シュルイのブログ「エコ魂」

スケールの大きい小心者のこの私。地球の未来を憂いて早四半世紀。地域活性と持続可能な社会を目指す日々を綴ります。

農民芸術概論

2015年11月27日 | スローな生活
このブログでも何度か記事にしましたが
パートナーは畑で自然農をやっていました。

自然が好きで、森林保護のボランティアをしたり
環境保護に関心を持っていました。

だからワタシは単に農薬を使わない安全な野菜を作りたいんだな、
くらいにしか思っていなかったのですが
彼がノートに書いた文章を見つけて
もっと深いものがあったのではないか、と
改めてその思いを探りたい気持ちになりました。

「農民芸術概論 宮沢賢治

 お金に換算するようなものというのは芸術ではない。
 生活そのものを芸術に高めること。
 生きること、生活のすべてが芸術なんだ。

 誰かの価値観にあわせてとか、
 こういうふうにしたらよく売れるとか
 評価されるところでやった生活の行為は
 本当じゃあない」

ノートにはこの様に書かれていて、
彼の無欲な面と自然の一部としての人のあるべき姿を
教えられた気がして衝撃でした。

文字通り、晴耕雨読の生活をしていた彼は本が好きで
本棚には宮沢賢治の「農民芸術概論」もありましたが
同じ文章は見当たらず
これが、どこからか引用したものなのか
彼なりの解釈で書いた文章なのかはわかりません。

先日、友人にこの文章を見せたところ、
彼女も宮沢賢治が好きとのことで
わかりやすくマンガになった本を持っているので貸してくれる、と。

そういうのを読んだり、畑(一人でどれくらい出来るかわからないけど)をやったりしながら
彼の考えを何か受け継いで行きたいな、と思っています。