ときめ句ノスタルジッ句昭和親父の温故知新

思うままに、俳句と唄を、昭和の匂いをぷんぷんさせて。

艶めくや春分の日の老いの皺

2020-03-20 | 老いの俳句
     


     小指立つ春分の日のティータイム


     春分の日や紅茶に添ゆぼたもち




今日は「春分の日」なんですね。パソコンつけたら出ていました。カレンダーでも確認しました。
ぼたもちは今ありませんが。思いつきの句です。今日、買って来ようかな。

種なすび

2019-11-08 | 老いの俳句
     


     強者の百戦錬磨種茄子


     


     浪花節うなりさうなる種なすび


     


     悠々とどっしり生きて種茄子


     


     種茄子の見交はしお主も悪よのう


     種茄子や悪代官のブワハハハ


     悪役の味ある顔や種なすび


     種茄子の艶の黒々くすみゆく


     


     わすれたる義理人情や種茄子


     良き種は元気な株に種茄子


     老いの手の斑の伸びたる種茄子



昨日、畑にまだぶらぶらぶら下がってるのを見ました。もうそろそろ摘み取り時でしょうか。晩秋の日暮の陽にどっしりとして見えました。

残る菊・晩菊

2019-11-07 | 老いの俳句
     


     あれこれと老いの思案や残る菊


     老いたれば今日を楽しく残る菊


     


     晩菊や身を寄せ合ふて明日も咲く


     


     晩菊や日の差す土の香るごと


     


     残菊の上を向きても這ふごとく


     残菊の土をつけたる清さかな


     残菊や胸いっぱいに深呼吸


     








オリーブの実

2019-11-07 | 老いの俳句
     


     オリーブの実やノックする校長室


     鉢植のオリーブの実や雑貨店


     


     オリーブの実に映えてゐる日和かな


     オリーブの実や少女らはタピオカへ


     オリーブの実や町に漂ふ湯の香


     オリーブの実やぶらぶらと老いの旅




山車を曳く声すみわたる秋祭

2019-11-04 | 老いの俳句
     


     白塗りに紅の稚児載せ秋祭


     


     秋祭たよりにされる女子高生


     


     神主の透けし烏帽子や秋祭


     


     ギャル担ぐ小さき神輿や秋祭


     


     秋祭ちょっといっぷく村社


     


     提灯の揺れゆく山車や秋祭


     


     世話方の山車を見守る秋祭


     しきたりは老いが頼りの秋祭