「ボクセルポリゴンな日々」 - UnityでMakersとVRをつなぐ挑戦 -

Unityプログラムで3DCGアセットデータをVRや3Dプリンターで利用可能にする最新技術や関連最新情報を紹介します。

”Pixar's Zoetrope”に見る「動きのあるフィギュア」への可能性。

2013年02月10日 19時42分24秒 | 立体出力(技術およびサービス)
Pixar's Zoetrope



上の映像を見て頂くと、3DCGアニメーション映画作品で有名なPixar社が丹精込めて作った3D立体ゾートロープの素晴らしい作品を見る事が出来ます。これは日本のジブリ美術館から影響を受けて作ったものだそうです。

しかし、上の映像作品中の人形一体一体は、実は3DCG映像のデータを3Dプリンターで一コマ分ずつ立体出力した物を使っています。

すなわち3Dプリンターと3DCGデータがあれば、フィギュアをロボット化することなくアニメーションの技法で動かす事が出来るのです。

その原理は以下の映像からも理解できます。

3D Zoetrope test


これはレコードプレーヤーのターンテーブルを利用した例です。回転台の上にポーズを付けた人形を配置して回転させ、ストロボで一定間隔に照らしてやると人形が生き生きと動き出します。

さらに、この回転台を自作する方法について以下の映像で説明しています。

Make A High Tech Zoetrope


こういった回転台をベニヤ板で作り、等間隔に穴を開けます。これらはレーザーカッターで切りぬくと難しくないと思います。

そして回転台が出来たらモーターの上に乗せ、さらに端点にアニメーとした絵や立体を配置すれば3Dゾートロープの出来上がりです。


この3Dゾートロープを利用して、MMDで作成したショートアニメーションの各ポーズを立体出力したフィギュアを配置すれば、固定ポーズな人形を生き生きと見せる事が可能になるのです。

これは3DCG~作成した立体出力人形だからこそ可能な作品です。立体人形が生き生きと動く不思議さと楽しさは最初に紹介したPixarの3Dゾートロープ作品を見れば一目瞭然です。

これはぜひ挑戦してみたいと思います。(^^)