しまね分かち合いの会・虹

自死遺族自助グループ
『分かち合いのつどい』
と『J交流会』

~憂うつな一週間~

2020年10月02日 | 遺族の声

9月27日(日)朝9時前、竹内結子さんの訃報を知った遺族の方々から、「胸が痛い」「息が苦しい」などの電話が入りだしました。
「分かち合い」をやろう!と、急ではありましたが公共の場を借りて集まりました(突然の申し出でに心よく応じてくださった出雲市社会福祉センターさん、ありがとうございました!)。
私たちには、新聞やテレビの「自さつ」の文字に、普段から拒絶反応が起こり本当につらいです。
参加出来た方、出来なかった方のおもいを少し書きます。

⭐  急きょ分かち合いをされたこと、たいへん良かったと思います。心にため込むことが一番しんどいです。でも遺された私たちは一生しんどいです。ワイドショーやネット記事を見ないようにしています。
⭐  一人暮らしをしている娘が25日に泣きながら「仕事を辞めたい」と電話をしてきました。話を聴いていると側に居てやらないと!と、亡くなった息子のこととダブリ、直ぐに会いに行きました。辞めて家に帰るように話し合いました。「頑張って!」なんてとても言えません。安心して帰ったのに、27日のニュース速報を見た途端、「えっ!!まだ一才にもならない子供を残して逝けるの!?」娘のことが再び心配になり電話をしたのに繋がらず、動悸が打ち出しパニックになっているところに、訃報を知った娘の方から連絡があり話しているうちにお互いが落ち着きました。繋がるということはとても大事だと思いました。
⭐  最近ネット記事の下方に、防止策として「いのちの電話」などの番号が紹介されている。掛けても掛けても繋がらない現実。繋がらない虚しさや底知れない恐怖感… 考えたことありますか。やらないよりはいいかもしれないが、受け皿をシッカリとしてから宣伝していただきたい。本当に「大切なかけがえのない命」だとおもうなら、相談機関は24時間受付をやるべきだし、今だにやっている行政相談窓口のタライ回しは、もっての他だと思います。
⭐  見出しに「自ら選んで… 」とか「自さつは防げる!」などとあるのはキツイ。マスコミや専門家等という方々、その表現、それでホントにいいんですか!?間違った認識を吹聴しないでいただきたい。
⭐  竹内結子さんのニューステロップが引き金になったのか、突然重々しい空気を強く感じた。今までモヤモヤしていたものが一気に引っ張り出された。このモヤモヤは世界を襲う不条理なものそのものだ。正義が不条理な世界に押し潰されることに嫌気がさすのは私だけではないような気がした。息子の「死」を想った。
⭐  亡くなった本人もですが、遺された家族が私たちと同じような辛いおもいをしていくのかと思うと、とても悲しいです。心を病み誰にも相談出来ずに、追い詰められていく社会って何なんでしょうか。「自死」は病気の一つだと思っています。偏見や差別.誹謗中傷などが無くなってほしいです。
⭐  竹内結子さんのニュースには、また?なんで?と、なんとも言えない虚しい気持ちになり、遺されたご家族のことをおもうと自分の時と重ね合わせてしまい、ご遺族の気持ちをおもいそっとしておいてあげて欲しいと思いました。
⭐  テレビ報道は、WHOのガイドラインのお陰か、遺族のプライバシーや気持ちを逆撫でするような酷い報道は、少し制御されたように思います。私の息子は、その当時、詳しく報道された芸能人の方の方法を真似て旅立ちました!!
⭐  フラッシュバックする想いが溢れて、自分自身の感情をコントロールするのに必死です。また、報道で「自さつ」「自さつ」と連呼されるたび、心が凍りつくような苦しみです。言葉って大切なんだと改めて感じました。
⭐  今回の報道では「自死」という発言や文字を、今までよりかなり多く聞いたり見たりした。人権的にも「自死」という言葉が認められたようで、島根の遺族として肩の荷が少し下りた。
⭐  ご家族のためにもマスコミはそっとしておいて欲しいと願うばかりです。遺された家族の辛さは、身をもって体験しているだけに痛いほどわかります。遺族は予期せず突然に失った喪失感と悲しみだけでなく、自分が役に立たなかった救えなかったという自責の念を一生持ち続けて生きてしまうのですから… 。
⭐  他人事のように騒いでいる人たち、「まさか」がいつ来るか分からないのに自分(或いは家族)の命だけは大丈夫だと思っているのかなあ!
⭐  ただただ辛い!!

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