今日、スーパーで買い物をしていましたら、S君のお母さんにお会いしました。
S君は、中3までピアノを習いに来ていた男の子で、ヴァイオリンがとても上手でした。
S君のお父さんは、市内では有名なヴァイオリンの先生で、
ご両親共に、S君が音楽大学に進むことを望んでいました。
その準備として、小学3年生から、私のところにピアノを習いに来ていたのです。
音大の入試に必要なピアノのレッスンと、
時には、ピアノ伴奏付きの、ヴァイオリンのレッスンも行いました。
私は、ヴァイオリンの技術は教えられませんが、音程の矯正と、
伴奏を付けた時のタイミングなどを指導しました。
そんな感じで、5~6年間指導しましたので、
私は、S君が音楽大学に行くことを疑いもしませんでした。
ところが、高校生になってすぐに、S君は、音楽大学に進む事を止めたのだそうです。
何か、心境の変化があったのでしょうが、何故なのかはわかりません。
S君のお父さんとは、時々アンサンブルをしていましたので、
お会いする機会は何度もありましたが、非常に残念がっていらっしゃいました。
そんなS君も、今年、高校を卒業しました。
進路はどうしたのかな~と思っていましたら、お母様の方から
「Sは、今年、無事に大学生になりました。
毎日、(国立の)◯◯大学に、自宅から通っています。」と、おしえてくださいました。
今のところ、ヴァイオリンを弾く事は全く無いのだそうですが、
すっかり大人になったら、きっとまた、弾く時があるでしょう。
そして、一生懸命練習に励んでいた少年の日々を、懐かしく思い出すに違いありません。
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1時間30分