魔法の弾丸

自己に対する選択毒性

science

2008-07-28 22:39:32 | Weblog
 未知の世界を探究する人々は、地図を持たない旅行者である。地図は探究の結果として、できあがるのである。目的地がどこにあるか、まだわからない。もちろん、目的地へ向かっての真直ぐな道など、できてはいない。

 目の前にあるのは、先人がある所まで切り開いた道だけである。この道を真直ぐに切り開いて行けば、目的地に到達できるのか、あるいは途中で、別の方向へ枝道をつけねばならないのか。

 「ずいぶんまわり道をしたものだ」
と言うのは、目的地を見つけた後の話である。後になって、真直ぐな道をつけることは、そんなに困難ではない。まわり道をしながら、そしてまた道を切り開きながら、とにかく目的地までたどりつくことが困難なのである。

旅人/湯川秀樹




孤独を受け入れること。

独りで考えて歩むこと。



どこまで旅することができるか…