「お客さん。マジですか?」

お客様の庭への熱い思いを実現させるべく日々庭づくりに邁進する、奮闘の日々を綴ります。

ブログ移転のお知らせ

年末より告知しておりましたとおり、ガーデンアート昌三園本サイトのリニューアルに伴い、

当ブログは2009年をもちまして、終了とさせていただきました。
2010年からは下記URLへと移転いたします。

移転先:http://hanamoarashimo.blog11.fc2.com/

長らく、こちらのブログをご覧になって下さった皆様には心より御礼を申し上げます。
新ブログも変わらぬご愛顧を宜しくお願い致します。

尚、こちらのブログは閲覧用として、コメント欄、トラックバックを停止してこのまま保存しておきます。

どうぞ宜しくお願い致します。

ガーデンアート昌三園のブログへようこそ

私たちは広島県福山市で      などの自然の力を借りて四季を感じる庭創りのお手伝いをする仕事をしています。
このブログでは、ガーデンアート昌三園でお庭の設計をしておりますワタクシ、「昌三園の女王」が仕事や日常生活を通して感じた事や、お仕事の様子をご紹介させて頂きます。


※誠に勝手ながら、現在は本業が多忙につきゆっくりペースの更新となっております。


このブログから「ガーデンアート昌三園」に興味をお持ちになった方、下記バナーより本サイトへも是非お越し下さいませ。

お知らせ

本サイト

のリニューアル(1月予定)に伴いまして、当ブログもリニューアルの予定です。現行ブログは、少々使い方がややこしく、更新に時間がかかりますので、書きやすいブログサイトに移籍の予定です。
移籍後もこちらのブログはコメント欄を閉じて、残しておく予定です。
移籍の際はまたご報告致します。

アメリカの日本庭園

2007-03-08 19:23:17 | 外国のお話

私はよく「amazon」で本を買っています。
ここは洋書が非常に充実していて、その辺の本屋さんでは購入できない外国の庭の本などが購入できるのが愛用の理由です。

で、外国で出版された庭の本でも、日本に存在する日本庭園を扱ったものがチラホラとあります。
日本の庭についてオール英語で解説がついている事に少し驚いたりしています。

(あ、モチロン写真を見るだけで、英語の解説など1行たりとも読んでませんが、何か?)

アメリカ在住の知人に色々尋ねてみると日本庭園は結構な人気で、園芸店には大抵盆栽などを扱う「和」コーナーなどがあったりするそうです。

先日もamazonで日本にある日本庭園を紹介した洋書を発見してしまい、ついつい買ってしまいました。前回購入した、オール英語で日本庭園を紹介した本はとても良かったので期待に胸を膨らませておりました。

今回はどんな庭が出てるのかな~。とページをめくったのですが・・・・

1ページ目の庭から既に何かものすごい違和感を感じるのです。
確かに竹だの石だのを使ってる日本風の庭園には違いないのですが、うまく説明できませんが、自分の中の日本人DNAが何か違和感を感じているのです。

コレ、日本人がつくった日本庭園じゃない・・・・

ハッキリと確信したのはこの写真を見て。



鳥居が裏口のドアに!!!



お茶室だというこの建物の屋根が・・・(この写真はクリックすると大きくなります)



まるで出雲大社(本殿)。

いつもは1行たりとも読まない英語の解説文ですが、どうしてもこの庭のコンセプトが気になって仕方ないので、電子辞書片手にシブシブ読んでにみました。

どうもこのお庭を造ったアメリカ人ガーデナーは京都の植木屋に4年間弟子入りして厳しい修行を積んだらしいのです。
禅寺や京都御所や桂離宮のお庭の管理にも携わったとのこと。

私はよくアメリカのガーデン雑誌にも目を通します。大抵日本庭園の特集が組んであっても、中国風が混ざってたりする事が往々にしてありますが、この方のお庭はさすが4年日本で修行しただけあって、チャイニーズやタイ風などが混ざっているという事はありませんでした。ちゃんとした日本風。

が、おそらく私を含め、多くの日本人は鳥居をモチーフにした裏口や大社造風の建物を居住空間にしたりする感覚は持ち合わせていないと思います。

鳥居を抜けて向かう神社の本殿は、普段の生活空間とは違う神聖な異空間。

お正月に神社で参拝し、清らかな気持ちで1年の始まりを祝う習慣を持つ日本人のDNAには組み込まれてない発想ではないでしょうか?

で、このお庭のテーマは「自然の中の侘び」だそうで、実は全部解説は読みきれてないのですが、その他枯山水や俳句、禅問答、侘び寂び など日本を思わせる言葉がてんこ盛りでした。また詳しく読んで見たいと思っています。

この方は日本に4年間留学されて、京都の自社仏閣のお手入れをされていても日本人のこのDNAまでは感じ取ることができなかったのだと思います。

当然です。日本人ではないのですから。DNAなんて分かるハズないのです。

同じ事が私たちにも言えます。
何年か前に「イングリッシュガーデン」とうのが日本でも大流行しました。
レンガを基調としたお庭に、ゴールドクレストと芝、お花などを組み合わせたものが主流のデザインです。その時にたまたまイギリスの庭の歴史やイギリスの庭を勉強する機会があったのですが、日本で流行っているイングリッシュガーデンとは考え方や実際の姿があまりにも違っていて、一人で勝手に赤面した記憶があります。

インターネットの普及で様々な国の文化を見る機会もあり、それを庭のモチーフとして使うことが出来るのはとても面白いことだとは思いますが、安易にうわべだけをマネすると、手痛い事になるんだな・・・と感じています。

日本の鳥居や神社の屋根は外国人にとっては大変ファンタスティックな文化かもしれませんが、何の為にあるのかその歴史や背景を知らなければ、知らず知らずのウチにおかしな使い方をしているのかもしれません。

でも、日本庭園が意外と人気が高いのを知ってちょっと嬉しくなってしまいました。
日本人が忘れかけている素晴らしい「俳句」や「侘び・寂び」と言った文化を勉強してくださる外国の人が居ることもっと心に留めておくべきでしょう。

国際化とは外国の文化を知ることだけではなく、自国の文化を世に広めていく事だとも感じました。

・・・それにしても、久々の英語の長文は疲れました・・・






































  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新しいページができました。

2006-11-14 14:04:06 | 外国のお話

会社ウェブサイトにて新しいページを立ち上げました。

ページ名は「お庭探訪~海外編~」です。
http://www.ga-shozoen.co.jp
名前の通り、海外のお庭を紹介しているページです。
お庭と言っても雑誌や本に出てくる様な富豪の豪華なお庭ではありません。

日々そのお庭に向かい合って生活されている一般の方からのレポートを掲載しています。海外の一般の方がどのような庭造りをしているのか、どんな手入れをしているのか、住人にとって庭はどんな存在なのか。

レポートを見ると日本と随分違う点や日本と似ている部分もあります。

私なりに感じた事はたくさんありますが、私の感想は敢えてこの場では紹介しません。でも、海外の町並みや風景が何故あんなに美しいのか少し分かった様な気がしました。
取り急ぎで作成した部分もありますが、これからまだまだ充実させていく予定です。

レポーターの方々は皆さん、日本で生まれ育ち現在は海外で生活されている方です。私のワガママなリクエストにも快く応じて頂いて感謝しきりです。
今後ともよろしくお願い致します。





  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中国について

2006-04-17 10:26:22 | 外国のお話

以前、韓国の庭について調べてみようと思います。
とこのブログに書きました。

あれからネットで色々調べたのですが、韓国の庭ってものすごく資料が少ないんです。本もほとんど出てなくて、せっかく見つけた本も絶版状態。

でも、少ない資料の中から色々思ったのですが、朝鮮半島からいろんな文化が伝わった事は中学校の歴史でもならいましたが、それは中国の文化が半島を渡って日本に渡来したということです。つまり半島は中国文化の経由地であったということ。

そこで、文化の大元である中国の庭や文化の事も調べ始めました。
色々ネットで調べまわっているうちに、中国のインターネット掲示板上で中国人がどの様な会話をしているかを日本語に訳して掲載しているブログを見つけました。

とても面白そうだったので、ついつい読み入ってしまったのですが・・・
面白い会話の内容があったので掲載させていただきます。

・・・・・以下ブログ「中国の掲示板」より引用・・・・・

「一週間ぐらい前に淮海路で、横断歩道を渡っていると、中年のおじさんが乗っているバイクの半分が横断歩道の上に止まっていて、三四人のガイジンがこの人に向って大声でわめいていたんだけど、その態度といったら傍若無人といった感じで、英語はあまりよく分からないけど、大体の意味は、このおじさんが邪魔をしたといちゃもんをつけてたんだ、ちょっと信じられなかったよ,ガイジンは中国でこんなにのさばってるなんて。・・・・以下略」

どうやら横断歩道上にバイクを停車させていた中国人に向かって外国人がおそらく通行の邪魔だと文句をつけた様です。

その後、外国人が中国で威張っているだの色々な議論が中国人の間で交わされるのですが、最後の一行に私は驚いてしまいました。

「中国人の横断歩道は遊びで描いてるだけで、落書きみたいなものだって外国人は知らないんだよ、だからそんなにマジになるんだよな、もうちょっと中国に長く住めばすぐに慣れるよ。」

・・・・・以上引用終了・・・・・


このサイトを私は食後の歯磨きをしながら読んでいたのですが、
どーすんですか、歯磨き粉吹いちゃったじゃないですか!!!(お食事中の方すみません)

中国は近年経済発展が目覚しく都会的になってきましたが、なんだかこういう妙にアバウトなところがあるのが面白いですね。
こういうアバウトなところを「民度が低い」と評価する向きもありますが、私はあまりそういう風には感じませんでした。

日本ではもちろん横断歩道は遊びで描いているものではありません。
車がまったく往来しない赤信号の交差点で、マジメに信号を守るのは日本人だけだと聞いたことがあります。日本人らしいといえばそうなりますが、

こういう日本人の姿も外国では滑稽にうつるのかもしれませんね。
気候、風土がもたらす国民性だと私は思っています。

ネットで調べ物をしている時に思わず見つけてしまった、サイトの話でした。









  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする