★さちゅりこん――渡邊史郎と縦塗横抹

世界が矛盾的自己同一的形成として、現在において過去と未来とが一となるという時、我々は反省的である。(西田幾多郎)

光重なる峯の低さ問題

2021-11-07 22:51:21 | 文学


たちのぼる月の辺りに雲消えて 光重ぬるななこしの峯


七越の峯は調べてみると、262メートル。低いじゃないか

しかしたしかにこのぐらいの低さでないと、光が重なってうきだって見えないようなきもするのである。高松の峰山だって、あるとき、八幡菩薩が山頂に降臨されたというのだ。月光に照らされたそれは確かになにかいそうな気がする、、。いまは峰山にはたくさん人が住んでおる。。。

ともあれ、西行のなかでは、七越の峯の北に連なる七十五靡きなんかがもうものすごい感じで光っているのであろう。しかし、これも山の険しさは適度に低い山の方が厄介だという問題がある。なぜ、御嶽より北へのびる北アルプスが七十五靡きみたいな感じにならないのか。これはもう常識の問題で、やっぱり崇高すぎて奥行きに欠けるのだ。修行以前に遭難しそうだし。。。