八濱漂泊傳

ダラシナイデラシネ記

岡山のワイゼンホフ・ジードルンク

2015-06-11 00:53:45 | ハッケン

 

 

1927年、

ドイツ、シュトゥットガルトにあるワイゼンホフの丘で

ドイツ工作連盟展 が開かれた。

 

ワイゼンホフ・ジードルンク

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ミース、コルビジェ、グロピウス、タウト ・・・・

 

モダニズムを代表する建築家17人の

豪華キャストによる 実験住宅展 であった。

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1927年といえば、昭和2年。 

日本では モボ・モガ が大流行していた時代である。

 

 

話は変わって、

 

そのワイゼンホフ・ジードルンク

彷彿とさせる住宅群が岡山市に存在する。

 

 岡山県営住宅『光ヶ丘団地』(昭和33年~) 

 

どことなく西欧を漂わせるムード。

2階部分の水平連続窓がニクイ。

丘の形状に沿った配置計画がワイゼンホフ!

タテヨコ比率の決め方がモダニズム。

この県営団地を新しいコンセプトでプロデュースし直せば、

きっと面白い化学変化が起こるだろう。

センスのいい人たちがこの団地に住み着くと、

風景は一変するはずだが・・・・

 

新規の入居者を受け付けていないところをみると、

 

この建物群は取り壊されるのかな?

 

 

 

ああ、もったいない! 

 

また宿題が増えたみたい。

 

 

きっと、この県営住宅設計した人の脳裏には、

時代を経て伝え聞いたワイゼンホフ・ジードルンクのことが

インプットされていたに違いない。

 

 

食い散らかして捨て去られるモダニズムは、

哀れとしか言いようがないが・・・・

 

この県営住宅は築50年を過ぎてもなお、

まだまだ洗練される余地が残っていると思う。

 

   


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