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シュルイのブログ「エコ魂」

スケールの大きい小心者のこの私。地球の未来を憂いて早四半世紀。地域活性と持続可能な社会を目指す日々を綴ります。

「自然」と「商売」

2013年03月08日 | 植物いろいろ
河津桜が見ごろで、伊豆へ行く道が激混みです。
しかし、ワタシの家の近所にも河津桜が何本か植わっているところがあって
今日は満開でした。


河津桜と言えば、1月末に開花促進剤についてのニュースが新聞に載っていた。

町の一大イベントである「河津桜まつり」に合わせて
人工的に花の咲く時期をコントロールする薬を撒くコトについての是非を問う記事。
開花促進剤は2011年秋から散布されているそう。
今年は町が散布対象を4倍に拡大したことで、賛否の論争に拍車がかかったとか。
観光関係者は散布を観光客への「おもてなし」と。
地元住民は「だますことにつながるのでは」と、反対しているらしい。

「だます」かぁ。
まぁ隠してないから、だましているかどうかは微妙かなと思ったりもするけど。
「だましている」かどうかより、そーゆーコトをしていいのかってコトが問題だよねぇ。

自然をコントロールするのは倫理的にどーかなー。

そりゃー満開を見られれば嬉しいけど、咲くのが遅い年は
それを楽しめば良いんじゃないかしら。
一分咲き、二分咲き・・なんて言葉があるのは
日本人が、満開でない花も愛でるという
素晴らしい感性を持っている証明ではなかろーか。

春はそうやって少しずつ待ちわびて楽しむもんだ。
薬で安易に手に入れる春なんぞ、無粋である!

まぁショーバイやってる人の気持ちはわからんでもないけどね。
キレイな桜も、ひとたび「商売道具」に使ってしまうと何かと大変ですな。

コントロールしているのか、いやいや踊らされているのか。

それにしても、もしあっちこっちで促進剤OKなカンジになったら
ちょっとコワイぞ。

コケに魅せられて・・・

2013年03月02日 | 植物いろいろ
コケ好きの友達ができまして感化されております。

前々からその姿が愛らしいというかキレイというか
まぁそんな風には思っていたんだけど、
同じように思う人は結構多い様です。

先日、山田川自然の里に行った時はちょうど雨上がりで苔がいっそう輝いておりました。



どお~~?
キラキラッて聴こえてきそうじゃない!?



これは、木に生えてるの。
こっちはコスギゴケってヤツかな?と思うんだけど、
はっきりわからん。
上のは全然わかんないや。

調べようと思ったら相当大きく撮らなきゃならんな。

さて、コケというのはけっこう環境に影響を受けるらしい。
根っこは一応あるんだけど、単に身体(?)を固定させるための「仮根」というもので、
水も空気も身体全体で吸収するため、酸性雨や大気汚染などの影響を受けやすく
環境のバロメーターになるとのコト。

そして、最近はヒートアイランドを緩和するための
屋上緑化にも使われたりしているとか。
普通の植物より、土が少なくてすむので
屋根にそれほど耐荷性を持たせなくても良いという利点がある。

う~~~~む!!!
環境保護を訴えたいワタシとしてはコケを愛でないワケにはいかないな!!!

そんなこんなで、時々道端でおもむろに虫眼鏡を取り出し、
じっとコケを見たりしています。
肉眼で見るだけでも十分楽しいのですが
やっぱ虫眼鏡は必需品です。
10倍くらいになるのが良いみたい。

緻密で整然とした世界はちょっとした感動です。
皆様も是非!!

冬芽萌え!!

2013年01月18日 | 植物いろいろ
寒い・・寒いよ!!
だって冬だもの~~。

でも寒さの本番はこれからなんだなぁ、ちくしょーと思いつつ
近所をトコトコ歩いていたら、見つけちゃいましたよ。
春の訪れ。

ねっ?
・・・え、わからない?
んじゃ、アップで。

これですよ。
コブシの冬芽!!
近所の街路樹として植えられています。
♪白樺~~青空、南風♪でお馴染み、千昌夫のヒット曲「北国の春」。
♪コブシ咲く~あの丘 北国の~あぁ北国の~春~~♪
ね、コブシ。聞いたコトあるでしょ。

この、各枝の先っちょのフワフワしたトンガリ。
コイツが冬芽と言って、春になると花とか葉っぱになるのです。
寒さをしのぐ為に、こんな風にモコフワしているのだそーですよ。
冬は葉っぱがみんな落ちてしまい、遠目には寒々しい姿なのに
近くに寄ってみるとモコフワがいっぱいくっついてるの!!
カワイイ!!
そしてケナゲ!!

春になると、とゆーか春とは名ばかりのまだ寒い3月、
桜が咲く前に、この冬芽は白い花となるのです。
だからこんな時期でも、このモコフワを見ると
春は近づいているんだなーなんつってちょっと嬉しくなるのですよ。

写真でどれくらい伝わるかは疑問ですが
冬芽はその姿がとてもカワイイ。

と、言ってもワタシは三島フォレストクラブに入ってから、初めて「冬芽」というものを知りました。
それまでは木をまじまじと見る事さえも滅多に無かったです。
フォレストクラブで植生調査なんかの際に先輩会員が
冬芽を見るとヒジョーに嬉しそうに「可愛いねぇ~~~」と萌え萌えしていたのですが
いつの間にやらワタシも冬芽に萌えている。

ま、芽だから、むしろソレ自体萌えてるんだけどね。

自然のカワイイ姿を見つけるのは、
寒い冬を乗り越えるちょっとした楽しみになるんじゃないかなー。

・・・と、暖房器具は電気ストーブひとつの部屋で思うのでありました。

ハッカを育てる

2012年10月03日 | 植物いろいろ
1ヶ月ほど前、とある講座でハッカをいただきました。
元は2本くらいのものを短く切って
水に挿し、節から芽や根がにょとにょろっと生えてきたものを
プランターに植えました。


ハッカ。
そう、ミントです。
けっこう「ミントなら、うちにもあるよ!」という方
多いかと思います。

だけど、多分ちょっと違う。
ワタシがいただいたのは「和ハッカ」

普通よくあるのはスペアミントやペパーミントですね。
要するに外来種。

外来種が繁殖しすぎると元々その土地にあった在来のものが
少なくなったり、なくなってしまって生態系に影響を与えてしまう。
ミントも結構、繁殖力強いですよね。
地に植えるとどんどん広がっていってしまうんですよねー。

だから、外来の種はなるべく鉢に植えるなどして
自然繁殖しないように努めるのがいいのかなぁとか思ったりする。

しかし、いただいたこのハッカ、こーゆーHPを見ると
純粋な和ハッカなのかどうか、ちとワカランですな。
交配したものかもしれないので、育てつつ観察してみよーと思います。

外来種に話を戻しますと、最近ホントに増えましたよねー。
昔は見なかったけど、最近その辺でよく見かけるなーっていう植物。

このナガミヒナゲシってのは、春にホントーによく見かける。
目立つ花なので特に目に付く。
種が非常に多く、繁殖力が強いので、
うっかりキレイだなーなんて持ち帰ると
アッッ!!!!と言う間に庭を占領しそうです。

ユウゲショウ
も可愛らしい花ですが
子供の頃は見なかった気がする。

最近メキメキと頭角を現してきた、困らせる外来の代表格はコイツ。
アレチウリ!!!!

つる性の植物なので土手や川原、草地を覆い尽くしてしまいます。
本当に他の植物が見えなくなってしまうほど。

外来種の動物といえば、アライグマ。
ペットが野生化して畑を荒らしたりして問題になっていますね。
一方、日本で、外来種で困っているように
外国で日本の種が迷惑をかけているケースもある。

どこでも普通に見かけるイタドリが、遠くイギリスで問題になっている。
とにかく繁殖力が強く、床と壁の隙間から家の中にまで入って来てしまう事もあるのだとか。
こうなると、日常生活に被害が出てくる。

イタドリなんて、日本ではたくさん見かけても
困るようなことは無いのにどうして???
と思いますよね。

実は動物も植物も、生態系のつながりによって
お互いが増えすぎたりしないよう、うまいこと調節しあっている。
それはたくさんの植物同士の場所のちょうど良い分配だったり、
虫や動物が食べていたりとかね。
そういう関係がぐる~~~~~っと廻ってバランスを保っている。
イタドリも日本ではそういうバランスの中で生きていて
何の問題も無いのだけど
外国で、そういう関係性を保つ生物が他に居ないとなると
ただただ増えるばかりになってしまうというワケ。

イギリスではイタドリの駆除のため、
天敵であるイタドリマダラキジラミを輸入したらしいのだけど
それが、また新たな生態系の乱れを起こさないとも限らない。

小さな虫やちょっとした植物が、何十年か後に
私たちにどんな影響があるかもわからないなんて
生態系ってデリケートだわねぇ。

園芸はステキな趣味だけど
ちょっとそんなコトも考慮してやってみて欲しいなぁとか
思う今日この頃です。

ラーメンの匂いのする木

2011年04月25日 | 植物いろいろ
三島フォレストクラブ&箱根接待茶屋の森協議会の活動で
箱根西麓の森をうろちょろとしておりますワタクシです。

数年前にTVの「探偵!ナイトスクープ」で
「ラーメンの匂いのする木」を紹介していたのですが
それが何だったか思い出せず、周りの人に
「ラーメンの匂いのする木」を知らないか!?
と聞いてまわっていたのですが、「聞いたこと無い」。
確か活動拠点の「接待茶屋の森」にある木だったけど、
名前が思い出せないぃぃぃ~~~~・・・・。

それが先日、活動のために山に入り、目につく植物を調べていたところ・・・。

ヒサカキの花が咲いている。
ヒサカキはこの森には多く生えている木です。

しかし、当然のことながら植物というものは
1年中同じ姿でいるワケではない。

草花ならば、数か月で無くなってしまうモノもあるし
木だって葉が茂っている時もあれば、紅葉したり落ちてしまったり。
花や実も、ほんのひと時。

当てはまる時期に当たらない限りは探せないというワケだ。

で、ヒサカキ。

神棚やお墓に備える木なので見たコトある人も多かろう。
常緑樹なので葉っぱは一年中見られるが
花は当然、決まった時期だけ。

決まった時期と言っても山ならば少々遅れたりもする。

で、ヒサカキ。
「あ~ヒサカキの花咲いてるの初めて見た~~~」などと言いながら
何気なく匂いをかぐと・・・・

ラッ、ラーメン!!!!!

これだ!ナイトスクープのアレ!!!

同行のみんなに
「かいで、かいで!!ラーメンの匂いするから!!」

ちなみにラーメンの種類は「塩ラーメン」

皆様もヒサカキの花が咲いていたら匂いをかいでみて下さい。

あるいは、外でラーメンの匂いがしたら
ヒサカキを疑ってみて下さい。