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スケッチ貯金箱

日々描いたマンガやスケッチ、似顔絵などを貯めていく貯金箱のようなブログ。

大林宣彦監督「さびしんぼう」のこと

2020-04-14 00:58:25 | 女性像

大林宣彦監督が亡くなった。

私は若いころ、大林監督の「さびしんぼう」を見た時の感動を思い出す。

一番好きなシーンは、主人公の男の子(尾美としのり)が、商店街でふとしたきっかけで起きた大騒ぎの中、初恋の女子学生(富田靖子)がそこを自転車で通り過ぎるのに気付くシーンだ。

周囲の喧騒が突如消えて、突如清絶なきらめきのような姿が視界を横切る。

その場面展開の見事さ。その後に流れるショパンの「別れの曲」の切なさ。

恋する少年の心を通してしか見ることの出来ない、その一瞬の輝きを、大林監督は見事に描いて見せた。凄い監督だと思ったのである。

そのシーンを思い出して下手なイラストを描いた。似顔絵ではないので富田さんとは違うかもしれないが、大林監督のご冥福を祈りつつ捧げたいと思う。


女性像(2019・10・15)

2019-10-15 18:22:36 | 女性像

ラフスケッチ。

絵は自分のために描いている。

意気阻喪した時にも、自分の絵で自分を励ましている。

絵そのものを冷評された時ですら、自分の絵で自分に慰めを与える。

他人の絵では駄目なのだ。自分の絵でないと。

そういう時に描く人の顔は、特別優しいものになる気がする。

仏像を彫ったりするのに似ているかもしれない。

だからきっと、描けるうちは描き続けるのだろうと思う。