自然食・健康懐石料理 『湯斗』(ゆとう)の旬の食材と料理 【湯斗で見れる花・ 雪の下(変わり花)】

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無農薬甜菜糖は雄性不稔植物なのか?

2014年08月22日 | 自然食

お盆を過ぎたのに、猛暑が続いております。
また、集中豪雨による被害も大変な事になっております。
皆様は、お変わりないでしょうか?


ここ数ヶ月、タイトルの質問が多いのでここでお知らせをしておきたいと思います。

無農薬甜菜糖の記事を以前に出しました。
最近では、無農薬材料店でも売られてきています。

「スイス輸入の無農薬甜菜糖は
F1の雄性不稔種と言う記事か何処かに有ったが、
大丈夫なのでしょうか?」

と言うメールが多く見られますので、ここで簡単に
説明いたします

スイスの無農薬甜菜糖は、雄性不稔種と言う事は
確かのようです。

今販売されている野菜類は、殆どが
雑種一代、F1と言うのは、品種改良をして行く時に
両方の親から良い部分を引き継がせ、
新しい品種を作り出していった品種なのです。

この一代目雑種は、良い物が出やすいのです。
つまり、例えば病気に強くて、甘みが強いとか、
皮が薄くて食べやすい、実が大きくなるとか

この雑種一代F1が悪いのではありません。

植物は、雄しべの花粉が雌しべについて受粉をし
実を付けます。
これは自家受粉です。

自家受粉ですと、同じ物しかできません。
品種改良をするには、他のおしべの花粉を持ってこないといけません。

その為、花が咲く直前に元の花の雄しべを全て手作業で
むしり取らないといけません。

そして、雌しべが熟したら花粉を付けるのです。

しかし限られた短い時間に、
 手作業で大量の雄しべを取り除くのは容易では有りません。

植物を沢山栽培していると、中には突然変異で
雄しべの無い固体が出来る事があります。

この雄性不稔品種を利用すれば、雄しべを取り除く作業がいらなくなります。

そしてミツバチや人口で受粉をし新品種を作っていくのです。



こういった品種には、雄性不稔が多く
この部分が問題視されているのです。

つまり蒔いた種は、芽が出ないなどです。
繁殖能力が低くなってしまうのです。
これが人間や動物に悪影響を及ぼしていると言う
説も有ります。


甜菜糖に限らず、野菜、果物類は殆ど全部と言って良いほど
F1雑種なのです。

記載は少なく、在来種、固定種などと表示が有るのもは
交配種ではないでしょう。

しかし、これを見つけるのは大変です。
F1雄性不稔種を避けるなら、野菜は殆ど食べられなくなります。


雄性不稔種の問題は、遺伝的なものなので
結果が出るまでに、孫以降の代にならないとわからないのが現実です。

在来種を探し、購入していくことが安全なのでしょうが、
現在で早い変難しいことなのですね。


雄性不稔種については、はっきりとデータが出てはいませんが
ミツバチが突然いなくなったなど、関係が有るようですね。

まだ他に、身近な所でも色々な事が起きているようです。


まず、疑ってみることは大事です。
そして、自分なりに良い方向へ向けていくようにしたいですね。

ご質問など、お力になれることは返信しますので、
どうぞ。

           湯斗オーナー



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