只木先生の刑法各論をオンデマで受講中です。
色んな犯罪について只木先生が講義されます。
そんな講義のあいまに、先生は犯罪と刑罰について語られます。
特に少年犯罪について、先生は悲しい表情ながら雄弁です。
少年犯罪を厳罰化すればいいというけど、それだけでいいのか。
少年院に入っている犯罪を犯した少年たち。
少年たちは悪いのでしょうか。もちろん、その通り。
悪いことをしたから少年院にいるのです。しかし、少年たちだけを咎める
べきなのか。少年たちだけが悪いのか。
やはり、その背景にある家庭の問題、社会の問題に目をつむったままでは
問題の解決にはなりません。
栃木の女子刑務所の話をされます。彼女たちに仮釈放の話が出ます。
仮釈放は身元保証人が必要なので両親に電話します。
身元保証人になってくださいと。
ところが、両親は断ります。何故か。両親は自分の娘だからいいけれども、
親戚の目がある、ご近所のことがある、犯罪者がもう帰ってきたと。
だから、刑期を終えるまで刑務所にいてくださいと。こうして仮釈放は夢と消え、
結局、彼女は歌舞伎町に戻っていきます。歌舞伎町で犯罪を犯し、刑務所に
入れられ、釈放されても歌舞伎町にしか行き場がないという悪循環。
こうした犯罪者の更正、人間の尊厳の回復を語るとき、只木先生は必ず質問を
受けるそうです。いわく、「理想論としては分かるけど、先生自身が犯罪の
被害者となったら、そんなこと言えますか?」と。
只木先生は、先生が指導教授から聞いたという話をされます。いわく、家族を
殺された弁護士さんがいた。怖い人だったらしく誰もが関わりを恐れて弁護人を
引き受けない。とうとう、結局、その被害者の弁護士さんが犯人の弁護を
引き受けたそうです。
娘さんにも時期がきたら、その指導教授から聞いた話をしたいと言っておられました。
それが、只木先生の答えなのでした。
色んな犯罪について只木先生が講義されます。
そんな講義のあいまに、先生は犯罪と刑罰について語られます。
特に少年犯罪について、先生は悲しい表情ながら雄弁です。
少年犯罪を厳罰化すればいいというけど、それだけでいいのか。
少年院に入っている犯罪を犯した少年たち。
少年たちは悪いのでしょうか。もちろん、その通り。
悪いことをしたから少年院にいるのです。しかし、少年たちだけを咎める
べきなのか。少年たちだけが悪いのか。
やはり、その背景にある家庭の問題、社会の問題に目をつむったままでは
問題の解決にはなりません。
栃木の女子刑務所の話をされます。彼女たちに仮釈放の話が出ます。
仮釈放は身元保証人が必要なので両親に電話します。
身元保証人になってくださいと。
ところが、両親は断ります。何故か。両親は自分の娘だからいいけれども、
親戚の目がある、ご近所のことがある、犯罪者がもう帰ってきたと。
だから、刑期を終えるまで刑務所にいてくださいと。こうして仮釈放は夢と消え、
結局、彼女は歌舞伎町に戻っていきます。歌舞伎町で犯罪を犯し、刑務所に
入れられ、釈放されても歌舞伎町にしか行き場がないという悪循環。
こうした犯罪者の更正、人間の尊厳の回復を語るとき、只木先生は必ず質問を
受けるそうです。いわく、「理想論としては分かるけど、先生自身が犯罪の
被害者となったら、そんなこと言えますか?」と。
只木先生は、先生が指導教授から聞いたという話をされます。いわく、家族を
殺された弁護士さんがいた。怖い人だったらしく誰もが関わりを恐れて弁護人を
引き受けない。とうとう、結局、その被害者の弁護士さんが犯人の弁護を
引き受けたそうです。
娘さんにも時期がきたら、その指導教授から聞いた話をしたいと言っておられました。
それが、只木先生の答えなのでした。
とても考えさせられます。
私はどう考えるのか、これが分からない…。
その答えを求めて学習をすすめているのですが、
果たして見つかるのでしょうか…。
永遠に探し求めていたりして…。
難しい問題ですね。
総論の授業のとき、只木先生がキセル乗車の
話をされたのを覚えてますか?自分たちも
犯罪者と紙一重なんだ、彼らも特別違う
存在ではないし、自分たちもいつ犯罪者の
立場になってしまうかしれないんだという
感覚を持つことを指摘されましたよね。
そこからアプローチが始まるのかもしれません。
そういう一番手前に立って、物事を見るのも必要なのかもしれませんよね。
法律学は大人の学問だと言われます。やっぱり、大人になったからこそ、社会人になったからこそ、分かることもありますよね。
今、じぶんとしても、法律学を学ぶことを
通じて、広い意味で色んなこと、社会の深い部分のこと、勉強させてもらってるな、という思いがありますよ。
先生の言葉も質問される方もどちらも正しいのではないでしょうか。むしろ正論なのかもしれませんネ。思うに、遺族が、「同じような被害者をださない」と言っている姿を目にしたとき、そこからつきつめていくと、実は只木先生のおっしゃることの方が、正しいように思えます。犯罪は犯した本人が悪いのは当然ですが、それを前提として、社会的・家庭的な問題を見つめることも大事でしょうし、それ以上に、犯罪を犯した者と社会とが完全に途切れてしまうことが一番の問題だと思います。
人が社会に自然に復帰できる社会を目指したい
と言われてましたね。赦すことを通じて、
次の犯罪を生まないこと。そこには、ただ
水に流すというだけではない、より次元の
高い問題が存在してますね。
いやいや、やっぱり刑法も勉強しないとなぁ。
刑法は、人間が人間を裁くことの意味を
考えさせられる学問であり、また、日ごろ
新聞で多く目にするような事例も多く、
本当に興味深く学ぶことができる分野です。
ある意味、法学部で学ぶ醍醐味の一つと
言ってもいいかもしれません。
是非、挑戦してみてくださいね。