親和会

地域自治会の親睦会の活動&トピックスなどなど~

幸福論

2023年06月21日 20時02分08秒 | 写経の会

      幸福論・・・・・独楽吟と関連して                写経の会  R5.6.17

幸福論Eudaemonics)と幸福ひいては人生そのものについての考察・論究のことをいう                                        「三大幸福論」と言えば、ヒルティの『幸福論』(1891年)、アランの『幸福論』(1925年)、ラッセルの『幸福論』(1930年)による3つの幸福論を指す                 

幸福論の特徴    


アリストテレスBC384 ギリシャ哲学者ニコマコス倫理学』 幸福とは快楽を得ることだけではなく、政治を実践し、または人間の霊魂の固有の形相である理性を発展させることであるとして、幸福主義をとなえた。

エピクテトス  50~135ギリシャ哲学者 『語録』 己の力の及ぶものと及ばないものを識別し、自己抑制をもって生きることを説く。                                         スピノザ    1632~1677オランダ哲学 『エチカ』 物事を永遠の相のもとで見ることが幸福(神に対する知的愛)への道であるとする。                                       ショーペンハウエル1788~1860 独 哲学 『幸福について』 目先の環境に振り回されるのをやめ、すべては空しいと諦観することで精神的落ち着きを得るべきである。世俗的な幸福の源泉を人のあり方・人の有するもの・人の印象の与え方に大別した上、肝心なのは「人のあり方」であるとする。 『意志と表象としての世界第四部』自他の区別を去った意志の否定を説く。                    

ヒルティ  1833~1909 スイス 法学者 『幸福論』 神のそば近くあることが永続的な幸福を約束するとする宗 教的幸福論                                             アラン   1868~1951仏 哲学 『幸福論』 健全な身体によって心の平静を得ることを強調。すべての不運やつまらぬ物事に対して、 上機嫌にふるまうこと。また社会的礼節の重要性を説く。              

ラッセル  1872~1970 英 哲学 『幸福論』 己の関心を外部に向け、活動的に生きることを勧める。                        

福田恆存1912~1994 評論、劇作家 『私の幸福論』不公正な世の現実を見据え、弱点を弱点と認識した上でとらわれなく生きること。望むものを手に入れるために戦い、敗北しても悔いないこと。

「幸せは誰かがプレゼントしてくれるものでもないしお店に売っているものでもない。 どう生きるかを自問してこそ 実感できる」

人間にとって不変の4つの真理 ①必ず死ぬ ②自分の人生は自分しか生きられない③人生は1回限りである   ④悠久の宇宙の中で自分という人間は1人しかいない

先達の教えに心を磨き人格を高め1回限りの人生を豊かに生き抜き 尊い命を輝かせたい 

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学問のすすめ

2023年05月23日 11時08分01秒 | 写経の会

 

     学問のすすめ                令和5.5.20   写経の会

  平安時代の實語教が江戸時代寺子屋教育の中で使われるようになった。

  学問のすすめ(1872年明治5年刊行)  福沢諭吉(1835天保5年~1901明治34年)

「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」と言えり。されば天より人を生ずるには、万人は万人みな同じ位にして、生まれながら貴賤上下の差別なく、万物の霊たる身と心との働きをもって天地の間にあるよろずの物を資り、もって衣食住の用を達し、自由自在、互いに人の妨げをなさずしておのおの安楽にこの世を渡らしめ給うの趣意なり。されども今、広くこの人間世界を見渡すに、かしこき人あり、おろかなる人あり、貧しきもあり、富めるもあり、貴人もあり、下人もありて、その有様雲と泥との相違あるに似たるはなんぞや。その次第はなはだ明らかなり。 『実語教』に、「人学ばざれば智なし、智なき者は愚人なり」とあり。されば賢人と愚人との別は学ぶと学ばざるとによりてできるものなり。また世の中にむずかしき仕事もあり、やすき仕事もあり。そのむずかしき仕事をする者を身分重き人と名づけ、やすき仕事をする者を身分軽き人という。すべて心を用い、心配する仕事はむずかしくして、手足を用うる力役はやすし。ゆえに医者、学者、政府の役人、または大なる商売をする町人、あまたの奉公人を召し使う大百姓などは、身分重くして貴き者と言うべし。
 身分重くして貴ければおのずからその家も富んで、下々の者より見れば及ぶべからざるようなれども、その本を尋ぬればただその人に学問の力あるとなきとによりてその相違もできたるのみにて、天より定めたる約束にあらず。諺にいわく、「天は富貴を人に与えずして、これをその人の働きに与うるものなり」と。されば前にも言えるとおり、人は生まれながらにして貴賤・貧富の別なし。ただ学問を勤めて物事をよく知る者は貴人となり富人となり、無学なる者は貧人となり下人となるなり。

 

お上頼みの国民意識を否定した。自らの頭で考えて判断し行動する”実学”の重要性を説いた。精神的な独立を表わす”独立自尊”を重視。

 他人の自由を妨げずに安楽に生きていくことにおいて、人間は平等だ。 だからこそその権利を行使して、快適な生活をするために学問をしようと著者は主張している。

学問を学ばざれば、人として差異を受けることになる、として学問のすすめを唱えた。       封建卑屈の精神を批判し、「一身独立して一国独立する」ことを教え、そのために「人間普通日用に近き実学」を西洋から学ぶべきだと説いた。日本における近代的、合理主義的な人間観、社会観、学問観の出発を示す書であるが、学問による差別を生んだという批判もある

                     http://blog.goo.ne.jp/sinnwakai  

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独楽吟

2023年04月16日 11時35分10秒 | 写経の会

                                                                                                                                          令和5年4月15日

      独楽吟 於般若心経写経後の懇談会      写経の会

釈尊は4つの真理「四諦 苦集滅道」を説かれたが、橘曙覧の独楽吟はこの世は苦であるとした 苦諦を否定しているのだろうか?それとも八正道(道諦)を歌い上げているのだろうか?  

  独楽吟(どくらくぎん)『橘曙覧遺稿志濃夫廼舎しのぶのや歌集』より52首              たのしみは艸(くさ)のいほりの莚(むしろ)敷きひとりこころを静めをるとき       

たのしみはすびつのもとにうち倒れゆすり起(お)こすも知らで寝し時

たのしみは珍(めづら)しき書(ふみ)人にかり始め一(ひと)ひらひろげたる時

たのしみは紙(かみ)をひろげてとる筆の思ひの外(ほか)に能くかけし時

たのしみは百日(ももか)ひねれど成(な)らぬ歌のふとおもしろく出できぬる時

たのしみは妻子(めこ)むつまじくうちつどひ頭(かしら)ならべて物をくふ時

たのしみは物をかかせて善(よ)き価(あたひ)惜(を)しみげもなく人のくれし時

たのしみは空暖(そらあたた)かにうち晴れし春秋(はるあき)の日に出(い)でありく時

たのしみは朝おきいでて昨日(きのふ)まで無かりし花の咲ける見る時

たのしみは心にうかぶはかなごと思ひつづけて煙艸(たばこ)すふとき

たのしみは意(こころ)にかなふ山水(やまみづ)のあたりしづかに見てありくとき

たのしみは尋常(よのつね)ならぬ書(ふみ)に画(ゑ)にうちひろげつつ見もてゆく時

たのしみは常(つね)に見なれぬ鳥の来て軒遠からぬ樹に鳴きしとき

たのしみはあき米櫃に米いでき今一月(ひとつき)はよしといふとき

たのしみは物識人(ものしりびと)に稀にあひて古(いに)しへ今を語りあふとき

たのしみは門売(かどう)りありく魚買ひて烹(に)る鐺(なべ)の香を鼻に嗅(か)ぐ時

たのしみはまれに魚烹(に)て児(こ)等(ら)皆がうましうましといひて食(く)ふ時

たのしみはそぞろ読みゆく書(ふみ)の中(うち)に我とひとしき人をみし時

たのしみは雪ふるよさり酒の糟(かす)あぶりて食(く)ひて火(ひ)にあたる時

たのしみは書(ふみ)よみ倦(う)めるをりしもあれ声(こゑ)知る人の門(かど)たたく時

たのしみは世に解(と)きがたくする書(ふみ)の心(こころ)をひとりさとり得(え)し時

たのしみは銭(ぜに)なくなりてわびをるに人の来たりて銭くれし時

たのしみは炭(すみ)さしすてておきし火の紅(あか)くなりきて湯の煮(に)ゆる時

たのしみは心(こころ)をおかぬ友(とも)どちと笑ひかたりて腹(はら)をよるとき

たのしみは昼寝せしまに庭ぬらしふりたる雨をさめてしる時

たのしみは昼寝目(め)ざむる枕べにことことと湯の煮えてある時

たのしみは湯わかしわかし埋み火(び)を中(うち)にさし置きて人とかたる時

たのしみはとぼしきままに人集め酒飲め物を食へといふ時

たのしみは客人(まらうど)えたる折しもあれ瓢(ひさご)に酒のありあへる時

たのしみは家内(やうち)五人(いつたり)五(いつ)たりが風だにひかでありあへる時

たのしみは機(はた)おりたてて新しきころもを縫ひて妻(め)が着する時

たのしみは三人(みたり)の児どもすくすくと大きくなれる姿みる時

たのしみは人も訪(と)ひこず事もなく心をいれて書(ふみ)を見る時

たのしみは明日物(もの)くるといふ占(うら)を咲くともし火の花にみる時

たのしみはたのむをよびて門(かど)あけて物もて来(き)つる使(つか)ひえし時

たのしみは木(き)の芽瀹(に)やして大きなる饅頭を一つほほばりしとき

たのしみはつねに好める焼豆腐うまく烹(に)たてて食はせけるとき

たのしみは小豆(あづき)の飯(いひ)の冷えたるを茶漬けてふ物になしてくふ時

たのしみはいやなる人の来(き)たりしが長くもをらでかへりけるとき

たのしみは田づらに行きしわらは等(ら)が耒(すき)鍬(くは)とりて帰りくる時

たのしみは衾(ふすま)かづきて物がたりいひをるうちに寝入りたるとき

たのしみはわらは墨するかたはらに筆の運(はこ)びを思ひをる時

たのしみは好き筆をえて先づ水にひたしねぶりて試みるとき

たのしみは庭にうゑたる春秋(はるあき)の花のさかりにあへる時(とき)時(どき)

たのしみはほしかりし物銭(ぜに)ぶくろうちかたぶけてかひえたるとき

たのしみは神の御国(みくに)の民として神の教(をし)へをふかくおもふとき

たのしみは戎夷(えみし)よろこぶ世の中に皇国(みくに)忘れぬ人を見るとき

たのしみは鈴屋大人(うし)の後(のち)に生まれその御(み)諭(さと)しをうくる思ふ時

たのしみは数ある書(ふみ)を辛(から)くしてうつし竟(を)へつつとぢて見るとき

たのしみは野寺(のでら)山里(やまざと)日をくらしやどれといはれやどりけるとき

たのしみは野山のさとに人遇(あ)ひて我(われ)を見しりてあるじするとき

たのしみはふと見てほしくおもふ物辛(から)くはかりて手にいれしとき

(楽しみはお経をあげて父母と幼き頃を語り合うとき)

                    橘 曙覧(たちばな あけみ、1812~1868)

 

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實語教

2023年03月20日 11時59分36秒 | 写経の会

實 語 教        令和5年3月18日

山高故不貴 以有樹為貴   人肥故不貴 以有智為貴

富是一生財 身滅即共滅   智是万代財 命終即随行

玉不磨無光 無光為石瓦   人不学無智 無智為愚人

倉内財有朽 身内才無朽   雖積千両金 不如一日学

兄弟常不合 慈悲為兄弟   財物永不存 才智為財物

四大日々衰 心神夜々暗   幼時不勤学 老後雖恨悔

尚無有所益 故読書勿倦   学文勿怠時 除眠通夜誦

忍飢終日習 雖会師不学   徒如向市人 雖習読不復

只如計隣財 君子愛智者   小人愛福人 雖入冨貴家

為無財人者 猶如霜下花   雖出貧賤門 為有智人者

宛如泥中蓮 父母如天地   師君如日月 親族譬如葦

夫妻猶如瓦 父母孝朝夕   師君仕昼夜 交友勿諍事

己兄尽礼敬 己弟致愛顧   人而無智者 不異於木石

人而無孝者 不異於畜生   不交三学友 何遊七覚林

不乗四等船 誰渡八苦海   八正道雖広 十悪人不往

無為都雖楽 放逸輩不遊   敬老如父母 愛幼如子弟

我敬他人者 他人亦敬我   己敬人親者 人亦敬己親

欲達己身者 先令達他人   見他人之愁 即自共可患

聞他人之喜 則自共可悦   見善者速行 見悪者忽避

修善者蒙福 譬如響応音   好悪者招禍 宛如随身影 

雖冨勿忘貧 雖貴勿忘賤   或始冨終貧 或先貴後賤

夫難習易忘 音声之浮才   又易学難忘 書筆之博芸

但有食有法 亦有身有命   猶不忘農業 必莫廃学文

故末代学者 先可案此書   是学問之始 身終勿忘失

實語教 口語文

山高きが故に貴(たつと)からず。樹有るを以て貴しとす。

人肥へたるが故に貴からず。智有るを以て貴しとす。

富は是一生の財(ざい)。身滅すれば即ち共に滅す。

智は是万代の財(たから)。命終れば即ち随つて行く。

玉磨かざれば光無し。光無きをば石瓦とす。

人学ばざれば智無し。智無きを愚人とす。

倉の内の財は朽つること有り。身の内の才は朽つること無し。

千両の金(こがね)を積むと雖も、一日の学には如(し)かず。

兄弟、常に合はず。慈悲を兄弟とす。財物永く存せず。才智を財物とす。

四大(しだい)、日々に衰へ、心神、夜々(やや)に暗し。

幼(いとけな)き時、勤め学ばずんば、老ひて後、恨み悔ゆると雖も、

尚所益有ること無し。故(かるがゆへ)に書を読んで倦むこと勿れ。

学文に怠る時勿れ。眠(ねぶ)りを除ひて通夜(よもすがら)誦(じゆ)せよ。

飢へを忍んで終日(ひねもす)習へ。

師に会ふと雖も学ばずんば、徒に市人(いちびと)に向ふが如し。

習ひ読むと雖も、復さざれば、只隣の財(たから)を計(かぞ)ふるが如し。

君子は智者を愛す。小人は福人(ふくじん)を愛す。

冨貴の家に入ると雖も財無き人の為には、猶霜の下の花の如し。

貧賤の門を出づると雖も、智有る人の為には、宛も泥中の蓮の如し。

父母は天地の如く、師君は日月の如し。親族は譬へば葦の如し。夫妻は猶瓦の如し。

父母には朝夕に孝せよ。師君には昼夜に仕へよ。

友に交はつて諍ふ事なかれ。

己が兄には礼敬(れいけい)を尽くし、己が弟には愛顧を致せ。

人として智無きは、木石に異ならず。人として孝無きは、畜生に異ならず。

三学の友に交はらずんば、何ぞ七覚の林に遊ばん。

四等(しとう)の船に乗らずんば、誰か八苦の海を渡らん。

八正(はつしょう)の道は広しと雖も、十悪の人は往(ゆ)かず。

無為の都は楽しむと雖も、放逸の輩(ともがら)は遊ばず。

老いを敬ふことは父母の如し。幼(いとけな)きを愛することは子弟の如し。

我、他人を敬へば他人亦我を敬ふ。己(おのれ)人の親を敬へば、人亦己が親を敬ふ。

己が身を達せんと欲せば、先づ他人を達せしめよ。

他人の愁いを見ては、即ち自ら共に患(うれ)ふべし。

他人の喜びを聞いては、則ち自ら共に悦ぶべし。

善を見ては速やかに行へ。悪を見ては忽ち避け。

善を修する者は福を蒙る。譬へば響きの音に応ずるが如し。

悪を好む者は禍を招き、宛(あたか)も身に影の随ふが如し。

冨めりと雖も貧しきを忘ることなかれ、貴しと雖も賤しきを忘るゝことなかれ。

或ひは始め冨みて終はり貧しく、或ひは先に貴く終(のち)に賤し。

それ習ひ難く忘れ易きは、音声の浮才。又学び易く忘れ難きは書筆の博芸。      但し食有れば法有り亦身有れば命有り。猶農業を忘れざれ必ず学文を廃することなかれ。

故に末代の学者、先づ此書を案ずべし。

是学問の始め、身終はるまで忘失することなかれ。

 

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花祭り 写経の会

2022年04月16日 15時52分25秒 | 写経の会
   お花祭り(4月8日)               R4.4.16
久し振りに写経の会を開き写経後 皆で甘酒を頂きました
1.お釈迦さま誕生日 2500年前ネパール、ルンビニーの花園で誕生。世界中       
  の花開く、9匹の竜 甘露の雨降る=産湯 母マーヤ摩耶の右脇から生まれ  
  てすぐ7歩歩く。天上天下(げ)唯我独尊 自分という人間は過去にも未来
  にも一人。存在自体が尊い。この命どう生きるかが大事。優っている、劣っ
  ているではない。母は出産7日後に死亡、母の妹に育てられた
2.甘茶 ユキノシタ科、ヤマアジサイ変種 発酵させて乾燥し煎じる 
     健康茶 甘さは砂糖の100倍~200倍    
     ①ゼロカロリー・ノンカフェイン            
     ②デトックス 解毒 
     ③利尿     
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