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sky is blue

言わなければよかったのに日記

Not yet

2007-03-07 23:15:53 | AYU
2007年2月28日、浜崎あゆみは、第2弾となるベストアルバム、『A BEST 2 -BLACK-』と『A BEST 2 -WHITE-』をリリースした。

今回のベストは、カウントダウンライヴで発売を知ったときから、私には、「来るべくして来た」という印象があった。オリジナルアルバムでは前々作に当たる『MY STORY』(2004/12/15)のときから、自身の道を振り返るような作品という意味で「ベストアルバムのような内容だなぁ」と感じていたし、ここで、「『A BEST』以降の活動をまとめる」という作業を彼女自身が欲したというか、必要だったんじゃないかと思ったからだ。当然、レコード会社からの云々というのもあったのだろうが、今回のベストには、自然な成り行きというか、「必然性」を感じた。

そして私は、ワクワクした。

思えば、最初のベスト『A BEST』(2001/3/28)の頃のあゆは、「浜崎あゆみをやってる自分を恥じてた」とか「(自分のことを)音楽の“お”の字も、今も分かってない」とか「(ミリオンいった「M」のことを)あんなに売れちゃいけないと思ってた」とか、とてもじゃないけどベストを出す人の言葉とは思えない「ネガティヴ」な発言をしていた。自分のことを「洋楽邦楽問わず、全然知識とかがない」とまで言い切った彼女は、きっと、他の誰が指摘するよりも先に、自分に「音楽的コンプレックス」を感じていたのだと思う。だって、あの頃の彼女といったら、街を歩けば必ず一回は「浜崎あゆみ」の曲なりポスターなりを見聞きするほどの社会現象になっていたのだから。当然、ポップ・アイコンとして、物凄い勢いで分析され、批評され、宇多田ヒカルから椎名林檎、鈴木あみ、Cocco、モーニング娘。など、ありとあらゆるものと比較されまくっていたし、シーンの最前線にいれば、ありとあらゆる「現実」を嫌でも突き付けられるのだから。

『A BEST』には、初めて自身で作曲したという「M」までが収録されている。私は後追いで『A BEST』を聴いたのだが、それでも分かるくらいに、この「M」だけが居心地悪そうに入っているのが印象的だった。後追いで聴いた私でさえも分かるくらいに、「M」を聴いて、「何かが生まれようとしている」というのを感じたのだ。つまり、前回のベスト『A BEST』は、何かが生まれようとしているところで終わっているのです。

「音楽の“お”の字も分かってない」と自覚したところから、あゆの中で何かが始まったのだと思う。そして私は、そこからスタートしているからこそ、彼女を信じてみたいと思ったのです。

今や彼女は、「私から歌を取り上げたら何も残らない」とまで言っている。「音楽の“お”の字も分かってない」から、「Music is everything!」とまで言えるようになるまでのあゆの道のりが、『A BEST 2 -BLACK-』『A BEST 2 -WHITE-』には詰まっているはずだ。そしてそれは、私がこのブログで書いてきたようなこととも繋がっているのではないかな~なんて。

君は見つけるかな ここにある秘密を
君は信じるかな ここにある奇跡を


とにかく私は、ワクワクした。