「ボクセルポリゴンな日々」 - UnityでMakersとVRをつなぐ挑戦 -

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【シリーズ】「初音ミクと3DCG」【第2回】”3次元CG七葉”掲示板からMikuMikuDanceに至るまで

2013年02月13日 19時31分19秒 | 3D空間投影



ネットでの調査を行なううちに上のような映像を見つけてきました。

この映像は2009年5月29日に公開された物ですが、前回ご紹介した「3次元CG@七葉(なのは)」の「ミク動画製作を模索するスレ」の初期の頃から2009年5月時点までの、主にメタセコイアというモデリングツール(筆者も大変お世話になっています)によって作られ公開された初音ミクモデルが一堂に紹介されています。

中には、現在MikuMikuDance(MMD) 上で利用できる3DCGモデルデータとして公開されている初音ミクモデルも紹介されています。

例えば七葉1052式(仮)やLatさん作(Lat式)、アノマロかりんとうさん作(アノマロ式2nd)、dondonさん作(dondon式)が現在もMMD用モデルデータとして公開されています。

MMDモデルではありませんが自作PV作品で有名になったTripshotさん作の初音ミクや、初音ミクモデル自体は非公開になったものの他のMMDモデルが有名になったISAOさんの作品も収録されていました。

それ以外にも本当に数多くの初音ミクモデルが紹介されており、2007年から2009年までの期間に凄い勢いで初音ミクモデルが作られ公開された事が伺えます。



その中で今回注目するのは前回ご紹介した「七葉1052式(仮)」モデルです。

勿論MMDで利用可能な3DCGモデルファイル(PMD形式)についてですが現時点で筆者が集めたところ6種類ほどの七葉1052式(仮)とその派生MMDモデルが存在します。





上の画像は左から

・七葉1052式(仮)

・1052Mid

・1052C-Re

・なのはっぽいど

・七葉1052式(仮)G型

・七葉1052式(仮)カスタム

という順で並べられています。これが登場年代順と言う訳ではなく、他に同種類の衣装バリエーション等も存在しますが上の画像では割愛させて頂きました。

この中でオリジナルなのは「七葉1052式(仮)」なのですが、それ以外は七葉1052式(仮)へのリスペクトを込めてそれぞれ別人の作者さんが作った「流派・七葉1052式(仮)」とでも言うべきモデルです。

それぞれにユニークな特徴があり、同じオリジナルでありながら個性的な造形になっている点が見逃せません。それ故にMMD利用者の中にも七葉1052式(仮)一族をこよなく愛し自作動画に登場させる人も多いのです。

(ニコニコ動画に「七葉1052式(仮)コミュニティ」も存在します。)


上の静止画ではVOCALOIDシリーズのパッケージ絵のポーズで並んでもらった所を静止画にしています。それにしても一つの公開された3DCGモデルデータからここまでのバリエーション(衣装替えを入れるともっと増えます)を生み出してきた初音ミクと3DCGの関係は、つくづく奥が深いと思います。


次回のこのシリーズでは、MikuMikuDance誕生のきっかけを作った根源の初音ミクモデルについてフォーカスを当ててみたいと思います。(^^)