八濱漂泊傳

ダラシナイデラシネ記

死の建築

2011-04-19 00:39:00 | イケン!

 

ポストモダニズムの名建築!

 

『つくばセンタービル』

竣工1983年  設計 磯崎新

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『つくばセンタービル』 とは、

 

科学技術の推進 という名の下に大事業化された

壮大な国家プロジェクト 筑波研究学園都市 の

中心地にシンボリックに存在している。

 

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この建築には、

建築家 磯崎新 の難解で不吉な言語が、

複雑で高度な文体によって表現されている。

 

磯崎新 の マニエリスム に、

不用意に近づくことは危険である。

 

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この建築のもっとも有名な 広場 は、

カンピドリオ広場(ミケランジェロ) を反転させている。 

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ミケランジェロ の カンピドリオ広場 が

宇宙の中心 至上の幸福 を意味しているとすれば、

 

磯崎新 の 反転カンピドリオ広場 は、

何を意味しているのだろうか?

 

 

その答えは、

 

磯崎新 が自ら発表した

廃墟のドローイング から読み解くことができる。

 

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つまり、

 

科学技術 の行く末は、

廃墟 ・・・・ つまり  なのである。

 

 

磯崎新 という男は、

 

国家が推し進める

科学技術 の象徴的建築において、

 

国家にへつらう事もせず、

なにくわぬ顔で 廃墟(死) を予言するという

大胆不敵な建築家なのである。

 

 

磯崎新 のドローイングを

よくよく見ると・・・・

 

どういうわけか、

福島第一原発 の惨状と重なるのである。

 

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科学技術 を過信した

人間の驕り の危険性を、

 

今から30年も前に、

磯崎新 は警告していたのである。 

 

 

 

  


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