を通し どのクラブも どのヘッドも
どのシャフトを使っても そのゴルフクラブの機能は
一切果たさず 単に自分のゲンコツの替わりに
ゴルフクラブという代替え物でボールを打っているに
過ぎない と言えるだろう。


自分で鏡の前で実験して貰いたい
クラブを持ち アドレスし クラブ自体、クラブだけを
動かさず 自分が右 左と 向きを変える
そうすると クラブも一緒に動くのだけれど
鏡の中の クラブだけに注意を払ってしまうと
クラブはまるて 振り子のように動いて「見える」

しかし それは 向きの変える行為が 前傾姿勢を
持っているからで 決して クラブを振り子のように動かす
その目的で行った行為ではない
自分は クラブの作り出すエネルギーを
飛球線、目標方向に ベクトル変換するため に
クラブを持った 体、骨盤の向きを変えた のに過ぎない。

しかし クラブの動きだけに気を払ってしまえば
他人から もしくは他人のクラブの動かし方は
振り子に見えてしまう・・・

クラブの動かし方の基本は 「振り子」 だ
と思っている人にとっては 望んでいた視覚情報なのだから
これは「正しい。おれは間違っていないんだ」と思う。

その勝手な思い込みが 長い年月を掛けて
体を蝕み スウィングの迷路へと誘う訳だ。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Kazuちゃんの憂鬱 | トップ | 脇・脇 パニック  »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

ゴルフ」カテゴリの最新記事