ソムタムのリーガルマインド涵養の旅

中央大学法学部通信教育課程で学ぶソムタムの日記

民法の勉強を始めたころ

2007-02-15 22:18:27 | 民法
私は法律科目の勉強を民法総則から始めました。

最初は教科書から張り切って読み始めたものの、20ページくらいでダウン。
やっぱり、ちょっと法律の勉強は無理かも?と不安になったのを覚えています。

周りには通教で学ぶ人はおらず、どうしたものかと迷いましたけど、
ネットで調べて、どうやら内田貴先生の”民法I”の評判が高いらしいと
知り、蛍光ペン塗りたくりで目がチカチカするやつを古本でゲットしました。

内田先生の本は、いろんな事例に即しているし、図もいっぱいあって読みやすく、
何とか最後まで読むことができました。

でも読んだというだけで、何一つ理解したとはいえない状況でした。
ますます焦り、さらにネットで調べて、資格試験スクールのTACが出している
”民法のまるごと講義生中継〈1〉総則・物権編”という本を買って読んでみました。
そうしたら、やっとこさ、ああ、民法ってこういうことが書いてあるんだ!
ハッハーン! (`Д´) ワカッタゾー! という気持ちが少し出てきました。
気を取り直して、内田先生の本をもう一度読み直しました。
今度は、最初のときよりも理解できましたけど、どうしても色んな法律用語に
つまずいてしまいます。停止条件、解除条件、占有、善意、悪意、、ナンじゃ?
って感じで、勉強がつらくなりました。

そこで、有斐閣の”法律用語辞典”をこれまた中古でゲットしました。
これが大正解!解らない用語が出てくるたびに法律用語辞書で調べました。
そうすると、勉強の効率があがり、用語の意味も覚えるようになりました。

その後も、新たな法律科目を勉強するときは、まず入門書的なものを読んで、
全体像をつかんでから、基本書として評判の良い本を法律用語辞典片手に
読んでみるという勉強方法を取るようになりました。
そうしたら、結構勉強も進むようになり、レポートも書けるようになりました。

その経験から言えることは、私のような法律初心者(というか文系初心者)が
法律学を学び始める場合のパターンとして、

まず、入門書として評判の良い本を読んでみる。このとき、あまりにも一般向け
の本は参考にならないことが多いので、学者先生が書いたもの、伊藤塾など司法
試験予備校が解りやすく入門用に書いたものなんかが良いと思います。

そして、何となく全体像が浮かんだら(理解までする必要はありません)、
内田先生の民法等の基本書と呼ばれる本をじっくり読んでみるのがいいと思います。お金に余裕がある人は、伊藤塾の試験対策講座(通称シケタイ)も一緒に
読んでみると、かなり理解が進むと思います。

ある程度勉強したら、とにかくレポートに着手してみることがオススメです。
そのときは、基本にした本のほかに、民法なら”分析と展開”シリーズや
コンメンタールなどの一歩進んだ本の該当部分なんかも読んでみると
いいレポートが書けると思います。とにかく書いてみることが大切です。
ここでレポート作成をためらっていると、通教はうまくいかないかもしれません。

私がこれまで民法で読んだ初心者向きの本で良かったと思う本は、

物権法:山野目章夫”初歩から始める物権法”
債権総論、各論:池田真朗”スタートライン債権法” です。
特に池田先生の本は、司法試験委員もつとめる権威ある学者先生が書いたとは
思えないほど、とても読みやすい本なのに、十分な知識が得られる本で絶対に
オススメ。
池田先生は、最近、”スタートライン民法総論”を出版されました。
本屋さんで立ち読みしたけど、同様にとてもいい本のようでした。
今から民法総則を学ぶ人にはオススメできる本だと思います。

通教で法律を学ぶことは大変ですけど、いい本との出会いを通じて
一歩ずつ前進することが出来ます。
通教生活は山あり谷あり。レポや試験結果に一喜一憂したりします。
でも、頑張ると報われるときがあり、それが楽しみでもあります。

最初に通教の教科書を読んで、ダメだと思ったとき、アキラめずに頑張ってきて
良かったなと思います(まだ卒業には遠いけど、、、)。

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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (hyomi)
2007-02-16 09:42:59
民法総則のテキスト、これは、
初学者にはつらいですね。
07年度は、新しい本になるということですが、
そのあたりも考慮されてるのかな?、
なんて思いました。

わたしのスタートは、刑法総論。
あの難解な教科書を、
ひたすらまとめながら読みました。
あのときに、
ソムタムさんのアドバイスを聞いていたら、
どんなに楽だったか…。

これから、深めていく民法の学習は、
この方法で、学習していきます!
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Unknown (suzuka)
2007-02-16 19:48:19
こうやって自分なりの勉強スタイルを確立していくんですねー。
私も民法総則のテキストは読むのがつらかったです(全部目は通したけど泳いでたw)。そんなときに、支部の学習会に参加させてもらって、何かもうまさに目からウロコでした。
講義ってすごいなーと、ここからなるべくスクに参加していこうという気持ちに切り替わったのです。
まだまだレポートを書くときの効率的な勉強の仕方は模索中ですが、自分なりのスタイルをみつけたいです!
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民法の教科書 (ソムタム)
2007-02-16 20:34:35
hyomiさん
民法総則の教科書は同じ吉田先生による改訂なので、
多分、民法の口語化を受けた部分的な修正かな?
と見ていますが、どうでしょう?
全般的には中大通教の教科書は良心的ですけど、
民法だけは何故か??
その中では、民法1は一番まともです_(^^;)ゞ
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スクのチカラ (ソムタム)
2007-02-16 20:37:35
suzukaさん
私も民法総則は結局、夏スクで渡辺教授の授業を
受けることで理解でき、記念すべき初単位となりました。
私も可能な限り、夏スクでも短スクでも、はたまた
オンデマでもいいので授業を受けたいなと思ってます。
(通学の学生のとき、休講が嬉しかった自分とは
全くの別人格??)
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Unknown (じゅんいく)
2007-02-16 21:43:41
すごい!ソムタムさんは初めからしっかりとした手段で勉強を開始されてたんですね!!
僕は初めに手を出したのがふざけたイラスト入りでしかも、法律用語漢字ドリルみたいな小学生レベルからはじまる本でした。
いきなり全体像をつかむ方法やリーガルマインドとは何かというテーマで入ってたので
いまにして思えば良書でしたが、正直恥ずかしかったのを覚えてます・・・(^^;)
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イラストのチカラ (somtam)
2007-02-16 22:15:25
じゅんいくさん
多分、新たな分野の勉強をはじめるとき、とっかかりの方法は人それぞれなのかもしれませんね。
個人的には、じゅんいくさんのマンガ式法律勉強法には興味ありますけど_(^^;)ゞ
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Unknown (ken2sukusuku)
2007-02-17 01:09:09
民法総則・・最近全然法律の勉強から遠ざかってます。

1ページめくるのに30分はかかっていました。
なんで、こんなの皆わかるの・・?って、すごく落ち込みました。
卒業が決定した駿さんや、レポートに合格してどんどん単位を取られている方々が、雲の上の存在に思えて、益々落ち込んだナ・・。

ですが、4月になったら絶対、中大の科目履修しよう!とずっと思っていました。
その思いは益々強まりました!

ソムタムさんの勉強法、ぜひ参考にさせていただきます。(私の場合は、そう容易ではないのですが)
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Unknown (ソムタム)
2007-02-17 15:27:42
ken2sukusukuさん
日本の法律用語はドイツや英米の用語直訳ですから
すごく馴染みにくいものですよね。
私の方法は、わかりやすい本で自信をつけてから、
基本書に進むというもので、ある意味、無駄も多い
です。
科目履修をされるのですか?少し割高かもしれません
けど、短スクやオンデマンドなんかで先生のナマの
講義が聴けると、かなり楽になるかもしれません☆
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Unknown (とし)
2007-02-17 20:05:48
ソムタムさんのブログを参考に日本法制史に取り組んだ結果レポート4通合格しました。
一通不合格をもらい再々提出しましたが今日無事に合格で返ってきました。
日本法制史は教科書が読みやすかったんですが民法の教科書が難しく進んでいんなかったのでまた参考にさせて頂きます
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良かったですね (ソムタム)
2007-02-17 21:28:11
としさん
日本法制史のレポ4通合格、おめでとうございます!
私も第1課題は不合格で書き直しでした_(^^;)ゞ
民法はわかりやすい本が沢山出版されているので、
是非、自分にあう本を見つけてください。
個人的には、行政法や労働法など応用的な法を
勉強していても、民法総則や物権法など基本的な民法
の勉強が足りないなと痛感してます。
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