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~ す き こ そ も の の あ は れ な り け り ~

Firstman / Liverpool Bass '67-8

2014年08月13日 23時55分54秒 | BASS Collection
このところ、ちゃんとしたベースばかりアップしてたので、
たまにはビザールなベースを。(^^;;

ファーストマンのリバプールベースです。
ファーストマンのベースと言えばバロックベースの方がGS時代プロが愛用していて有名ですが、
個人的には太ったバイオリンベースみたいであまり好きではなく、
折角ならバットマンみたいなリバプール…と思ってました。

ギターはもっと有名でオクにもちょくちょく出て来ますが、ベースはほとんど見かけません。
色もほとんど黒しか見たこと無いのがこれはチェリーサンバースト。
かなりのレアものです。


一ヶ月ほど前、一回オクに出ていて落札し損ねたのですが、
前のオーナーさんはネックやフレット感覚が合わなかったとかで再出品されていたのをゲットしました。

最近こういったビザールギターについて過度な期待を持ち過ぎる人が多いのかな…
40年以上前の日本のギター作りの技術がまだまだ過渡期だった頃なので、
今のものと同じ様に使えると思ったら大間違いなんですけとね。。。
7~8割はまともに使えないと思った方がいい。
ベースはほとんどがショートスケールで弦間が狭く弦高は高い。
最近のロングスケール、ワイドピッチ、ローアクションに慣れてる人はかなり違和感があると思います。

このベースも作りはかなり良い方だと思いましたが、
弦高がかなり高く、トラスを締め込んでブリッジを一番下まで落としても、12Fでまだ5mmはありました。

ショートスケールなんでこのままでも弾けないほどでは無いのですが、
こんな時はネックを外しスペーサーを噛ませネックの取り付け角度を変える方法。
このベースも元々プラの板が一枚挟まっており、これにもう一枚適当なプラ板を重ね取り付け直します。


ついでにテールピースも一旦取り外しお掃除。

セミアコ構造のビザールギターは作りが脆弱なせいで、テールピース周辺が壊れていることが多いのですが、
これはとても綺麗な状態。

そのテールピースはこんな感じてウッドベースのものにかなり近い作りです。


ブリッジは木製。本来溝の部分に弦を受けるバーの様なものが有ったと思われるのですが、外れたか割れたかして無くなっています。


ミュートスポンジが残っているのは奇跡に近いですね。

ピックアップは金属カバーのものが二つ。



コントロールはボリューム、トーンにセレクトスイッチ。

ノブはアルミ製でレトロ感あります。

無くなって事が多いピックガード。
ロゴが薄くなってるのはフィンガーレストを使って頻繁に弾かれていた証拠でしょう。(^.^)


ボディエッジのバインディングも欠けることなく綺麗に残っています。



指板にはブロックインレイちょっと縮んでしまってます。


0フレット付き


ヘッドは表から見ると綺麗ですが、

裏から見ると割れを補修した跡が…(´Д` )


バックはキズもなくかなり綺麗な状態。



音の方は箱鳴りのするボコボコした感じ、
オールマイティな音では無いですが悪くは無いですね。
何よりこのデザイン。このフォルムですから。
これだけ状態が良ければ充分なのです。



コメント (1)
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