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sky is blue

言わなければよかったのに日記

JAPAN CIRCUIT -vol.20-

2004-11-13 17:41:46 | ライヴ
この日は疲れた!
まず、高校の同級生4人とその子供3人に会い、車でファミレス~公園に行く。車がないと生活しづらいであろう田舎。公園で子供たちとともにアスレチックなどで遊び、ターザンみたいな縄に乗っかった私は、友達にイタズラに勢いをつけられ、軽く木にぶつかり、縄から落ちてしまい土の上にズッコケる(ええ、ええ、大体いつもそういう役はワタクシですとも)。その一部始終をぽかーんと笑いもせずに子供に見られる。それからライヴに行くため、私だけ早めに退散し(ったく、これから私はシブヤという街に行くのよ? それなのに土なんかつけてくれちゃって! それが子供によってなら良いけど、同級生によってよ?)、駅員が一人いるだけの静か過ぎる駅で電車を待つ。本当にここで人は生活しているのか?ってかちゃんと電車は来るのか?ってくらい静かで、これから私は本当にあのシブヤという街に行くのか?と怯む。されど侮れないよ日本、電車を何本か乗り継いでいるうちにシブヤという駅に着いてしまった。あのアスレチックとハチ公も繋がっているってことか。体の移動はできても心の移動が…。私の心は、新幹線どころか各駅停車にすら負けるのか? 住みやすいのか住みにくいのか分からんなー。いやいや、いけないなー、運動不足は。喝!

今日のライヴの舞台は「渋谷AX」なのですが、初めての2階席。ライヴハウスにおける2階席って一度経験してみたかったのよね。しかし、席についてみてがっくし。角度は悪いし後ろの方だから微妙。っつーか、やっぱ、蚊帳の外って感じがするんだよね。スペースが空いたのでついでに観させてもらってますって感じ。私はライヴを俯瞰なんてしたくないっつーの。観戦したいっつーの。まぁ、降りようと思えば1階でも観れるんだけと、何でも経験だからね。今日は2階席を堪能させてもらいますよ。真ん中だったり、もうちょっと前だったりしたら、また違ったんだろうけどね。関係者気分を味わえるかと思ったけど、私は関係者になりたいわけじゃなかったと気付かされたよ。そういった意味では、関係者気分を味わえたわけだけど。でも、まだ始まってないし、始まったら気分も変わるかも知れないし。

今日のイベントはロッキング・オン主催の『JAPAN CIRCUIT』というイベントで、今回で20回目になるらしい。私は『JAPAN CIRCUIT』は3回目。今日の出演者は、GRAPEVINE/エレファントカシマシ/ART-SCHOOL/アナログフィッシュ。私の予想では、出演順は、アナログフィッシュ → アートスクール → バイン → エレカシ。エレカシは切り札って感じで最後に発表されてたし、大方の人もこう予想したのでは? そんなこんなで待っていると、主催のロッキング・オンの人(兵庫氏)が出てきた。すると、「いつもはここで出演順を発表するんですが今日は発表しません」とか言うもんだから、え? え? もしかして? もしかしちゃう? 「最初のバンドはこの方です!」

エ、エ、エレカシ~!?

一番はエレカシでした。心の準備ができてないっつーの。ますます私を疲れさせるつもりか?(笑)

(1) エレファントカシマシ
ああ、最新アルバム『風』のことを書く前に、この日の日記が先に来ちゃった…。仕方ない。先に今日のライヴのことを書きます。しっかし今日のエレカシは獰猛だったよ。2階席から観ると、ステージ上は地獄絵図に見えました。あそこに落ちたら炎上しちゃうね。『風』ではサポート・ギターやサポート・キーボードが参加していたので、ライヴではどうだろうと思っていたら(「4人でやりたい」ってミヤジ言ってたけど)、4人だった! やっぱ嬉しい! うう、「平成理想主義」を4人で鳴らしていることがただただ嬉しい。セットリストは下に書いておきますが、この日はどの曲がどうとか、何かそういうんじゃなかったな。さっき言ったように、獰猛で、荒れ狂うって感じで生き物でした。2階席から観て4人全体を俯瞰できたから気付けたのか、ミヤジ以外の3人の気迫とパワーが凄かったなぁ。カッコ良かった。ミヤジ負けるなーって思ったよ(笑)。私にとってはこんなこと初? オーバーに言っちゃえば、ミヤジが4人いるみたいだったよ。ミヤジが4人だよ? 凄いじゃん、それ。後日『風』のことは書こうと思ってますが、『風』はエレカシが解体されていく音だと感じたのね。それそのまんまで、エレカシが解体されていく過程を観るようなライヴだった。それが獰猛で荒れ狂う地獄絵図だったわけだね。と言っても、ちょっと前みたいに、お客さんとか第三者を攻撃するような荒々しさじゃなかったと思う。やっぱりミヤジは、トミ(冨永義之)のドラムや石君(石森敏行)のギターに注意したりしてたんだけど、前の観てて冷や冷やの辛い感じではない気がしたんだよなぁ。エレカシは、自らを解体することも構築することも、つまり、破壊と創造を行えるバンドだと思っていて、私はそこに感動し大好きなんだけど、そして、そんなバンドはなかなかいないと思っているんだけど(いるはいるんだろうけど、エレカシの破壊と創造のレベルは凄いと感じる)、そういう意味での解体であり破壊であるって感じだから、前みたいに冷や冷やしないのかな。それとも私がただ慣れただけ?(笑) いや、そりゃ、全くしないわけじゃないけど。つまり、『風』で感じたように、解体の裏に構築を、破壊の裏に創造を感じることができたからってことかな。「DJ in my life」だったかで、いきなりゆっくり歌いたくなったのか、テンポを落として歌うミヤジに、それに反応して合わせる3人(うわっ、難しそう)。まぁ、破壊と創造ってのはどんな表現者も行っていることだとは思うけれど、その過程というか現場をこうもダイレクトに曝け出してみせてくれるバンドは、そうはいないと思うなぁ。それが良いことなのか悪いことなのか私には分かりかねるけど、何かが壊れていく音と何かが生まれる音を同時に聴けるって、エレカシって、実はチョー贅沢なバンドなんじゃないの? とりあえず、あの場所に落ちたら私は間違いなく炎上しちゃうね。それにしても、セットリストも驚きだったけれど(バンドの解体、そして構築を考えると、バンド・サウンドに回帰したときの『DEAD OR ALIVE』の曲をやりたくなったのかな)、<歩くのは良いぜ~!!>ってあんなに感極まる人、はじめて観たよ。「はじめて観た」って何回も観てるのに思わせるんだからなぁ、ミヤジは。「化ケモノ青年」のころには、これが「化ケモノ」なのか「本モノ」なのか分からなくなってたよ。

<セットリスト>
平成理想主義 → クレッシェンド・デミネンド -陽気なる逃亡者たる君へ- → 一万回目の旅のはじまり → DEAD OR ALIVE → 風に吹かれて → DJ in my life → 友達がいるのさ → 化ケモノ青年 → パワー・イン・ザ・ワールド

いやぁ、しつこいけど、エレカシは、エレカシを壊すことも、エレカシを作ることもできちゃうバンドなのよ。この日の4組の中では一番キャリアが長いはずなのに、全く新しいバンドのようにも見えちゃうのはそのせいか(改めて破壊と創造のレベルを再確認)。一番最初にやりたいってエレカシから申し出たんじゃないのかな~なんて私は思っちゃうんだけどね。ツアー、ドキドキ。

でも、1階で観たかったよぉ(涙)。でも、「あそこに落ちたら炎上しちゃうな」ってのは2階で観たからこそ感じられたことだし、3人の気迫を感じられたし(「風に吹かれて」のトミのドラムは最高じゃないか?)、良いっか。ツアーは1階だし。そういう意味でも、も一回。ツアー、ドキドキ。

(2) アナログフィッシュ
観るの楽しみにしてました(「最近気になるアーティスト【邦楽編】」参照)。ツイン・ヴォーカルの迫力が合唱団みたいだ(そこにドラムのコーラスが絡むと更に圧巻)。キャラが好対照で、兼ギターの下岡晃は大槻ケンヂ風(?)の妄想癖(失礼!)って感じで、兼ベースの佐々木健太郎は<ああ うるせー うるせー うるせーな>(「ラブホ」)って感じ(?)。どちらにも共通しているのはダダっこみたいってことか? それにしても曲の展開っていうか構成がとっ散らかってる。サビとかAメロとかそういうの、よく分かんないよ。ここからこういくか?って思っている間に、どこへいってんだか、ここがどこだか分かんなくなっちゃったって感じ。盛り上がってきたーってところで寸止めしてる感もあるし。ジラし屋のダダっこってわけですな。面白い。これからが楽しみだな~。

(3) ART-SCHOOL
真っ当なロックバンドだなぁと思った。どこが「引きこもりロック」なんだろう。いや、ヴォーカルの木下理樹が自分で言ってたから。「引きこもりロック代表」って。まぁ、それはシャレだとは思うんだけど、そのサウンドはぜんぜん引きこもりじゃないよなぁ。だとしたら損してない? ま、バンドとして表舞台に立っているんだから、引きこもりも何もないけど(笑)。それは十分本人が分かっているんでしょう。だからサウンドは引きこもってないし、真っ当なロックバンドなんだろう。マジメさが痛いほど伝わってきました。ただ、マジメすぎるんだよなぁ。マジメにマジメをやっている感じがする。音楽なんだからさぁ、バカにマジメをやったり、マジメにバカをやったりしても良いのになぁとか思ってしまうのは私だけ? つまり、イッちゃっても良いのに。なんちゃって。でも、イッてしまえない、そんなところがアートスクールの良さなのかも知れないね。

(4) GRAPEVINE
最後はバイン。私、観るの4回目くらいかな? この人(田中和将)は、なんでこんなにカッコつけて歌うんだろう。カッコつけ過ぎなの。それがキマり過ぎてんの。多分それ自分で分かってんの。それをときどき自分で茶化すかのように、「サンキュー! ソーマッチ!」とか「今日はみんな本当にどうもありがとう!」って異様なテンションで叫ぶのね。でも、とても楽しそうにカッコつけてくれるもんだから切なくも見えちゃったり。日本人流の黒いブルースを感じたよ。MCで「今日は隣(渋谷公会堂のこと?)で珍しいものを見た」とか言った後に(結局何を見たのかは話してくれませんでした)やった曲、シングル曲だと思うんだけど(「会いにいく」かな)、その曲、良かったなぁ、切なくて好きだなぁ。アンコール最後にやった「HEAD」はやっぱ好きだわ。ライヴ向き! 一回だけワンマンを観たことがあるのだけど、そのときもこの曲イイ!って思ったんだった。

しかし今日は、アスレチックからハチ公への精神的な移動(笑)が大変だったため、かつ、空腹のため、アートスクールの後半ぐらいから意識が朦朧としちゃってた。初めての2階席で慣れないから余計にそうなったのかな。そのため、この日記もかなり変なノリと勢いによって書かれています(よって長文…苦笑)。お許しください。