『斬(ざん)』

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「詳しくは Web で!」という差別

2006年03月14日 | ぼやき
 最近、TVや雑誌などの CM や広告でよく見聞きするコピーで

「詳しくは Web で!」

とか

「詳しくはこの URL へ」

などがあります。コレらを見聞きして、そのサイトにアクセスするって事は非常に少ないのですが、いったいどれくらいの人が観るのでしょうかね?

 個人的に TV を観てて Web で調べるのは、出演者情報や単語検索などが多いのですが。

 で、話を本題に戻すと(って始まってもないのだから戻ってないけど)、この「詳しくは Web で!」ってのは、

ネット環境は、既にあるでしょ?

という前提の下にある。知り合いから直接聞いたことなのだが、この言葉がとても気になると言うのだ。その知り合いは、PC を持っていないし、ネットも閲覧した事が無い。だから、とても悔しいのだと。折角、興味を覚えても、最後にこの言葉で突き放される。それで、気になってしょうがないのだと。でもネットへの敷居は高くて始める事が出来ないそうだ。

 ネット依存症なオレからすると、全くその不便さを理解できなかったのだけれど、言われてみれば失礼な話である。全ての人がネット環境を持っているわけではない。広告側からすれば CM などは、切っ掛けであり、さらに興味のある方は Web で、という配慮でしょう。しかし、そのために Web で詳しく書いてあるから CM では詳しく述べないよ。というふーにも取る事ができる。現実、CM のような短いメッセージではイメージしか伝えられないと言うのはわかるのですが。
 
 実際、URL を表記したところで、それを一々録画して読み取るなどの行為はあまりしないだろう。むしろ、ラジオなどでよく聞かれる『「○○」と検索していただければ、直ぐに見つけられます。』と言うほうが効果的でいい。ただ、TV CM でそれをやるのは、いただけない雰囲気がどうもありそう。しかも、そーゆー宣伝ってのは、ほとんど専用の Web サイトを構えていたりする。しかし、新規モノなので、必ずしも検索上位に来るとは限らない。だから、「詳しくは Web で!」としか言えないんだろうなとも思った。

 若い世代の場合は、ネット環境に慣れている場合が多い(また慣れるのも早い)が、50、60代や家電品( PC は既に家電なのかなぁ?)の操作が苦手な女性などには、とても厳しいハードルだな、と思ったモノ。
 
 CM を作る側は、当然市場調査など、購入ターゲット層を絞っているだろうが、その辺りのことはどうなってるのかな?と、ふと感じた。

 プロバイダーやネット関連企業がやるのはよいとしてもさ。


追記:(2006.03.17)
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追記2:(2006.03.18)
[関連]
「差別」の意味を考える