虚無交換日記

神戸大学将棋部の住人たちによるブログ

十傑戦雑記

2017-01-13 21:00:09 | hiro
 明けましておめでとうございます。山根です。
本年も神大将棋部をよろしくお願いいたします。

 さて、今更ですが12月23、24日に四日市で行われた学生十傑戦の振り返りをしようと思います。本当は観戦記載せる予定でしたが、いろいろあって棋譜整理できていないので、各対局の簡単な感想くらいにしておきます。

(人名は基本敬称略です、ご容赦ください)

1日目
予選1局目vs池田
 初戦から学名4位の強敵と。練習では何局か指していますが勝った記憶がないので気を引き締めて臨みました。こちらの後手KKSに対して序盤から自陣角を打ち、端を狙う意欲的な構想を見せられました。難解な将棋でしたがうまくさばいて勝ち。難しく考えていた局面が思ったより指しやすかったみたいで結果的には快勝だったと思います。

予選2局目vs長谷川
 2局目は今大会の優勝候補にも挙げられている長谷川くんと。プロにも勝ったことのある強敵です。26歩25歩の出だしでしたがやはりこちらの後手KKSに。途中難解な中盤戦でやや振り飛車ペースだと思っていたところで間違えて負け。力の差を見せつけられました。

予選3局目vs阿部
 予選3局目は東北大のエース阿部くんと。1-1で残っていた中では学生名人に次いで嫌な相手を引いたなあと思っていました。こちらの先手中飛車から序盤の構想が悪く作戦負けに。一方的に時間を使わされ、コビンを攻められる苦しい展開でしたが、うまく切り抜けて一気に逆転しました。しかし、それで終わらないのが全国レベルの強豪、うまく喰らいつかれ終盤は難解すぎて手が震えていました。最後は相手が連続王手の千日手を打開してきた瞬間、逆王手をかけて詰まして勝ち。棋力も持ち駒も使い果たしました・・・。


というわけで2勝1敗で何とか予選通過。ここ数か月ろくに将棋の勉強をできていなかったことを考えれば上出来の内容、結果だったと思います。


2日目
ベスト8vs銭本
 本戦トーナメント、初戦は銭本くんと。優勝候補の一角に挙げられる強豪で、この2年間何度も関西代表を阻まれてきた相手です。なお、関西勢は長森、銭本、山根全員が本戦に残っており全員同じ山に入るという悲惨なことに・・・。
 銭本くんの袖飛車(研究だったらしいですね。私相手に新戦法をぶつけるのは勘弁してもらいたいです(*_*))に対して三間飛車からやや作戦負けの出だし。しかし、敵の穴熊に対して銀冠の手厚さを活かして難解な終盤戦に持ち込み優勢に。しかし、勝ったと思ったところからうまく迫られ、最後は必至をかけた瞬間頓死させられてしまいました。この将棋の終盤と次の長森戦を見て、あらためて銭本くんの強さを思い知りました・・・。

5位決定トーナメントvs大里
 5位決定トーナメントに回ったので、のびのび攻撃的に指そうと思って対局に臨みました。大里くんとは将棋ウォーズなどで何局か指しており、得意戦法はわかっていました。相振り飛車から攻め続け勝ち。うまく攻めが刺さったので短時間での終局となりました。

5位決定戦vs長谷川
 まさかまた当たるとは・・・。今度は先手を引いたため先手向かい飛車を選択しました。敵の錯覚から作戦勝ちになり、攻めていきましたが、やや無理だったようで一気に逆転されました。終盤粘るも振り切られて負け。やっぱり強かったです・・・


以上結果は6位でした。まあ実力を考えれば好成績だとは思いますが、もう少し上に行きたかったというのが本音です。

 今回は全局粘り強く指せたと思います。内容は合格点でしょう。ただ、強豪たちの将棋、特に長森ー西澤戦や長森ー銭本戦を見てるとやっぱりこの人たちは強いなあと痛感しました。
 また、今大会、そして学生王座戦では関西勢の活躍が目を引きました(長森優勝、銭本4位、山根6位、立命館優勝、京都2位)。立命館大学の強さは言わずもがな、京都大学も王座戦6-3以上が6人と本当に強かったです。後輩たちは大変だと思いますが、この高い壁にチャレンジし、全国で活躍してほしいと思います。名和主将を中心に、後輩たちが活躍するのを楽しみにしています!


 それではこのあたりで十傑戦振り返りを終わります。春の大会シーズン、学生将棋のみなさんはどこかでお会いしましょう!
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