当たり前すぎてしまいますが、
ボールは無機質です。
これから自分がどの方向に打とうとしているか、
アドレスの向きも知りませんし、
手にしているクラブのロフトも知りません。
単に物理的な圧力を受けて
インパクト時の状況によって
ボールの飛ぶ方向や速度、回転など
距離や球質が決まるのです。
スライスのメカニズム というのは
アドレスの向きなど関係なく
動いているヘッドの軌道に対し
フェースが(ライ/ロフト角度が絡む立体的なモノですが、シンプルに割愛して
フェースの向き、フェース面の向き、リーディングエッジの向き と考えてください)
垂直よりも右を向いていれば
その度合いにもよりますが、
ボールには右回転が入ります。
右回転が入るかどうかは
動いている軌跡・道のりが基準になります。
その軌跡を比較してみてください。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/1d/e0/83fc8310553169e8713d91338003e82e_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/78/b4/a033ef135d017d53544a895559ba6287_s.jpg)
左は グリップを軸にヘッドを回転させたときの軌道
右は グリップを動かことで クラブをスライドさせてくるときの軌道
です。
右に比べると 左は大回りしてヘッドが入ってきますので
右回転になるか どうかの軌道が 外から になりますので
その分 ヘッドの閉じ が必要になります。
体で! とか 腕で! とかは別にしたとしても
ヘッドを グリップを動かすコトで インサイドから入れてきた方が
当然ですが、道のりも短く、時間もかかりません。
グリップエンドを支点に ヘッドを回す方が
道のりも長く、時間もかかります。
少々オーバーですが、
図左:の軌道であれば フェースの向きは
アドレスに対し、飛球線に対し右を向いています。
ボールは右に飛び出ますが、
ボールには右回転が入りません。
図右:は左に比べ 右回転を入れないための作業が多く
比較すると分かりますが、
グリップエンドの移動量が極端に少なくなり、
体を使うことが出来ません。
手で振るしか方向がないのです。
フェースの右向き度合いは兎も角
ヘッドの移動する道のりも少なく、短時間で済み、
体でクラブを動かすチャンスの高い ローテーションをしない方法と
本末転倒ですが、スライスをさせたくないから行う
フェースローテーションが 道のりが長く、時間がかかり、
作業が多い・・・がゆえに 右回転が入る可能性・確率が格段に高いのです。