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別 胡 説 八 道!

    真 是 豈 有 此 理!

タイの総選挙、どちらが勝利するのでしょうか

2011-06-24 01:18:47 | 選挙
3年7カ月ぶりとなる総選挙の投票が7月3日に行われるタイは、選挙戦の真っ最中です。今回の選挙では、与党の民主党(the Democrat party)と、最大野党であるタイ貢献党(the Pheu Thai party)の激突となっています。

民主党を率いるのはアピシット・ウェチャチワ(Abhisit Vejjajiva)首相(46)。対するタイ貢献党はタクシン・チナワット(Thaksin Shinawatra、丘達新)元首相の実妹、インラック・チナワット(Yingluck Shinawatra)氏(44)を比例名簿1位に指名し、首相候補と位置付けています。

2006年にクーデターで追放されたタクシン元首相の出身地となるチェンマイでは、タイ貢献党のポスターが民主党のポスターを圧倒的に上回っていました。



一方、候補者と一緒に写るアピシット首相の顔の部分がすっぽりと切り取られるなど、現政権への反感が強いことをうかがわせました。

こうしたいたずらはバンコク市内でも見うけられ、アピシット首相の顔を鋭利な刃物で切り裂いたり、カラースプレーで「暴君」と落書きしたポスターも。



さまざまな選挙予測では、タイ貢献党への支持が民主党を上回っていると伝えられています。タイ貢献党が多数派となれば、タイ初の女性首相が誕生する可能性が大きくなります。

亡命中のタクシン元首相は、今年11月に帰国すると宣言しています。タイ貢献党の勝利を前提にした発言と受けとめられています。

日本では、タイをいまだに「微笑みの国」と形容するマスコミが多く見うけられます。しかしタイでは、選挙絡みの殺、傷害、発砲事件が多発してきました。今回も運動員が殺害されるという事件がすでに起きています。

昨年、放火されたバンコクのショッピングセンターの一部は営業を再開していますが、大きな被害を被った部分は今も改修工事が続いています。

タクシン派と反タクシン派に分断されているだけに、今回の総選挙は開票結果が発表された後、民主党が政権を維持すればタクシン派によるデモが再び起きるのではないか。タイ貢献党が政権をとれば軍がクーデターを起こすのではないかという噂が流れています。

両派とも、選挙で負ければその結果をすんなり受け入れるとは考えられない。また混乱が起きるのではと心配するタイ人がいました。

妙なテクだけは身につけたようです

2011-06-21 00:40:45 | 選挙
民主党の海江田万里経済産業相が、原子力発電所のある各自治体に対し、定期点検で停止している原発再開を要請すると言い出しています。

安全と言い張ってきた東京電力が、収束に向けた処置で相変わらずのヘマを続けています。とてもこの程度のお粗末な力量では、現状に対応できないことを露呈させ、東電が張り子の虎の集まりであることを見せつけています。

なるほどとうならせられるのは責任感の欠如、あるいは事実の後出しやウソの積み重ねによる狡猾さくらいです。

それなのに、政府は原発再稼働に向け、定期点検で停止中の原発の早期再開を求めるといます。

この時期、この現状、どう考えても整合性があるとは考えられません。

学生時代から知る人物は、「政治家としての大物ぶりを見せつけるテクニックは身につけたようだ」といいました。

菅直人首相は、「すべての原発を止めることは経済への影響が大きい。安全性を高めた基準を示し再稼働を認めていく」として、海江田経産相を後押ししています。

民主党も与党としてのごまかし、菅人首相も首相としての言いつくろいだけは、政権を奪取以後に着実に身につけたと感じさせます。

これが本当なら、ゾッとします

2011-06-15 23:09:21 | Weblog
言い逃れ、怠慢、懐柔など、責任逃れのために、あらゆる策略をめぐらす東京電力に厳しい批判が集中しています。

ところが、「なぜ自分たちが批判されるのか、東電には理解できない社員が圧倒的」と語る人物がいました。東電の社員です。

「肩書き一つ違えば、天国と地獄の差。ましてや東電社員でなければ、使いっ走り、奴隷と見なす風潮がある」とも述べました。

福島第1原発で、事故の収束にあたる作業員の被ばく線量が上限を超える人が相次いでいると報道されたことについては、こう話しました。

危険な作業にまず最初にあたらせるのは、協力会社の社員。その次がプラント納入企業の社員。最後が東電社員だそうです。

「しかし、肩書き一つ違えば、天国と地獄の差だけに、東電社員とはいえ投入されるのは下っ端から。そのため、無傷、安泰でいられるのは役員以上」だそうです。

危機管理がなってないなどの批判が上がっていますが、そんな批判は的外れだと否定しました。

「管理能力云々、以前の問題。最大の問題は、心が病んでいるというより、心がないということ。自分だけ良ければいいんであって、他者に思いをはせるような風潮はない。それだけに、被災者のことを考える人は少ない」

原発は安全と喧伝しながら、平時でも被爆を恐れ、原発勤務は3年間ほどとされているそうです。その後は異動というのが習慣化し、原発全体のことをわかるエキスパートは社内にいないとも言いました。これが本当なら、ゾッとします。

正直、実に、やっかいな政府です

2011-05-12 02:43:16 | 中国
中国の友人から、便りがありました。最近、Facebookを利用し始めたため、互いに活用しようと思い、連絡したその返事のごく一部です。



連絡手段はいろいろあり問題ないのですが、「請理解」と結んだところに、やるせなさを感じます。

今に始まった事ではないけれど、党や政府が連絡をとりあう手段さえ一方的に規制をかけてくる。実に、やっかいです。

猜疑心や恐怖心が、とてつもなく強いと感じさせます。

それにしても、言動とは裏腹に、実に器が小さい。

越えるべき多数の山、その山はとんでもなく高そうです

2011-05-07 02:08:07 | Weblog
人はこんな地平にまで堕ちるのかと、愕然としました。
加納時男東京電力顧問を取材する朝日新聞の記事を読んでの印象です。

東電に対し厳しい批判が集中していますが、自己の無謬性を信じて疑わない企業だと痛感させられます。

清水正孝社長が被害者へ土下座しようとも、その裏で東電の負担に上限を設けるよう要望しています。これでは、土下座がその場しのぎのだましの演技でしかないと受けとめられるのも当然でしょう。

今回の原発事故は、原発の脆弱性、東電の体質など、さまざまな問題を噴出させています。さらに、幾人かの人の心の内、本性までも露出させています。

「放射性物質が、実際よりかなり怖いと思われていることが問題なのではないか」
「今回の原子力の問題、死者が出ましたか。津波の死者に比べ、報道のされ具合と死者数の多さのバランスが悪いと考えています」

評論家と称する女性の無神経な言い放ちも一例です。人品の程度を露わにするこの発言で、後に「相当のくず発言」と批判されました。

この記事も、さまざまなことを明瞭に浮かび上がらせています。詭弁を弄する態度、悔い改めない姿勢などです。

「低線量放射線が体にいい」と信じる人は、低線量放射線を好きなだけ浴びまくればよいでしょう。

しかし、放射線を浴びたくないと考える人が圧倒的多数です。その人たちが自分の意志に関係なく避難せざるを得ない状況に追い詰め、あるいは恐怖のどん底に陥れ、生活を一変させている事態を直視しているとは思えません。

今後、人生という貴重な時間を使って、誠意とか誠実さを求めても期待できそうもない人たちと向き合い、逃れられない現実に耐えていかなくてはならないでしょう。越えるべき山はいくつもあり、その山はとんでもなく高そうです。




だから、相手にされない

2011-04-13 21:32:04 | Weblog
政治家の発言は、まったく重みがないと痛感させられます。実に低レベルな地平で巣くっていることを露呈させています。

「俺は最初からチェルノブイリ並みの事故だと思っていた」

鳩山由紀夫前首相の事務所での小沢一郎氏の発言です。

報道では、福島第1原子力発電所で発生した事故から1カ月以上経過して、事故評価がチェルノブイリと同じ最悪の「レベル7」に引き上げた政府の対応についてだそうです。

この発言、いわゆる「あと知恵バイアス」でしょうか? 後から知ったにもかかわらず、前から知っていたぬけぬけと言いはり、自分を過大評価する、あるいはさせる傾向がいちじるしく強いと思われます。

その上、親しい議員に対し、こうも発言したと伝えられています。

「福島第1原発は夏までに収束するのか。俺ならいくつも手はある」

放射性物質と同じように、自己愛は異常なほど高レベルのようです、待ったなしの事態に直面しながら。

同じようにあきれかえるのは、東京電力の清水正孝社長です。13日の記者会見での発言です。

「レベル7の御評価をいただきました」

福島原発の事故がチェルノブイリ原発事故と同じ最悪の「レベル7」に引き上げられ、絶望の淵に追いやられている人たちが多数いるというのに。

緊迫感や責任感をまったく感じさせず、事故収束に指導力を発揮する気がないようです。原発事故の原因企業であり、解決に向けて取り組まなければならない責任を負っている企業の最高責任者としては、まったく不適格な人物だと感じさせます。

過去、東電の最高責任者は原発関連の不祥事で引責辞任というケースが多いのですが、今回もまた前例が繰り返されることになりそうです。

変わらない体質

2011-04-12 05:20:41 | Weblog
福島県の佐藤雄平知事が東京電力の清水正孝社長が福島県庁を訪れたことに対し、「謝罪に来たとは聞いていない」と不快感を示したと報道されています。

確かに、ニュースを見る限り、あの発言や態度では謝罪とはとうてい受けとめられないと思いました。現地に行ったという既成事実を作るために動いたに過ぎないとしか感じられません。

清水社長がまず最初にすべきことは、福島第1原子力発電所の事故発生で日々の生活を破壊され、将来の展望さえ持てない奈落の底に落とされてしまっている被災者の人たちに直接会って、謝罪し続けることだと思います。

ところが、清水社長は記者団の質問に、「近々のうちに予定をつくるつもりだ」と、そっけなく、実に悠長に述べるだけでした。緊迫感どころか罪悪感、問題を解決しようとする意欲などもまったく持っていない様子です。

謙虚になれないのでしょうか? この発言を聞いて、思い出したことがあります。

「あそこは特別だからな。常識が通じないことが多い。耐えろ、ひたすら耐えろ。耐えて、聞き出すんだ。怒りを押し殺して取材してこい」

駆け出しの時期、東電を取材するにあたって、先輩からこう忠告されました。

確かに、相手は傲慢、横柄、高慢。正直、頭に来ましたが、先輩の忠告通り、怒りだけは抑え込みました。ま、電力会社だから高圧的かと受け流すように。

しかし、こういう思いもありました。二度と取材したくない会社だ。

体質はまったく変わっていないようです。

変わる事態

2011-04-05 00:26:02 | Weblog
高田渡氏の歌に、『値上げ』という歌があります。

「値上げは ぜんぜん考えぬ」に始まって、「なるべく値上げはさけたい」「値上げするかどうかは検討中である」と、歌詞がしだいに変わっていきます。

そして、「値上げの時期は考えたい」「近く 値上げもやむを得ぬ」へと変わり、ついに「値上げにふみきろう」と決断が下されます。

作詞は有馬敲(たかし)さんです。

東京電力福島第一原子力発電所の事故に対する政府、経済産業省の原子力安全・保安院、東京電力の記者会見、さらに原発関連の学者などの予測を聞いていると、『値上げ』の歌詞を思い出してしまいます。

政府、原子力安全・保安院、そして東電からの発表、学者などの話、いずれにも説得力が感じられません。

機械的な言葉遣いや語り方、話す本人のうつろな表情、ぞんざいな態度など、さまざまな要因が重なっていると思います。

当初は、あまり影響がないという話から、しだいに緊迫感が増し、事態は変化してきました。

先日は、福島第一原子力発電所の周辺の海水から、法律で定められた基準値の4385倍に当たる放射性のヨウ素131や高濃度の放射性ヨウ素が検出されました。

ところが、それでも原子力安全・保安院は、「半径20キロの範囲は避難指示が出され、漁業は行われていないうえ、今後、海流で拡散するため、海産物を通して人が摂取するまでに相当薄まると考えられる」と、無表情で発表していました。

これ、一般的な物言いでは、「海水で薄まるから問題ないよ」と解釈できます。

ところが、ついに、福島第一原子力発電所から放射性物質を含む汚染水の海への放出です。東電は「健康には影響はない」、原子力安全・保安院は「大きな危険を回避するため」としています。

この傾向から考えると、深刻、危険、はたまた避難、退去、そして手立てがないと決断されないとは言えないのでしょうか。

じゅうぶんな説明もないまま、政府は「冷静な対応」をと求めるだけです。これでは、火に水ではなく油を注いでいるだけです。

短歌

2011-04-03 02:17:14 | Weblog
寺山修司氏
マッチ擦るつかのま海に霧深し身捨つつほどの祖国はありや


塚本邦雄氏
日本脱出したし皇帝ペンギンも皇帝ペンギン飼育係も


道浦母都子さん
一生を棒に振りたるひと夜さえ思い返せば影絵のごとし



ようやく目が覚めました

2011-03-27 23:44:44 | Weblog
「東北を襲った大地震や大津波、さらに福島の原子力発電所からの放射能汚染でてんやわんやのときに、こんなことを言っている場合ではないが……」と前置きして、岩手出身の知人がこう伝えてきました。

郷土出身の政治家として、小沢一郎を今まで支持してきました。しかし、今では裏切られたという思いがつのるばかりです。勝手に私が一方的に期待を寄せていただけだと言われれば、それまでですが。

2011年3月17日に「東北関東大震災に際して」と題して、「心よりお見舞いを申し上げます」とか、「政府、東京電力に対し、正しい情報を迅速に公表することを、強く求めるものです」。はたまた、「この事態にあたり、今こそ私たちは、その勇気と英知を結集して、この危機を乗り切らなければなりません」と、ホームページで述べているだけです。

つくづく思いました。血も涙もない冷血な人だと。まるで他人事です。郷土がどのような事態になり、そこに住む人々がどれほど苦境にあるのか。思いを寄せるそぶりさえ感じられません。

普段、勇ましいことを言っている奴ほど、いざとなると自分の保身を図り絶対安全地帯から出ようとしない例が多いということは知っていました。まさにどんぴしゃりのタイプだとは。

大事なときになると、雲隠れする傾向が強い人だとは思っていましたが、いったい何をしているのでしょうか。地震が怖いのでしょうか。放射能汚染におびえているのでしょうか。

救援物資を送る、あるいは運ぶ。炊き出しを手伝う。できることは何でもあるはずです。いや嘘でもいい。「少しでも力になりたい」と言えるのでは。

私は、ようやく目が覚めました。