ときめ句ノスタルジッ句昭和親父の温故知新

思うままに、俳句と唄を、昭和の匂いをぷんぷんさせて。

ウイルスの世界揺るがし二月尽

2020-02-29 | 春の俳句
     


     二月尽く水尾の交差のゆるやかに


     


     二月尽あやとりのごと飛行機雲


     二月尽テープの曲をメモリーへ


     見知らぬ花に出くはして二月尽


     日の差す林さまよひて二月尽く


     煮るか焼くか魚を選り二月尽く


     ポリフェノール紅茶効果で二月尽


     二月尽やる気の少し出たやうな





蜆つつき見る口開けしパックを

2020-02-28 | 春の俳句
     太古のにほひのしたる蜆かな


     


     蜆にも仲間意識のありにけり


     貧しき音それが懐かし蜆汁


     マスターの皆にサービス蜆汁


     酔ひつぶれたる鼻先に蜆汁


     めんだうくさし蜆汁スープだけ


     食べ尽くし殻の花なり蜆汁


     




今でも計り売りで蜆を売ってる店はあるんだろうか。黒門市場や錦にはあるかもしれない。売り歩いてるのはもうないだろうけど。
子供の頃は、近くの小さい川にけっこういました。黒い大きな烏貝もたくさん。だけど烏貝は不味いらしくて獲る人はあまりいなかったようです。
ゲンゴロウやタガメもいて、きれいな川でした。日本のどこにも普通に見られた川でした。




玉子焼きは母のにほひ春の朝

2020-02-27 | 春の俳句
     


     まうすぐ飯の炊ける香や春の朝


     


     白梅や何もなひが朝の嬉し


     シャキシャキとサラダの歌ふ春の朝




夜明けが、30分ほど早くなりました。
7時にならないと明るくならなかったけど、今朝6時半ころ明るくなっていました。
今朝も冷え込むというほどではないけど。
ストーブでジャガイモをアルミに包んで焼きました。皮の焦げたとこが美味いんだわ。





山茱萸の咲いて明るさ貰ふかな

2020-02-25 | 春の俳句



     闊達に老いゆけば山茱萸の花


     山茱萸の花や楽しく老いてゆく


     


     山茱萸の花の煙らす池の面


     


     山茱萸の花や誰もみな老いゆく


     山茱萸の花や佇む老い二人


     


     山茱萸の花や仄かに人を恋ふ


     山茱萸の花や高鳴る老いの胸


     山茱萸の花にふくらむ想ひも黄


     山茱萸の花や味ある老いの皴


     明日を照らすや山茱萸の花の黄


     山茱萸の花やミルクを足す紅茶




これをアップしたら今朝2杯目の紅茶を淹れます。