シュルイのブログ「エコ魂」

スケールの大きい小心者のこの私。地球の未来を憂いて早四半世紀。地域活性と持続可能な社会を目指す日々を綴ります。

変わる勇気と新しいアイディア

2020年12月23日 | 持続可能な社会
新型コロナウィルスの感染拡大が止まらない中、迎える年末年始。
感染が広まりだした2月頃、私も含め多くの人がまさかこんな事態になるとは思っていなかっただろう。
年末どころか夏にはまぁ大丈夫になっているんじゃない?と何となく予想していたと思う。

しかしTVで専門家が過去の事例をあげて言うには
第2波、第3波があり、むしろその方が被害が大きくなる、と。
そして今まさにその通りになっている。

これから例年ならインフルエンザが流行る時期。
コロナ対策のおかげでインフルエンザ患者は少ないものの、ウィルスにとって好都合な季節。
そうなると、考えたくはないが、この第3波を抑えるのは1波、2波よりも難しいのだろうか?

いずれにしろ当初の予想に反して長引いているのだから、
本来ならばより気を引き締めるべきなのだが、人の不安はそう長くは続かない。

人が不安を感じる長さ、どれくらいだと思います?

4週間ですって。

短い!!!!!!

でも納得。
1波が来て、3月末に志村けんが亡くなって一気に危機感が高まり
4月に緊急事態宣言が出て、ゴールデンウィークが終わる頃は感染者数も減り
緊急事態宣言も解除された。
色々な要因がちょうど重ね合わさってはいるが、4週間・・まぁ1ヶ月ちょいで
日本では安堵感が広まったと思う。
慣れもある。

その後の第2波、今の3波の方が感染者数は増えている。
検査数が増えているから感染者数も増えるよね、と感じるかもしれないが
死亡者数は12月の方が多い。

だから気を緩めて良い要素はないのだが、第1波の頃の何やらわからない恐怖は無くなり、
感染者や死亡者数が増えようとも、最初の様な不安は感じなくなっている。

とは言え、不安を持ち続けては精神的に参ってしまうので、それはそれで良いのかもしれない。

重要なのは 有効な対策をする事。

先日、職場の忘年会が行われたが、リモートだった。
ちょっと良いお弁当と缶ビールが配られ、リモートでの挨拶や乾杯。

お弁当を食べ終えて、ちょうど良い具合にお腹いっぱいだと思った時に
かつて居酒屋で開催した時の大量に余った料理を思い出し、
食べ残しが出ないのは良いコトだなぁと感心した。
容器のゴミ問題はあるんだけどね。

仲間うちでの飲み会も、リモートで参加してみた。
感染のリスクを全く感じずに楽しめて良かった。

しかし、飲食店はじめ、コロナで大変な業種の支援する事も重要だ。
持続化給付金も助かるだろうけど、他にも色々するべき事はあると思う。
飲食店ならば、一人一人を仕切るアクリル板や、換気のためのサーキュレーターを、
店まかせではなく国や自治体が設置するとか。
5人以上の会食は控えて、というよりも、お一人様へのサービスを充実させるとか。

管総理が会食をして国民は呆れている。
「誤解を招いて」という反省にならない発言をしていて、
まったくお偉いさんは本当に「変わる」という事が出来ない人種だなぁ。

しかし、全国民が全く会食をしないのが最善では無い。
だからしっかりと反省した上で、こういうやり方ならば会食でも感染予防が出来ますよ、という発信をするのも1案だと思う。

例えば富岳でのデータを基に、感染予防に理想的なお店のモデルの具体的な対策をひとつひとつ紹介し、
広さなどで全く同じ対策は無理でも、他の店でも取り入れられるようなやり方を教えて
必要な物品があればどこで手に入れられるかという事まで伝える。
あるいはさっきも書いたけど、国や自治体が必要な設備を設置したり、指導したりする。
その上で、「会食が必要な時は、こういう店を最大でも4人までで使っていますよ」と発信して、経済を回す手助けをする。
「5人以上がダメとは言っていない」などというしょうもない言い訳よりも
考えられる事はいくらもあると思う。

感染予防に理想的な営業の仕方を、と言っても飲食店の業態も様々でやりやすい、やりにくいと色々だろう。
だから全て同じ対策は出来ないけれども、例えばバーならバーの人同士で、
うちはこんな風に対策してますよ、というアイディアを共有するサイトとかあったら良いなぁ。
張り紙の文言や、ついマスク無しで話に興じてしまうお客さんには、こんな風に声をかけてますよ、みたいな小さな事でも。

新しい生活様式、から1歩進んで、本当に有効な感染予防としての生活様式。
みんなでアイディア出し合って、「わかっちゃいるけど、面倒くさいなー」とか「言いにくいなー」から
勇気を持って脱し、実行する事が大事だと思う。

恐怖の朝顔

2020年12月18日 | 植物いろいろ
うわー今年ももう半月切った!
ブログに載せよう!と撮っておいた写真が時期はずれになってしまった。
撮影は11月後半。

びっっっっっっっっっっっしりと周りを埋め尽くす葉っぱ。
その花はコチラ。

朝顔!!
最近よく見る外来種のね。
調べてみると、春から秋にかけて咲くらしく、日本の朝顔よりは開花時期がずっと長いみたいです。
それにしても、11月後半でこんなに咲いているのは、やはり温暖化のせいだろうなぁ。
さすがにこのびっしり具合は恐怖を覚える。
こうなるまで、何年かかったんだろう。
この様に、元々日本に無く、人間が持ち込んだものから野生化して広まってしまったものを帰化植物と呼ぶ。
で、それが害を及ぼすようになると「侵略的外来種」とか言うらしい。
さすがにここまではびこると、「侵略」という言葉がしっくり来ますな。

日本で前からあるものの中にも帰化植物はあって、実はクローバーでおなじみのシロツメクサもそのひとつ。
江戸時代に、ガラスを輸入する際に割れないように緩衝材として使われたものが広まったとか。
そう考えると、花の種類が増えるだけなら良いんじゃない?
と思われるかもしれないが、江戸時代と近年では入ってくる種類の多さが全く違うし
交通網の発達で日本全国に広まるのも非常に早い。
そして、帰化植物の中にはこの朝顔のように辺りを埋め尽くし、
こちらのように、畑の農作物が育たなくなってしまうこともあるようです。
これは深刻な害ですね。

つる性の植物では、アレチウリというのも近年増えていて、一年生の草だけど育つのがめちゃくちゃ早くて
夏頃、河原なんかを見るとこれが埋め尽くしていたりします。
つる性のは特に要注意ですな。

しかしそこまで増えなくても、本来植物も動物も絶妙な生態系のバランスを取りながら生きている。
人間がそこに無かったものを持ち込んで、自然の中に解き放ってしまうのは
そのバランスを崩してしまうことなのだ。
植物は生育時期や背(?)の高さ、葉の付き方など様々な工夫を凝らして生き残ってきた。
あまり日が当らないけれど、ここならば他の植物との競争が激しくないから・・などというように。
そういうバランスを、繁殖力が強い外来種が壊してしまうという事なのです。
在来種と外来種が交配してしまい、在来種が少なくなってしまったり。
タンポポなんか、外来の西洋タンポポが多いし、交配種もあるらしい。

在来種が無くても人間の生活に困ることは無いかもしれないけど
そんな風に植物の生態系が少しずつ崩れていく事によって、動物の生態系も変わるだろうし、
今は想像も出来ないような大きな変化が起きるかもしれない。

後世にも同じ風景を残すということは、自然を守り人も快適に生活しやすい環境を残す事だと思う。