シュルイのブログ「エコ魂」

スケールの大きい小心者のこの私。地球の未来を憂いて早四半世紀。地域活性と持続可能な社会を目指す日々を綴ります。

Tシャツ外交

2022年08月12日 | 平和
8月になると戦争関連の番組が増える。
戦争はよくない、核兵器はよくない、とみんなが言っているけれど
ウクライナや、その他の地域で起きている紛争を止めるような停戦協議などの具体的な動きがなくて虚しい。

共通の敵を認識できると、国同士でも個人でも、容易に団結する。
核兵器の話になると、ウクライナ侵攻後にその使用をチラつかせていたロシアが取り上げられるのは当然ではある。
しかし、その他にも核兵器を持っている国はあるではないか。
あちらが持つならウチも持つ、という核抑止力論で、無くなりそうもないのだが
使用せずともその脅威におびえるならば、保有している全ての国が世界平和を乱しているといえないだろうか?

ロシアと同じくらい保有しているアメリカは本当に世界平和を望んでいるのかと言えば
それはきっとアメリカが世界一強い国だと誇示しうる状況で、という条件付きのような気がする。

そして唯一の被爆国でありながら核拡散防止条約に参加しない日本。
今、日本政府がやっている事と言えば、ただ平和を願うとか祈るとかのみであり、
核兵器を減らそう、無くそうと能動的に世界に働きかけることでは無い。
情けなさ過ぎる。
ドイツなど、核保有国でもオブザーバーとして参加している国があるというのに。

実際、条約に「参加します!」と言ったらアメリカは圧力をかけてくるのだろうか?
「じゃあ何かあっても守ってやらないよ」というのなら、それは具体的にどういうことになるのかなぁ。
例えば、日本国内の米軍基地が減るの?いや・・減らないよなぁ。
今なら、もし他国から攻撃されたら本当に米軍が守ってくれるの?
一応そういう事になってはいるけど・・・。
現在のウクライナを見ているかぎり、やっつけてくれるわけではないし。
ウクライナはNATOではないけれど、こうなった背景にはNATOの拡大が要因のひとつなのに。

少し前に「ワイド!スクランブル」というTV番組で杉村太蔵がアメリカにも責任があると言ったら
よく解説で出てくる駒木さんっていう専門家が「(アメリカではなく)プーチンの責任だ!」と
ビックリするくらいめちゃくちゃ怒ってたなー。
いや、太蔵もそんな事はわかってるよ。
誰がどう考えたってプーチンが悪いに決まってるよ。
だけど、それだけで終る話じゃないじゃん。
ロシアの肩を持つとか、アメリカに責任を押しつけるとかじゃないんだけどなー。
太蔵の持論が正しいかどうか私にはわからないけど、現実問題、ウクライナの被害が続いているワケで。
そういう状況下で、ただただプーチンが悪いと言ってウクライナに武器供与をし続けることが、正しいのかどうか?

停戦請負人と呼ばれる伊勢崎賢治のツイッターを時々見ている。
ゼレンスキー大統領が、本来ならば命を守るべき国民を戦わせているのを批難していた。
ウクライナがんばれ、負けるな、と大合唱している地上波のTVには出ない、とも書いていた。
日本は停戦のために他国と協力すべきである。停戦と降伏は違う、とか。
この戦争がアメリカとロシアの代理戦争だときっぱり言っている。
そして、代理戦争というのは当事者がそうとは思っていない・・みたいな事も。
停戦のためには悪魔と握手をしなければならない、とも。
一応書きますけど、もちろん伊勢崎さんだってロシアが全面的に悪いという前提で、
その上で戦い続けるより、まずは一刻も早く停戦をすべきだと言っているのだ。

侵攻が始まって間もなく見たTVで、伊勢崎賢治ではないけれど、
国同士の交渉?停戦なんかにも関わるのかな?国連かな・・
うろ覚えだけど、そういう交渉人みたいな人が出演しているのを見た。
その人も「悪魔と握手」的な事を言っていたなぁ。
自分の思う方に交渉を進めるには頭を下げる事くらい何でもない、みたいな事を。

国同士の場合、それをジャマするのは世論とかプライドとか次の選挙とか色々あるんだろうけど
その多くは政治家の都合のような気がしてしまう。
戦争を始めるのも続けるのも、国民のためではなく、政治家が政権を維持するための方が大きくないっすか!?
プライドって持つべきだけど、場合によっては捨てるべきだよなー。
すごく難しいけど。

世界平和ってどういうコトだろう。
一つ一つの国の、政治とか経済とかエネルギーとか歴史観とか様々な事情はみんな違う。
だからそもそも全く不平等で、そう考えると世界が平和になるってとてつもなく難しいのでは・・・。

だからこそ少なくとも個人のレベルでは平和でいたい。

身近にロシア人がいたら仲良くしたいなーと思っていたところ、出会いましたよ、三島市内の某アイリッシュパブで!
某って言っても、アイリッシュパブは多分一軒だけど。
外国人のお客さんが、ロシア出身だというではないか!!
私は迷わず着ていたTシャツを見せて話しかけましたよ。


これは「軽野造船所」という面白い屋号で、歴史講座などをしている人が作っているTシャツです。
伊豆とその周辺の歴史をデザインしたもののひとつで、「Friendship on HEDA」というタイトル。
1854年に下田に来ていたロシアの船、ディアナ号が津波で壊れ、戸田で修理をすることになりました。
途中で船は沈んでしまいますが、地元の人々により乗組員は助けられます。
更にディアナ号に代わる船を、ロシアの技術者に教わりながら日本の船大工が作り、
無事にロシアに帰る事ができました。
外国人なんて見たことがない時代に、小さな漁村である戸田の人々が
ロシア人を助けたりもてなしたり、その後も交流を続けていたなんてステキだなー。
お店に来ていたロシア人も、ヘダ号の事は知っていて戸田に行ったこともあるそうな。

今の戦争の事をどう感じているのかなと気になりながらも、初対面でそういう質問もしづらいなぁと思っていたら
戦争には反対のようでホッとしたりして。
どこの国の出身かは関係無く、日本にいる人とは仲良くしたいな。
日本って良い国だな、平和で良いな、と思ってもらいたい。
かつて戸田の人々とロシアの船乗りが仲良くなったように。
経済やエネルギーや共通の敵で国同士は関係性を深めるのかもしれないけれど、
個人と個人を繋ぐのは人の気持ちだよなー。
きずな、思いやり、尊敬・・そんな言葉も素晴らしいけど
気軽に親しくしてみる・・そんなコトで良いんじゃないかなー。

あ、ちなみに私は日本語しか話せないし、実は社交的でもありません。
そんな私でも、ロシアの人と話すキッカケを作ってくれた軽野造船所のTシャツに感謝でございます。

ごみ減量アドバイザー養成講座

2022年08月05日 | ゴミ
三島市で募集した「ごみ減量アドバイザー養成講座」に応募して、
先日その第一回の講座に出席してきました。

けっこーたくさん資料がある。
そもそもなんでゴミを減らさなくてはならないか。
燃えるゴミに関して言えば、焼却しても灰が残る。
それを溜めておく最終処分場がもうほぼいっぱいで、残余容量は8%。
焼却灰を全部ここに入れると、3年でいっぱいになる。
新しい最終処分場を作るのは、地質調査や用地買収などが必要で、決して簡単ではない。
そこで、この最終処分場がいっぱいになるのを先延ばしにするためにどうしているかというと・・・・

焼却灰等の5/6を他県の処分場に持って行ってます。
そこでかかるお金が年間8000万円。

もちろん、問題はお金だけではないのだけど
8000万円という金額は、ゴミや環境にさほど関心がなくとも、誰にでも問題だと感じる数字だと思う。

10年以上前にもこの話を聞いたことがあり、多分数字は変わっていないと思うので、

その間ずっと8000万円かけているという事なのだなぁ。

ここで問題である燃えるゴミの内訳は半分が生ゴミ。

しか~~~し!!生ゴミを減らすのはとても簡単なのだ!!
ほぼゼロにする事ができるのだ!!
このブログでも過去に記事にしてきましたが、生ゴミを堆肥にするやり方を紹介します。

外でやるコンポストとか、色々あるけれど私は室内でやるタイプ。
庭があるとか、畑がすぐ近くにあるという人はコンポストがラクかも。
私は台所に置いたプラスチックケースでやっとります。

大きさは35×28センチくらい。
フツーの収納ボックスです。
家族構成によってはもっと大きい方が良いかもしれませんが、
大きいのジャマだなーと思ったら、やりやすい大きさで良いんじゃないかなー。
黒いのは不織布。虫が入らないようにゴムをかけています。
で、全体は布の巾着に入れて口は縛る。

フタ付きのケースだとしても、フタはしません。
堆肥化するのは微生物がゴミを分解しているという事。
密閉してしまうと微生物が呼吸できなくなって堆肥になりません。

不織布も、布の巾着もコレでなければ!!というモノではありません。
巾着の布は目が粗く、コレだけだと小バエが出てしまったので不織布をかぶせました。
目の詰まった巾着なら、それだけでも大丈夫かも。
着なくなったTシャツなんかで作っても良いらしい。

ケースに何を入れるかというと、落ち葉を入れたりする事もありますが
基本的には「竹パウダー」を使っています。

ネットで買ってます。竹の有効利用にもなるので近くで作ってると良いのにな~~。
買うというのに抵抗があるかもしれませんが土嚢袋いっぱいに入って千円か2千円か・・。
竹パウダーは最初にケースの1/4くらい入れれば良いので、一度買えばかなり使えます。
そこに、生ゴミを入れてかき混ぜるだけ。

カビが生える時もありますが分解されてるってコトで、混ぜちゃえば大丈夫。

気温が高い夏は微生物が活溌になるので、早く分解するのでやってて楽しいですよ!!
土が温かくなっていて、生きてるな~~頑張って分解してるな~~と可愛く思える。
始めるには良い時期かも(笑)
さっきも書きましたが、巾着だけだった時は小バエが発生してました。
そんな時は、私は殺虫剤を使っちゃいます。
もちろん、ホントは使いたくないのだけど。

堆肥化するコト自体がイヤになるよりは、時々はこんな手もアリだと自分を許すのも大事かなー、と。

虫が増えてもうイヤだ!!という時は、その時点で畑に持っていきます。
でも十分に堆肥化できていないと野菜を育てるにもよろしくないので、
何もない畑のすみっことかに埋めたり、埋めるの面倒なときは散らして上に草をかけたり。

まぁとにかく、興味あるならばやってみて下さい。
生ゴミの匂いはしませんよ。
コツは水分が多くならないようにすることと、野菜くずなんかは小さくすること。
水分は少ないと分解が遅くなるけど、生ゴミ自体の水分で、段々湿ってくるので
わざわざ水を足したりはしない方が良いかなぁ。
水分多くなると虫が出やすいし。
多すぎた時は竹パウダーを足すと良いよ。

生ゴミは、肉や油の多いものは分解しやすい。
野菜、特に葉物は分解しづらい。
なので、始めから小さくするのが良い。
混ぜるのはスコップでもしゃもじでも良いけど、
例えばイモなんかが柔らかくなってたら手でつぶしてやると、更に分解が速い。
時々、ボーッとしながら土の中の塊をほぐしております。
なので、魚の骨など刺さると危ないモノは入れない方が良いかもね。

燃えるゴミに生ゴミが無い快適さも、続けてる理由のひとつだな。
堆肥化するといっても、あまりに大量だと追いつかないので
野菜の捨てる部分を減らす工夫をしたり、と良い相乗効果が生まれている気がします。

みんなもやってみてね!!