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私のお気に入りです。

オペラ座の怪人 -10月08日 大阪-

2007年10月08日 23時49分56秒 | 観劇

休暇のスケジュールが二転三転する状況に一喜一憂していましたが、結局手元にあったチケット類は手放した後。
連休最終日に、これだけは観ておきたくなり、日曜の午後に再チャレンジ。
13時頃から新幹線を含めて時間を確認し、15時には総てが用意できました。
あまりの段取りの良さに、我ながら関心してしまいました。
8日東京09時13分発、のぞみ15号。
小雨が降る中、一路西へ。
以前、仕事で名古屋にいた頃、幾度となく観てきた景色も、仕事を離れて見ていると違った景色に見えてくるのが不思議です。

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11時49分、新大阪着。
JRで大阪へ移動し、地下道経由でハービスENTへ。
7階でチケットを受け取ると、ようやく観劇できる実感が湧いてきます。

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3月20日東京楽前日以来、半年ぶりの舞台です。客席に足を踏み入れ、感じた違和感。
オーケストラピットがないこと。この演目で、ピットが無いと言うのは・・・、やはり寂しいですね。
周囲からは、関西弁の会話が耳に付き、大阪に来た実感が同時に湧いてきます。
照明が消えると、様々な想いが消えると同時に、ハンマーの響きと『落札』の声が。
オークションが進み、シャンデリアが上がり始めるとOvertureの荘厳なパイプオルガンが響き、気分が高まります。
今回の席がG列と言うこともあり、役者の表情が良くわかり、自分の記憶と比較しながらも新しい発見が次々と出てきます。
The MIrrorで高井ファントムの歌声が響いてきたとき、鳥肌が立ってきました。
楽前日の高井ファントムの声は、ベストコンディションとはかなり離れた状態だっただけに、力強いファントムの歌声に嬉しくなってきました。
今回、初見となるのは、北澤ラウルと小川メグ。
北澤さんのラウルは、鈴木さんのラウルと比べると育ちの良い感じがするのは、私だけでしょうか?
小川さんのメグ・ジリーは、頑張っている印象は受けるものの、観客の共感を得るには暫く時間がかかりそうですね。
荒井さん以外に、西田さん、今在家さん、そして小川さんと観てきましたが、荒井さんに続く方はなかなか育っていないのは・・・?
The Phantom of the Operaから、The Music of the Nightへ聴き入っていると、時々高井ファントムの声が割れる時が。
少し不安が過るものの、自信に満ちたファントムがクリスティーヌを引き寄せて歌い上げるとシーンは、高井さんならではですね。
イル・ムートでは、苫田さんの演技が少し変わりました。
お尻を振りながら、キビキビとしだ動きが、他のクリスと同じように大人しくなっていました。
以前の雰囲気が気に入っていたので、ちょっと残念です。屋上でのラウルとクリスティーヌの2人、良い感じですね。
All I Ask of Youでの『助け出そう、総てを尽くして、君をその孤独から・・・』このフレーズでグッと来ました。
2人が去った後、ファントムがゴンドラで降りてきた時、耳を覆い2人の歌声を聴くまいとしているシーンも良いですね。
ただ、このシーンだけは、村さんのファントムのファルセットも聴きたくなりました。
1幕が終わると、心地よい緊張が解け、しばし休憩です。
ここで、ちょっと気になる事が。私の横や後ろの方達の観劇態度が気になって。
芝居中でも、隣の方とボゾボソと何やら話をしている事。
初めて見る訳ではなく、話の内容からはそれなりにリピートをしている様なのですが、ちょっと気になります。
2幕では、大人しくしてくる事を願うばかりです。ところが、Masqueradeが始まると、事態は一変しました。
ステージ上の猿の女の子?と思えるくらい、拍手をする仕草で隣の友人と何やら話をし始め、ラウルとクリスティーヌが登場すると再びオーバーアクションが。
思わず睨みつけてしまったら大人しくはなりましたが、展開が早い2幕だけに気が気ではありまえせん。
北澤ラウルの肩載せリフト、奇麗に決まってました。
お姫様抱っこで笑顔を見せている苫田さん、演技だけではない様な気がします。
墓場でのシーン、東京では熱のこもった歌い方をしていた苫田さんですが、涙は見せませんが感情をこめて歌い上げていて、私はこちらの方が好感が持てます。
今日の観客、総じて拍手が少ないです。
こちらの方々のスタイルなのか?とも考えてしまったりもしましたが、こんな状況では役者の方々も今ひとつノリきれないのではと思ってしまいます。
The Point of No Return 私が最も好きなシーンですが、クリスティーヌとファントムの2人のやり取りは観ていてゾクゾクしてきます。
以前と変わった苫田さんと強引なくらいな高井ファントム、素晴らしいですね。
ラスト、Beyond the Lake。
ファントムに口づけをして、抱きしめるクリスティーヌ、こちらもクリスティーヌの中の想いがひしひしと伝わってきます。
喉の調子が今ひとつなのか、『行け!行ってくれ、お願いだー!』も『お願いだ!』が絶叫に変わっていました。
それでも、『我が愛は終わりぬ。夜の調べと共に。』は、たっぷりと聴かせてくれました。
これだけでも、私には大阪へ来た甲斐がありました。
オケがないと、カーテンコールも、ちょっと違和感がありますね。
少ない拍手の中、数人がスタンディングをすると、高井さんも片手バイバイで名残惜しげにはけてくれました。
3連休を使って普段は観られない方々も観劇されているのかも知れませんが、今日の客席の雰囲気はどんなものか。
次回はソワレを選ぶ方が良いのかと、早くも次回の心配をしている自分に苦笑をしてしまいました。

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17時16分、のぞみ144号で新大阪を離れる頃には、西空が茜に染まっていました。

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■大阪四季劇場 ■2007年10月8日
オペラ座の怪人 高井 治
クリスティーヌ・ダーエ 苫田亜沙子
ラウル・シャニュイ子爵 北澤裕輔
カルロッタ・ジュディチェルリ 種子島美樹
メグ・ジリー 小川美緒
マダム・ジリー 戸田愛子
ムッシュー・アンドレ 寺田真実
ムッシュー・フィルマン 青木 朗
ウバルド・ピアンジ 半場俊一郎
ムッシュー・レイエ 深見正博
ムッシュー・ルフェーブル 林 和男
ジョセフ・ブケー 岡 智
■男性アンサンブル■
増田守人 小泉正紀 見付祐一
柏田雄史 小倉佑樹 佐藤季敦
町田兼一    
■女性アンサンブル■
華山ソナ 倉斗絢子 西田ゆりあ
畠山 馨 田窪万理子 世登愛子
吉田郁恵 園田真名美 樋谷直美
峰岸由佳 智川ちえみ 伊藤志保
■コンダクター■