ときめ句ノスタルジッ句昭和親父の温故知新

思うままに、俳句と唄を、昭和の匂いをぷんぷんさせて。

大根の花

2020-04-14 | 春の俳句
     


     大根の花の眩しき真昼かな


     稜線のくっきり見えて花大根


     花大根けたたましく鶏鳴く


     吹き来る風を真っ白に花大根


     大根の花はてふてふ待ってゐる


     大根の花の白さを見つむる日


     若き日や厨に咲きし花大根


     大根の花に昭和を嗅ぎにけり


     


     花大根もんぺ姿の母偲ぶ


     母の干す父のふんどし花大根




昔、まだテレビが白黒の頃だったと思う。森繁久彌のドラマで「大根の花」というのがあったような。昭和四十年代だったのかなあ。「七人の孫」の後のドラマだったのか記憶は定かではないけど。母が見ていて僕もたまに見てたくらいの記憶だけど。昔のホームドラマは何か安らぐものがあった。押しつけるんじゃなく、人生を教えてくれて。




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