リベラルアーツ教育によるグローバルリーダー育成フォーラム、8月 31日に開催。
今回も、引き続き出口治明会長兼CEOの『5000年史 Part. 8』として、紀元1401年から1500年までの百年の世界についてお話しして頂く。
タイトルは:15世紀の世界 ~クアットロチェント、春の戴冠の世紀~
(ちなみに、出口氏は、今年、2013年6月23日付で、代表取締役社長から代表取締役会長兼CEOに昇格された。後任の代表取締役社長には、岩瀬氏が昇格された。尚、出口氏の呼称に関しては、自らのブログでは『会長ではなく、CEOと呼んでください』と要望されている。)
出口会長兼CEOの今回のお話しに関する参考図書:
チェーザレボルジアあるいは優雅なる冷酷 (新潮文庫) ISBN-13:978-4101181028
メインイベントである出口会長兼CEOの講演の前に、私の方から
『リベラルアーツとしての科学史(東洋篇) インド、中国、朝鮮、ベトナム 』
と題して下記の趣旨の話をする予定である。
前回(第8回)は、『リベラルアーツとしての科学史』と題して主としてヨーロッパと中東、イスラムの科学の発展の話をした。科学はメソポタミア・エジプトなど、非ヨーロッパ圏に発祥した。古代においてそれらを集大成したのが、ギリシャ人である。彼らは、ギリシャ、南イタリア、アレキサンドリア、小アジアなど地中海の広範囲に住んでいた。しかし、西ローマ帝国が崩壊して、中世ヨーロッパに入ってから、科学はヨーロッパにおいては全く顧みられなかった。その科学を再度ヨーロッパにもたらしたのが、アラブ・イスラムであった。ヨーロッパは科学先進国のアラブ・イスラムの精華を瞬く間に吸収し、追い越してしまった。そして終には17世紀には中国さえも抜き去ってしまった。
この経緯を並々ならぬ情熱をもって見つめた一人のイギリス人がいた。その名をジョセフ・ニーダム(Joseph Needham)と言い、元はケンブリッジ大学の化学の教授であった。壮年のころ、中国人留学生に中国科学の偉大さに目を開かされてから、ニーダムは中国科学の発展の歴史を解明に生涯を捧げた。
今回は、ニーダムの疑問(The Needham Question)『中国の科学技術は早い段階で高いレベルに到達していたにも拘わらずどうして西洋に負けたのか?』
“Why China had been overtaken by the West in science and technology,despite its earlier successes?”
を根底の問いかけとして、中国の科学史をメインテーマとして東洋の科学史について話したい。また日本においては、関心の低い、インド、韓国、ベトナムにおける科学の発展についても述べる予定である。
参考図書:
1.『中国科学の流れ』(思索社)ニーダム(牛山輝代・訳)
2.『夢渓筆談』(平凡社・東洋文庫)沈括(梅原郁・訳)
3.『韓国科学史』(日本評論社)全相運
4.『古代インドの科学思想』(東京書籍)佐藤任
5.ベトナムの科学については、"L' Histoire generale des sciences",by Rene Taton
------------------------------
申し込みはこちら ==> http://kokucheese.com/event/index/103756/
******************* 第9回:開催概要 *******************
日時: 2013年8月31日(土)(16:30講演開始(16:00開場),18: 40終了予定)
開催場所: 京都大学東京オフィス
住所:東京都港区港南2-15-1 品川インターシティA棟27階
参加費: 1,000円(税込)
懇親会費:4000円(予定・実費清算)講演終了後2時間程度
スケジュール
16:30 -- 17:10 麻生川の講演 『リベラルアーツとしての科学史(東洋篇)』
17:10 -- 18:10 ライフネット生命保険(株) 出口治明 代表取締役会長兼CEOによる講演
【5000年史Part.8 15世紀の世界】
~クアットロチェント、春の戴冠の世紀~
18:10 -- 18:40
質疑応答、討議
司会:麻生川静男
終了後、先着30名(予定)で懇談会を行います。
=========== 参考情報 ===========
【本フォーラムの目的】
グローバル時代に、活躍すべきヤングエグゼクティブ(幹部候補生:学生、会社員、公務員)がグローバルリテラシーを身につける為のリベラルアーツ教育を実施する。本フォーラムでは、産学協同プロジェクトなどを企画し、その研究・教育の成果を社会還元する。また、積極的にシンポジウム・セミナー、ブログ、出版などの活動を行う。
【教育活動】
ヤングエグゼクティブのリベラールアーツ教育
ヤングエグゼクティブのリーダーシップ教育
非日本人のヤングエグゼクティブの日本文化の理解促進
【研究活動】
教育の仕方をいろいろと試して、個人と組織を育てる手法を開発し、成果を書籍化
【リベラルアーツ教育の必要性】
ビジネススクールではとかく目先の経営技術に終始し、グローバルビジネスの根源をなす文化背景にまで注意が向けられない。そのため、グローバル拠点で多様な文化背景をもった人たちを統率できないリーダーが多い。
そのような欠陥を補うため、東西それぞれの文明の根源的な文化や思想・思考様式を議論を通して学んでいく。それも、夫々の文明を別個に学ぶのではなく、常に複眼的視点で包括的にとらえていく。『教える・覚える』というような通常の講義方式ではなく、『気づく・自分の意見をもつ』ために議論や発表を主体とする。
議論のテーマは、古今東西の歴史、宗教、哲学、科学技術史、などの文理統合した幅広い分野から選択する。受講者のヤングエグゼクティブは将来的には、グローバル拠点でリーダーとして活躍することが期待される。
以上
今回も、引き続き出口治明会長兼CEOの『5000年史 Part. 8』として、紀元1401年から1500年までの百年の世界についてお話しして頂く。
タイトルは:15世紀の世界 ~クアットロチェント、春の戴冠の世紀~
(ちなみに、出口氏は、今年、2013年6月23日付で、代表取締役社長から代表取締役会長兼CEOに昇格された。後任の代表取締役社長には、岩瀬氏が昇格された。尚、出口氏の呼称に関しては、自らのブログでは『会長ではなく、CEOと呼んでください』と要望されている。)
出口会長兼CEOの今回のお話しに関する参考図書:
チェーザレボルジアあるいは優雅なる冷酷 (新潮文庫) ISBN-13:978-4101181028
メインイベントである出口会長兼CEOの講演の前に、私の方から
『リベラルアーツとしての科学史(東洋篇) インド、中国、朝鮮、ベトナム 』
と題して下記の趣旨の話をする予定である。
前回(第8回)は、『リベラルアーツとしての科学史』と題して主としてヨーロッパと中東、イスラムの科学の発展の話をした。科学はメソポタミア・エジプトなど、非ヨーロッパ圏に発祥した。古代においてそれらを集大成したのが、ギリシャ人である。彼らは、ギリシャ、南イタリア、アレキサンドリア、小アジアなど地中海の広範囲に住んでいた。しかし、西ローマ帝国が崩壊して、中世ヨーロッパに入ってから、科学はヨーロッパにおいては全く顧みられなかった。その科学を再度ヨーロッパにもたらしたのが、アラブ・イスラムであった。ヨーロッパは科学先進国のアラブ・イスラムの精華を瞬く間に吸収し、追い越してしまった。そして終には17世紀には中国さえも抜き去ってしまった。
この経緯を並々ならぬ情熱をもって見つめた一人のイギリス人がいた。その名をジョセフ・ニーダム(Joseph Needham)と言い、元はケンブリッジ大学の化学の教授であった。壮年のころ、中国人留学生に中国科学の偉大さに目を開かされてから、ニーダムは中国科学の発展の歴史を解明に生涯を捧げた。
今回は、ニーダムの疑問(The Needham Question)『中国の科学技術は早い段階で高いレベルに到達していたにも拘わらずどうして西洋に負けたのか?』
“Why China had been overtaken by the West in science and technology,despite its earlier successes?”
を根底の問いかけとして、中国の科学史をメインテーマとして東洋の科学史について話したい。また日本においては、関心の低い、インド、韓国、ベトナムにおける科学の発展についても述べる予定である。
参考図書:
1.『中国科学の流れ』(思索社)ニーダム(牛山輝代・訳)
2.『夢渓筆談』(平凡社・東洋文庫)沈括(梅原郁・訳)
3.『韓国科学史』(日本評論社)全相運
4.『古代インドの科学思想』(東京書籍)佐藤任
5.ベトナムの科学については、"L' Histoire generale des sciences",by Rene Taton
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申し込みはこちら ==> http://kokucheese.com/event/index/103756/
******************* 第9回:開催概要 *******************
日時: 2013年8月31日(土)(16:30講演開始(16:00開場),18: 40終了予定)
開催場所: 京都大学東京オフィス
住所:東京都港区港南2-15-1 品川インターシティA棟27階
参加費: 1,000円(税込)
懇親会費:4000円(予定・実費清算)講演終了後2時間程度
スケジュール
16:30 -- 17:10 麻生川の講演 『リベラルアーツとしての科学史(東洋篇)』
17:10 -- 18:10 ライフネット生命保険(株) 出口治明 代表取締役会長兼CEOによる講演
【5000年史Part.8 15世紀の世界】
~クアットロチェント、春の戴冠の世紀~
18:10 -- 18:40
質疑応答、討議
司会:麻生川静男
終了後、先着30名(予定)で懇談会を行います。
=========== 参考情報 ===========
【本フォーラムの目的】
グローバル時代に、活躍すべきヤングエグゼクティブ(幹部候補生:学生、会社員、公務員)がグローバルリテラシーを身につける為のリベラルアーツ教育を実施する。本フォーラムでは、産学協同プロジェクトなどを企画し、その研究・教育の成果を社会還元する。また、積極的にシンポジウム・セミナー、ブログ、出版などの活動を行う。
【教育活動】
ヤングエグゼクティブのリベラールアーツ教育
ヤングエグゼクティブのリーダーシップ教育
非日本人のヤングエグゼクティブの日本文化の理解促進
【研究活動】
教育の仕方をいろいろと試して、個人と組織を育てる手法を開発し、成果を書籍化
【リベラルアーツ教育の必要性】
ビジネススクールではとかく目先の経営技術に終始し、グローバルビジネスの根源をなす文化背景にまで注意が向けられない。そのため、グローバル拠点で多様な文化背景をもった人たちを統率できないリーダーが多い。
そのような欠陥を補うため、東西それぞれの文明の根源的な文化や思想・思考様式を議論を通して学んでいく。それも、夫々の文明を別個に学ぶのではなく、常に複眼的視点で包括的にとらえていく。『教える・覚える』というような通常の講義方式ではなく、『気づく・自分の意見をもつ』ために議論や発表を主体とする。
議論のテーマは、古今東西の歴史、宗教、哲学、科学技術史、などの文理統合した幅広い分野から選択する。受講者のヤングエグゼクティブは将来的には、グローバル拠点でリーダーとして活躍することが期待される。
以上