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読書感想とロードバイク日記2

週末のお天気の日にロードで走っています。晴耕雨読ならぬ、晴れたらバイク、雨の日は読書の日々

「21世紀の戦争と平和」

2019年06月06日 | 日記
 三浦瑠璃(新潮社)

 こういういわゆる固い本は理論的でわかりやすく、ある意味楽しく読める。関心のある分野のせいかもしれないけど。
 あとがきで、子育てしながら博士論文から学者の生活、一通りではできませんね。父親が防大の教官だったので防衛問題から平和を考えるようになったようだ。農学部を出て法学研究科に進むのも面白い経歴だ。

 内容紹介は
『気鋭の国際政治学者が、「逆説の平和主義」を読みとく。
日本の安保法制施行、フランスの兵役復活論、スウェーデンの徴兵制再開……これらの動きは、軍国主義への回帰ではない。国際情勢が流動化し、ポピュリズムが台頭する中で、国民の間に負担共有の精神を甦らせ、平和を担保し、戦争を抑止するための試みである。カントの『永遠平和のために』を手掛かりに、現代における徴兵制の象徴的な意義を問い直し、民主主義のアップデートと平和主義の強化を提言する。

■北岡伸一(JICA理事長、東京大学名誉教授)
フランスやスウェーデンで徴兵制復活が議論されるのはなぜか。現代民主主義国家と平和の関係についての本格的な考察として強く推薦する。

■苅部直(東京大学教授)
ラディカルな思考は、現実を見すえた構えから生まれる。平和について、国家について考えるために必読の書。

出版社からのコメント
執筆に6年かけた渾身の書き下ろし。

著者について
 国際政治学者。1980年、神奈川県生まれ。東京大学農学部卒業、同大学院法学政治学研究科修了。博士(法学)。東京大学政策ビジョン研究センター講師。主な著書に、『シビリアンの戦争―デモクラシーが攻撃的になるとき』(岩波書店)、『「トランプ時代」の新世界秩序』(潮新書)、『日本に絶望している人のための政治入門』『あなたに伝えたい政治の話』(いずれも文春新書)、『国家の矛盾』(高村正彦との共著、新潮新書)など。   』

・・・徴兵制が国民の平和を求める意識につながると言う発想の面白さ。具体的に韓国やイスラエル、スウェーデンの例をあげて論じる。面白かったです。人とそれぞれだけど、興味ある人にはお勧めです。



「恐怖の男」

2019年06月04日 | 日記
 ボブ・ウッドワース(日経新聞社)

 話題の本で、図書館で順番待ちの末やっと借りられた。
 インタビューを元に、ある意味辛辣な内容もたくさんあって、面白い。本当にそうなら怖いですね。
 しかい、全編、トランプの悪口だらけという印象。これでも国民は支持している。

 内容紹介は(出版社の開設から引用)
『ここは、すべてが狂っている
衝動に満ちたトランプの意思決定を暴いた全米大ベストセラー!
FEAR: Trump in the White Houseの日本語版!

 感情的になりやすく、気まぐれで予想のつかないアメリカ大統領の言動に世界が翻弄されている。
ホワイトハウスのスタッフは大統領の危険な衝動と思いつきを故意に妨害し、国を動かしている。
世界一の強国の意思決定はいま狂気に満ちている。本書は、その物語である。
ニクソンを退陣させた伝説の記者、ボブ・ウッドワードだから書けたトランプとホワイトハウスの真実。
政権内部を知悉する重要人物らに数百時間にわたる極秘インタビューを敢行。
会議メモ、部外秘のファイル、文書、個人の日記といった一次情報から大統領執務室、エア・フォースワン、ホワイトハウスの公邸部分でトランプ大統領の意思決定がどのように行われているかを暴く。

編集者より
 全米190万部突破! 衝動に満ちたトランプの意思決定を暴いた全米大ベストセラーが、早くも日本語版になりました。9月11日に全米で発売され、直後からベストセラーランキング1位を記録した話題作です。
日本でもすさまじいスピードで売れています!
 トランプは新しいカジノで遊ぶように、政策をもてあそび、各国との関係をリスクにさらしています。このほど、2019年1月か2月に北朝鮮と第2回米朝首脳会談開催の可能性があるとの発表がありましたが、本書ではトランプが在韓米軍を廃止し、北朝鮮のICBM発射を7秒で探知できる韓国との軍事協力をやめたいと本気で考える様子が描かれています。その理由は、対韓貿易赤字が35億ドルに上るからだそうです。
在韓米軍を撤退させたら、地域不安を封じるためにコストがいまより10倍以上かかると側近から説得されても、まったく理解を示しません。そんなトランプについて、ホワイトハウス高官はこうメモに記しています。
「大統領の不安定な性格、問題に関する無知、学習能力の欠如、危険なものの見方に、極度の懸念を抱いている」
 トランプが核兵器を持っていて暴発しそうな北朝鮮を挑発しているのは、練られた策があってのことではありません。トランプはアメリカと北朝鮮の紛争を、「意志の強さの競い合い」だと考えているのです。
就任からもうすぐ2年が経とうとしていますが、トランプの予想のつかない言動に、世界中が翻弄されています。本書では、いかに大統領の意思決定が、気まぐれと思いつきと勘に頼っているか、ホワイトハウスのスタッフが大統領の危険な衝動を危機一髪のところで妨害し、なんとか国を動かしている様子が描かれています。
世界一の強国の意思決定は、狂気に満ちているのです。

ウォーターゲート事件を暴いた伝説の調査報道記者、ワシントン・ポスト紙副編集長のボブ・ウッドワードだから書けた「トランプとホワイトハウスの真実」がここにあります。

著者・監修者プロフィール
 ボブ・ウッドワード(ぼぶ・うっどわーど)
 米国を代表するジャーナリスト。1943年生まれ、イェール大学卒。47年間にわたりワシントン・ポスト紙の記者、編集者を務める。同紙の社会部若手記者時代に、同僚のカール・バーンスタイン記者とともにウォーターゲート事件をスクープし、ニクソン大統領退陣のきっかけを作ったことで知られる。このときの二人の活動から「調査報道」というスタイルが確立され、また同紙はピュリツァー賞を受賞した。
ウッドワードはその後も記者活動を続け、2002年には9.11テロに関する報道でピュリツァー賞を再度受賞。『大統領の陰謀』『ブッシュの戦争』『ディープ・スロート 大統領を葬った男』など、共著を含めた18冊の著作すべてがノンフィクション書籍のベストセラーリスト入りを果たしている。そのうち12冊は全米№1ベストセラーとなった。現在はワシントン・ポスト紙副編集長の責にある。  』

・・・時系列が行ったり来たり、もう少し整理してほしい。事柄が分かりにくい。アメリカの読者はわかるのかい?
・・・飛び飛びに読んだけど、それ内に概要は分かる。「飛ばし読み」に最適。内容は「ふーん、そうかい?」
・・・この発想、感情的?な言動で世界が振り回されているが、一種のそう快感もあるような気がするね。