いけちゃんとぼく

2009-06-08 19:41:59 | Weblog
週末、西原理恵子の「いけちゃんとぼく」を読みました。
最近巷では、夜中の公園にたむろする若者を退散させる、若者にしか聞こえないモスキート音の話をよく耳にしますが、この本の場合はその全く逆で、おそらくは年齢が一定以上の人にしか伝わらない短いけどじんわりとくる物語が独特のタッチで描かれていました。

ちなみに、その一定以上の年齢であることに関しては揺るぎない自信がある自分は、御多分に漏れずあっという間にストーリーに引き込まれ、2度目を読み終えた時には図らずも涙腺が緩んでしまいました。
この2度目というのが実はミソで、おそらくこの本を読んだ殆どの大人は必ず2回は読み返すでしょうし、不思議にも、最初はぼくの目線で次には、いけちゃんの立場で物語を読み進めていくことになるでしょう。

あまり解説するとネタバレになるので、これ以上は書きませんが、大人のための心温まる絵本(草子)です。