福谷章子のまちづくり

さまざまな役割を持ちながら暮らす中で、日々出会い触れ合う人々、街、文化、自然、出来事についてつづります。

ボランティアの背中をおすメッセージ 

2017年01月20日 | おゆみ野四季の道駅伝大会


今日は大寒。
冷たい雨が降り、突き刺さるような寒さでした。
膨らみかけた庭の沈丁花も、縮こまってしまいそうな冷たさです。

沈丁花が香り出す頃、そう、2月19日はおゆみ野で遊歩道を利用した四季の道駅伝大会があります。
毎年お手伝いをしていますが、ここ数年はトン汁づくりをしています。
いつも1,000食は準備します。

今年も1か月を切りましたので、そろそろ本格的に準備をしなくては・・・と思っていたところ、昨年、実行委員会事務局によってアップされたブログを目にしました。

この大会は住民のボランティアで運営されていますが、そのことへの感謝の気持ちが書かれていました。
読んでいて、とても嬉しくなりました。
今年も頑張ろう!
そんな気持ちになっています。

前日の野菜切りと、当日の配膳を手伝ってくださる方はお声かけくださいね。

さて、その管理者ブログの記事は以下の通りです。
おゆみ野四季の道駅伝公式ホームページの管理者ブログからの引用です。
ぜひぜひご一読ください。


「手づくり」  2016年2月23日

駅伝当日の朝、ぼくの指先はまだ少し汚れていた。
前日のトン汁の仕込みで、
牛蒡と里芋の皮をたくさんむいたので、
灰汁が指先に染みついてしまった。
さすがに1000食分以上の仕込みには時間がかかる。
昨日は12名のボランティアで2時間半以上かかった。

駅伝当日は朝7時から調理を始め、片付け終わるのは
昼を過ぎるから、トン汁の提供は大変な作業である。
しかし、そうした労を厭わず
ボランティアの皆さんは、
子供たちに手づくりのトン汁を食べさせたい一心で
頑張って下さっている。

今回ぼくは例年のゴール担当から
本部の担当に異動した。
現場の慌ただしさはなかったが、
逆に、様々な情報を収集して大会を取り仕切る
本部の緊張感を味わった。
そして、改めてこの大会が多くのボランティアの方々
によって支えられていることを確認した。

この大会はまさに、
ボランティアによる手作りの大会である。
駅伝運営など経験したことのない人々が
それぞれ出来ることを考えて、工夫して運営している。
プロではないから、不手際や問題が生じることがある。
運営が効率的でないと言われることもある。
でもそれがこの大会なのである。

お金をかけてプロに依頼したり、
コンピュータシステムを駆使して効率化したり
そうした対応はこの大会には似つかわしくないと思う。
むしろ、そんなことをすれば、
この大会の意義そのものを損なってしまう気がする。

手づくりの大会。
手づくりの中に込められた思いがあってこそ、
この大会の意義がある、と思う。

ボランティアの皆さんは
それぞれの立場で
駅伝を走る子どもたちを
笑顔しにたいと頑張っている。

そして、子どもたちに
このおゆみ野という町を
いつまでも自分のふるさととして
大切にしてもらいたいと思っている。
それは、この町の明るい未来を
子どもたちに託すということだ。

その思いは、
手づくりでなければ伝えられないと思う。

はたして子どもたちに
思いは届いているのだろうか?
それを確かめたくて、
子どもたちの顔を見てみた。

駅伝を走り終えた子どもたちは
清々しい顔でトン汁を食べていた。

インスタントでも、レトルトでも、冷凍でも、
工場で作って温めるただけの
ファーストフードでもない
手づくりのトン汁を
本当においしそうに頬ばっていた。

手づくりの中に込められた思いは
確かに届いている。

子供たちの笑顔を見てぼくはそう確信した。




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