志村建設専務の日々坦々

つれづれなるままに…

京都にて その32 桂離宮 月波楼3

2013-04-04 11:52:13 | 桂離宮

屋根はこけら葺寄棟です。

Dscn2291 月波楼 見返し

数奇屋建築を語る上で、「侘び」「寂び」という言葉が重要です。

宗教的な意味合いもあるようですが、日本人古来の季節感や

無常観をベースに醸し出された、感情ないし美意識です。

日光東照宮のギラギラの権力誇示や、人を惑わす巨大仏教建築とは

対極にある建築様式で、世界でも稀有な価値観、建築様式です。

時間とともに朽ち果てそうな庵ですが、これもまた勤勉な日本人による

「手入れ」によって 後世の私達も観賞することができます。