先日ブックオフの105円コーナーで興味深い本を見つけました。『ことばで探るアメリカ The American Mentality』というタイトルで、「日米コミュニケーション・ギャップ考」という副題がついています。日米の著者二人の討論の中から、同じ言葉でありながら異なる理解があることを追求、解明しようとしたものです。「異文化」に関心深い私にとって格好の本という次第なのです。
ここでは52のキーワードが取り上げられているのですが、その中でも特に印象深かったものをブログしておきます。
Fairness:アメリカでは日常生活に広く浸透している概念で、あらゆる人間関係でフェアであることに価値が置かれています。私自身、アメリカ企業で長い間働いてきて、アメリカ人が常に意識している概念であることを体感してきました。平等という意味ではなく、公平であること、機会均等とも言えることだと思います。日本人の考えるフェアと同じでありそうで異なることがあるので、それぞれの場合に説明が必要だと強調されています。
Ability:アメリカでは「努力」や「一所懸命」をあまり強調しないそうです。理由の一つがアビリティに対する考え方の違い。アビリティ(能力)は持って生まれたものであり、人々の間で同じではない、基本的に不平等なものだというのです。日本人が考えるように「一生懸命努力すれば、頑張れば・・・」というものではないと考えるので、努力を強調しない。民主主義のアメリカ憲法では「法の下の平等」をうたっていますが、能力が平等に生まれたわけではないという考え方です。興味深い指摘です。
Silence: 沈黙は罪である、沈黙は失敗。社交の基本は会話にあり。パーティーでしゃべり続けるのは、必ずしも好きだからばかりでなく、義務として、また自分の存在価値を失わないためでもあると指摘しています。日本で茶の湯に代表されるように、沈黙に価値を置く文化であるのと好対照ですね。
同じ言葉でも、その理解、価値にかなりの違いがあるということを知ることが、異文化理解の第一歩なのでしょうね。日米間での違いを知った上で、違うこと・その理由を明確に説明することで相手に納得してもらうことの大切さを再認識しました。
文化、価値観の違いは大いに興味深いもので、最近読んだイタリア人のエッセイでこんな指摘がありました。日本人は「カワイイ」を重視するのは、若さに価値をおき、老いを恐れているからかも。イタリアでは女性の魅力は良い意味でのセクシーさにあり、それこそが子供が真似の出来ない大人ならでは価値だと。成る程、成るほど、Viva Italia!
ここでは52のキーワードが取り上げられているのですが、その中でも特に印象深かったものをブログしておきます。
Fairness:アメリカでは日常生活に広く浸透している概念で、あらゆる人間関係でフェアであることに価値が置かれています。私自身、アメリカ企業で長い間働いてきて、アメリカ人が常に意識している概念であることを体感してきました。平等という意味ではなく、公平であること、機会均等とも言えることだと思います。日本人の考えるフェアと同じでありそうで異なることがあるので、それぞれの場合に説明が必要だと強調されています。
Ability:アメリカでは「努力」や「一所懸命」をあまり強調しないそうです。理由の一つがアビリティに対する考え方の違い。アビリティ(能力)は持って生まれたものであり、人々の間で同じではない、基本的に不平等なものだというのです。日本人が考えるように「一生懸命努力すれば、頑張れば・・・」というものではないと考えるので、努力を強調しない。民主主義のアメリカ憲法では「法の下の平等」をうたっていますが、能力が平等に生まれたわけではないという考え方です。興味深い指摘です。
Silence: 沈黙は罪である、沈黙は失敗。社交の基本は会話にあり。パーティーでしゃべり続けるのは、必ずしも好きだからばかりでなく、義務として、また自分の存在価値を失わないためでもあると指摘しています。日本で茶の湯に代表されるように、沈黙に価値を置く文化であるのと好対照ですね。
同じ言葉でも、その理解、価値にかなりの違いがあるということを知ることが、異文化理解の第一歩なのでしょうね。日米間での違いを知った上で、違うこと・その理由を明確に説明することで相手に納得してもらうことの大切さを再認識しました。
文化、価値観の違いは大いに興味深いもので、最近読んだイタリア人のエッセイでこんな指摘がありました。日本人は「カワイイ」を重視するのは、若さに価値をおき、老いを恐れているからかも。イタリアでは女性の魅力は良い意味でのセクシーさにあり、それこそが子供が真似の出来ない大人ならでは価値だと。成る程、成るほど、Viva Italia!
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