ときめ句ノスタルジッ句昭和親父の温故知新

思うままに、俳句と唄を、昭和の匂いをぷんぷんさせて。

沈丁花

2020-02-24 | 詩物語
沈丁花が今あちこちで見かけます。若い時はもっと匂いが強く感じられたのは、若い時はそれだけ嗅覚が発達してたのでしょう。齢とともに嗅覚も衰えて来る気がします。中耳炎を患ったことも原因でしょうが。

         沈丁の突き刺さりたる香の刃


     


     沈丁の毬の艶めく雨上り


     


     沈丁の雨に頷く如く揺れ


     沈丁花雨の滴も香るかな


     文鳥の嘴のごと沈丁花


     晩酌に混じりたる香や沈丁花


     沈丁の香のピン止めや片思ひ


     沈丁の香りに恋の予感して


     


     白猫の青い片目や白沈丁



ほうれん草

2020-02-23 | 春の俳句
姉が小六だったか、中一の時だったか思い出せないけど、家庭科で初めての料理が「ほうれん草のバター炒め」だった。弁当箱だかに入れて持って帰ったのを美味しく食べた記憶がある。
家で、ほうれん草といえば茹でるだけだったので別な料理に思えた。それに家ではまだバターを知らなかったからバターの風味が新鮮だった。
その頃を想い出してバター炒めを時々する。この時、ほうれん草はあらかじめざく切りにして、水にさらしておく。これでアク抜きが出来るようだ。
玉子焼きを別に焼いて、あとで一緒に皿に盛ると彩が良いし、ご飯のおかずにも酒の肴にも嬉しい。



     家庭科やはうれん草のバター炒め


     姉の初料理はうれん草炒め


     軸のシャキシャキ感好む菠薐草


     はうれん草しんに母の巻寿司かな


母の作る巻き寿司は、いつもほうれん草が芯の具に入っていました。あとは、かんぴょうにシイタケ、玉子焼き。それと鯛の桃色のそぼろでした。


     


     ゴリゴリと肴は根っこ菠薐草


家では根っこの部分は切り落としてたけど、スナックで初めて食べたのがきっかけでした。なぜだかマスターがにやにやして「根っこも食べなはれ」と出してくれました。


     スナックのアテは根付きの菠薐草



紅茶ポリフェノール

2020-02-22 | 春の俳句
紅茶の良さを知ってから、近頃は朝の目覚めには紅茶を飲むようになった。
紅茶ポリフェノールがとても効果があるように思うから。
ここ一週間、たしかに血圧の上昇を抑えてる気がする。血圧計が家にないから測定できないけど、今、血圧が上がってるなと思う時の、顔のはれぼったいカンジが無くなった。
今朝はハチミツは控えめにして、レーズンを摘まみながら飲んだ。レーズンはけっこう甘いもんね。食べ過ぎなければレーズンは健康食品だ。レーズンパンの6枚切りの食パンが昔から好きで今もライ麦パンと交互に食べてる。
焼いて、バターを表面に擦るくらい。香りつけぐらいにする。マーガリンはトランス脂肪酸がよくないようで今は使わなくなった。昔はたっぷり塗ってたけど。塗りやすいし。
紅茶を飲むようになってから、コーヒーは日に1,2杯になった。1杯あたり、カフェインの量はコーヒーの方が多いらしい。たしかにコーヒーの方が頭がシャキッとする。だから、集中力を高めたい時はコーヒーにする。
夕方の日は長くなったけど朝はまだまだだ。今、6時半ころ。そろそろ明るくなって来るかな。
昨夜は6時間は寝たから眠いことはない。昼寝を1時間して補う。
早くコロナウイルスが治まってほしい。暖かくなって来れば治まるかな。今年の桜開花予報だととても早まりそう。その頃には治まっててほしい。



     


     春の香を楽しみて夜明けの紅茶


     楽しむや夜明けの紅茶は春の香



春めく

2020-02-21 | 春の俳句
     


     見てをれば雲ものんびり春めける


     春めきて外でいっぷく散髪屋


     春めきて明るいシャツを箪笥から


     野の花のそちこちに咲き春めける


     春めくや加速してゆく物忘れ


     春めくやのほほほんと恋の予感




寒さがまた戻って来るかもしれないけど、今日の午後は春めいた気温となりました。
明け方、けたたましいほどに鳴いて彷徨い歩いてた猫も昼間はどこかで寝てたかもしれません。恋疲れで。




追手門くぐりて白梅を仰ぐ

2020-02-20 | 春の俳句
     


     城跡を訪えば白梅追手門


     老梅の秘むる古城の歴史かな


     香を胸に白梅仰ぎ国憂ふ


     白梅や蕊ぴんぴんと腹の内


     


     白梅や開けっ広げに腹の内


     白梅やまず一献の漢と漢


     光琳の水や白梅にほひ立つ


     白梅の香の染みてゆく老いし肌