ときめ句ノスタルジッ句昭和親父の温故知新

思うままに、俳句と唄を、昭和の匂いをぷんぷんさせて。

大晦日

2019-12-31 | 冬の俳句
     


     大年や多くて迷ふ棚の酒


     


     大年に柱時計の止まりけり


     


     薬局に相談に行く大晦日


     旧友にばったり出会ふ大晦日


     友の肩だきて年の瀬縄暖簾


     地下鉄で友と別るる大晦日


     ゆく年や車窓にネオン流れゆく



コーヒーと年歩む

2019-12-31 | 冬の俳句
     コーヒーを上手に淹れて年歩む


     豆を挽くミルは手動で年歩む


電動は朝の静けさを有無を言わさず乱暴に壊します。やはり、手動のミルが良いです。手間だけど、挽かれゆく豆の香りと心地よい音を聴きながら。今年も毎朝、まず1杯を楽しみました。


     早起きのブラックコーヒー年の暮


     王将のイントロ聴きつ年歩む


年末になると聴きたくなる曲です。何ともしみじみ胸に来るイントロです。村田英雄では他に、夫婦春秋と浪花の女のイントロが好きです。良き昭和の匂いまでして来るようです。


     


     おちゃらけてどこへゆくやら年の果



小晦日

2019-12-30 | 冬の俳句
     雨となり出かけられずや小晦日


     雨も良し部屋片づける小晦日


     


     朝餉は牛丼大盛り小晦日


     振り返り昼酒少し小晦日



数へ日

2019-12-29 | 冬の俳句
     


     数へ日や気づきて戻る買ひ足しに


     数へ日や鶏のごと歩く人をり


     


     数へ日やパッと開きしキューピーの手


     


     数へ日や猫一心に毛繕ひ


     数へ日のまう追ひつかぬ用事かな


     数へ日や諦めること良しとする


     数へ日に寂しさずっとつきまとふ


     数へ日や小倉トーストてんこ盛り


     数へ日やゴング鳴るカウントダウン


     数へ日やあしたのジョーのごとく立つ



子持花椰菜

2019-12-28 | 冬の俳句
     


     入院食子持花椰菜添えられ


     ブロッコリー入院食に添えてあり


ブロッコリーは冬の季語だったんですね。ブロッコリとも。漢字で書くと「子持花椰菜こもちはなやさい」です。つぶつぶな感じが魚の卵みたいだからでしょうか?ちなみに子持花椰菜は、夏井いつきさんの死語集に入ってるような。俳句を探してみたけど見つかりませんでした。「ブロッコリー」で1つ見ました。みんな詠めよ。


     


     ブロッコリー茹でてはみたが何としよう


     ブロッコリー茹でてベターなマヨネーズ


     彩やブロッコリーの湯がきたて


     ブロッコリー白いシチューに映えにけり