現在住宅建築現場の職人(現場技術者)はどうなっているのでしょうか。
高度成長期を担ってきた熟練工はすでにいなくなり
その時代に弟子として大工・工務店に入門・入社した人が
建築工事の主力となっています。その年代は50~60代。
それ以降の20~40代の職人は数える程しかいません。
それは技術者を育てる為には、人への投資が行われなければならず
現在そのような社会的な仕組みが作られてないことに因ります。
昔は徒弟制度があって、弟子として入門職人として弟子あがりするとお礼奉公を経て、独立。
独立すると弟子をとり、職人として育てるという循環がありました。
また入門する人も、家庭の事情で高校・大学に進めないけど優秀な人材が多く集まりました。
それが、工務店など建築業を担う事業所・事業者が後継者不足や経営難で少なくなり
若者は能力に関わらず、大学や専門学校に進学するようになりました。
現在徒弟制度は芸術や特殊建築などごく一部にしか残っていません。
建築は手足・道具・機械を使って工事が進みます。
いくらデザインやアイデアが良くても、形にならなければ意味がありません。
その意味では住宅建築現場の職人(現場技術者)の不足は大きな問題となっています。