八濱漂泊傳

ダラシナイデラシネ記

高松で 和製ロンシャン を見た!

2011-12-12 00:46:02 | ハッケン

 

知る人ぞ知る、

スペイシーな名建築 香川県立体育館 へ行った。 

(設計:丹下健三 構造:岡本剛 1964年竣工)

 

いきなり現れる強烈なフォルムが

私の琴線を刺激する。

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建物左右の 巨大な縁梁 からは

これまた 巨大な雨樋 が突き出ている。

Img_9867

 

この 巨大な雨樋 から降り注ぐ雨水は

下の池に降り注ぐ設計になっている。

 

ぜひ、どしゃぶりの日に見てみたい。

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実はこの 巨大な縁梁 は工事途中に

構造に問題があるとして、RC造から

PC造(プレストレストコンクリート)に変更されている。

 

今から思えば、

信じられないような設計変更である。

 

その2本の 巨大な縁梁 を繋ぐ

これまたダイナミックな格子状の梁。

Img_9849

 

 

内部に入ると・・・・

 

エントランスホールの天井は

上部構造物のシェル曲線がそのまま現れている。

Img_9749

 

このあたりはまさに

コル の ロンシャンの礼拝堂 へのオマージュなのか?

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名建築の常、

片隅に模型が置かれていた。

Img_9799

 

模型を見ると構造がよくわかる。

 

 

そして、

 

圧巻の競技場は 吊天井の大空間!

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まさに、

恐るべし 丹下健三 なのである。

 

 

コル の ロンシャンの礼拝堂 が

ヨットのハル(船体)をイメージするならば・・・・

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丹下健三 の 香川県立体育館 は

弁財船の和船構造を彷彿とさせる。 

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もうひとつ、

この名建築の見どころは・・・・

 

家具デザインを担当したのが

剣持 勇 であることを忘れてはならない。

 

体育館内で、ぞんざいに扱われていた

剣持デザインの椅子を救出して

第7回建築業協会賞 のパネルの前に並べた。

Img_9807

 

左の椅子は、

椅子OM5008(制作:天童木工) 

イームズへのオマージュに見える。

 

右の椅子は、

小椅子5010(制作:天童木工)

ヤコブセンへのオマージュに見える。

 

ちなみに、

どちらの椅子も備品シールには

昭和39年購入と記入されている。

Img_9811

 

こういうところに、

私は感動しちゃったりする。

 

 

モダニズムには、まだまだ洗練の余地アリ!

  

 

  


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