
実は近々単行本を出すことになり(それについては後日書きます)、その中で夏目漱石の『吾輩は猫である』のいくつかのシーンをイラストにしたので、ちょっとここでも漱石の登場人物風に絵を描いてみようと思った。
最近『漱石文学のモデルたち』(秦郁彦・中公文庫)という本を読んだのだけれど、漱石作品のモデル探しというのは以前からかなり行なわれていたらしい。この本でも随分と細かい取材が行なわれていて、私みたいな無精者はただただ恐れ入るばかりであるが(ちなみに私は漱石について人並み以上に詳しいわけではない)、本の中に掲げられた写真は明治時代の資料としても面白い。
さて、この間『坊っちゃん』を読み返してみたが、「マドンナ」が思ったより漠然と描かれているのが意外に思えた。マドンナらしき(確定していないが)女性が、「ハイカラ頭の、背の高い美人」と書いてあるが、なにかはっきりしたイメージがある気がするのは、後の映画やテレビドラマのせいかもしれない。
そこで私も漠然と「マドンナ」を描いてみた。いかにも女学生風がいいのかもしれないが、今回はちょっと婀娜(あだ)な感じにしてみた。次はまた別な感じで描いてみたいと思う。
最近『漱石文学のモデルたち』(秦郁彦・中公文庫)という本を読んだのだけれど、漱石作品のモデル探しというのは以前からかなり行なわれていたらしい。この本でも随分と細かい取材が行なわれていて、私みたいな無精者はただただ恐れ入るばかりであるが(ちなみに私は漱石について人並み以上に詳しいわけではない)、本の中に掲げられた写真は明治時代の資料としても面白い。
さて、この間『坊っちゃん』を読み返してみたが、「マドンナ」が思ったより漠然と描かれているのが意外に思えた。マドンナらしき(確定していないが)女性が、「ハイカラ頭の、背の高い美人」と書いてあるが、なにかはっきりしたイメージがある気がするのは、後の映画やテレビドラマのせいかもしれない。
そこで私も漠然と「マドンナ」を描いてみた。いかにも女学生風がいいのかもしれないが、今回はちょっと婀娜(あだ)な感じにしてみた。次はまた別な感じで描いてみたいと思う。