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オーパーツを探そう! ~ナスカの地上絵~

2006-04-27 | オーパーツを探そう!
この3月から「ナスカ展 地上絵の創造者たち」という面白そうなイベントが国立科学博物館で行なわれています。
ちょうど、「世界不思議発見」でもナスカの地上絵の話題が取り上げられました。(ナスカ展の主催者がTBSだからかな?)

そこで、今回は世界遺産にも認定されているナスカの地上絵を取り上げてみたいと考えています。
もしかしたら「世界遺産の旅」のほうがカテゴリ的にはあっているのかも知れませんが・・・

ナスカの地上絵はペルーのパンパという場所にあります。
ここは雨がほとんど降らず、太陽からの日差しが強いことで有名です。
強力な日差しは石をも赤褐色に日焼けさせてしまうほどのものです。

地上絵はこうした土地の特性を生かして描かれています。
日焼けした石の下にはまだ日焼けしていない白っぽい地面があります。
そこで、ナスカの人々は日焼けした石をどかして、日焼けしていない地面を露出させることで地上絵を書いていきました。
地表からはよくわからなくても上方から見ると、その差がはっきりと見て取れます。
漠然と「地上絵って地面にクワやスキのようなもので線を書いたのかなー」なんて考えていましたが古代人は頭がいいですねぇ☆

パンパで地上絵が発見されたときに、絵に“杭”が打ち込まれているのをある学者が発見しました。
この杭を年代測定したところナスカ時代の物であることが判明したため「ナスカの地上絵」と呼ばれるようになったのです。
これを裏付けるように、付近で見つかった土器などを調べてみると、やはりナスカ時代のものでした。
どうもナスカという場所にあるわけではないようです。

さて、ナスカの地上絵といえばその大きさから航空機がないと見ることができないといわれています。
当たり前ですがナスカ時代に航空機はありません。
そこで、「地上絵は宇宙人へのメッセージだ」とか「超古代文明には航空機があって、その発着場が地上絵だ」なんていうオカルトな意見もあります。
現在、学者の間では「地上絵はピラミッドのように、労働力を使うためのものだ」という説が出ています。

どういうことかというと・・・
エジプトのピラミッドなどは、単に王様が権力を誇示するために作ったものではないということが最近わかってきました。
仕事がない人々に仕事を与えるためにピラミッドを作っていたと考えられています。
大恐慌のときにルーズベルト大統領が行なったダム建築工事(ニューディール政策)のようなものですね。
また、食物が不作だった年に死者が増えないように、豊作の年に労働をさせ、労働者への配給という名目で食物を徴収し貯蔵するといった方法をとったとも考えられています。
つまり、地上絵は政策の一部と考えられるようです。

ほかにも、地上絵が一筆書きで描かれていることから、雨乞いなどの儀式のときに神官が地上絵の上を歩いて雨乞いを行ったという説もあります。
こうした様々な理由でナスカの地上絵が作られたのではないでしょうか。

そして、これまた謎とされている地上絵の作成方法ですが、きちんと解明されています。
巨大な地上絵の近くに2m程度の小さな絵が発見されました。
巨大絵と全く同じ絵だったことから、この小さな絵をもとにして巨大絵を描いたと考えられます。
拡大する方法もいたってシンプル。
まずは小さな図を描き、その上に縦横の線を引いていくつかの四角に分けます。
方眼用紙みたいにするわけですね。
そうしたら、ヒモに小さな図の1マスの大きさを印し、拡大させたい大きさのところにも印しをします。
こうすることで正しく図を拡大させていけるようです。
美術や学園祭なんかで見本図を拡大させるときに似ていますね。
巨大図のところに刺さっていた杭も、どうやら拡大させるためのヒモを固定していたもののようです。

さて、長いわりにはわかりにくい文章でしたが、言いたいことはひとつだけです。
「絶対ナスカ展見に行くぞ!!!」

ちなみに今回の絵はナスカ時代よりももう少し前に描かれた「パルパの地上絵」の「帽子をかぶった人」です。
ナスカの地上絵よりもかわいらしいですねぇ☆


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