シュルイのブログ「エコ魂」

スケールの大きい小心者のこの私。地球の未来を憂いて早四半世紀。地域活性と持続可能な社会を目指す日々を綴ります。

恐怖の朝顔

2020年12月18日 | 植物いろいろ
うわー今年ももう半月切った!
ブログに載せよう!と撮っておいた写真が時期はずれになってしまった。
撮影は11月後半。

びっっっっっっっっっっっしりと周りを埋め尽くす葉っぱ。
その花はコチラ。

朝顔!!
最近よく見る外来種のね。
調べてみると、春から秋にかけて咲くらしく、日本の朝顔よりは開花時期がずっと長いみたいです。
それにしても、11月後半でこんなに咲いているのは、やはり温暖化のせいだろうなぁ。
さすがにこのびっしり具合は恐怖を覚える。
こうなるまで、何年かかったんだろう。
この様に、元々日本に無く、人間が持ち込んだものから野生化して広まってしまったものを帰化植物と呼ぶ。
で、それが害を及ぼすようになると「侵略的外来種」とか言うらしい。
さすがにここまではびこると、「侵略」という言葉がしっくり来ますな。

日本で前からあるものの中にも帰化植物はあって、実はクローバーでおなじみのシロツメクサもそのひとつ。
江戸時代に、ガラスを輸入する際に割れないように緩衝材として使われたものが広まったとか。
そう考えると、花の種類が増えるだけなら良いんじゃない?
と思われるかもしれないが、江戸時代と近年では入ってくる種類の多さが全く違うし
交通網の発達で日本全国に広まるのも非常に早い。
そして、帰化植物の中にはこの朝顔のように辺りを埋め尽くし、
こちらのように、畑の農作物が育たなくなってしまうこともあるようです。
これは深刻な害ですね。

つる性の植物では、アレチウリというのも近年増えていて、一年生の草だけど育つのがめちゃくちゃ早くて
夏頃、河原なんかを見るとこれが埋め尽くしていたりします。
つる性のは特に要注意ですな。

しかしそこまで増えなくても、本来植物も動物も絶妙な生態系のバランスを取りながら生きている。
人間がそこに無かったものを持ち込んで、自然の中に解き放ってしまうのは
そのバランスを崩してしまうことなのだ。
植物は生育時期や背(?)の高さ、葉の付き方など様々な工夫を凝らして生き残ってきた。
あまり日が当らないけれど、ここならば他の植物との競争が激しくないから・・などというように。
そういうバランスを、繁殖力が強い外来種が壊してしまうという事なのです。
在来種と外来種が交配してしまい、在来種が少なくなってしまったり。
タンポポなんか、外来の西洋タンポポが多いし、交配種もあるらしい。

在来種が無くても人間の生活に困ることは無いかもしれないけど
そんな風に植物の生態系が少しずつ崩れていく事によって、動物の生態系も変わるだろうし、
今は想像も出来ないような大きな変化が起きるかもしれない。

後世にも同じ風景を残すということは、自然を守り人も快適に生活しやすい環境を残す事だと思う。


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