週刊碁ブログ

編集・整理班が紙面にはできない小ネタを語ります。読んでも、たぶん強くはなりません。

殿(しんがり)

2013-04-17 23:23:23 | 整理・小瀬村(神奈川/蟹座/卒業生)
豊臣秀吉が危険な殿(しんがり)をつとめて、功を上げた話をご存じでしょうか。
(金ヶ崎の戦い)

印刷直前の、最後の最後に原稿を組み付けるのを「しんがり」に例えて少々
ご紹介してみます。

@@@@

今週発売分に、「殿」な感じの記事が一つあります。金曜日昼過ぎに取材でした。
さあ、どれでしょう(笑)。(´-`).。oO 18面です。

こうなると、書く方も、組み付ける側もちょっとピリピリしたりします。
もちろん、緊張感、という意味ですよ^^;

つまり、なにか間違ってしまうと印刷に間に合わないのではないか。
この恐怖との戦いだったりします。その時間は厳守です。

印刷時間厳守についてですが、数分なら「ごめんなさい」で済みますが、数十分は
ダメなんです。デートなら相手が帰ってしまいます。

あ、もちろん、どれくらいの分量で、という打ち合わせ(発注)はいたします。
今回は、記者さんから「ごめんなさい、助けて」とSOSが。「これ以上削れない」

せっかく取材しても「お皿が決まっている」新聞などの紙媒体では1000行の
長大作を持ってこられても載せきれません。

今回の記者さんも、そんなことは百も承知。私もわかっているのはわかっているので、
「はーい、どうにかします」。
でも実際に1000行持ってこられたら困りますが…。

@@@@

締め切りから印刷の間隔が短い本紙ですが、木曜日の手合、金曜日の編集と組み付け、
土曜日の校了と印刷に至る工程は、ちょっとした芸の世界だなーとつくづく思います。
毎週よく出ていますね。

もちろん、棋戦でお世話になっている日刊紙の皆様からしたら余裕はあるとした
ものなのでしょうけれど、整理に来て数年は日曜日は丸ごと寝てました。
なかなか疲れるんですよ。どんな仕事もそこは同じと思いますけど。
(´-`).。oO ここ数年は疲れが取れない「加齢」のせいで起きられませんが。

さて、その18面ですが、いろいろ振り返ると苦労しています。組んだ当人ですので
もちろん覚えているのですが(汗)。

黄竜士の写真を入れたり、本の写真を入れたり、用意なしの即興なんですよ。

へー、それでっていうだけのことなんですけどね……。


4月15日発売分(22日号)のラインナップです。

1、2面 プロペア碁選手権2013決勝

3、4、5面 棋戦ワイド

7面 碁界ネットワーク・チョコレート食べちゃおう・竜星戦

9面 これぞプロ! 選評・酒井猛九段
小長井克八段(東京都)―井口豊秀七段(神奈川県)
井澤秋乃四段(奈良県)―藤沢里菜初段(埼玉県)

10面 e碁BOOKSスタート!・二十五世本因坊治勲の「お悩み天国~これが治勲のシノギかた」

11面 依田紀基九段の「依田式上達術」・小林千寿五段の「第41回パリ国際トーナメント」

13面 認定

15面 NHK杯・1分の詰碁

16面 ベスポジを探せ・ナショナルチーム募金のお願い

17面 アマ碁界ワイド
   朝日アマ名人戦東京都大会
   千葉県少年少女大会
   名古屋酒井会支部春季大会

18面 黄竜士双登杯世界女子団体選手権第2ラウンド

20、19面 本因坊戦リーグ最終一斉対局

〈ふろく〉

このトシになるまで「パワーポイント」というソフトは使ったことがありませんでした。
企画書とかの執筆によく使われるものです。

ちょっと最近使う機会がありました。今まで「触ったことがありません」と言っていたのが
嘘みたいに使っています。(本紙の上ではありません)

整理という仕事で培ったレイアウトの力(←たいしたことはない)とかが、多少は生きて
いるように感じています。

みんな得手不得手があっても助け合って一つの力に、と思います。チームといいますか。
○○が得意の○○さんが実は○○が苦手、みたいな話を聞いてびっくりしたことも。

私が地球のほんの片隅で、人さまのお役に立てていましたら幸いです。
コメント
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